世界中のトムに怒られそうなタイトルでお送りしております。
国語の話ー。
要は「弱点や欠点も、物語*1にとっては大事だね~」って話です。
何故なら、いい弱点はキャラの「行動する理由」になるからです。
これがないと物語はうまく進みません。
例えば何か「物語」を書こうとする時、
筆者はついつい「強い」*2感じの主人公を考えてしまいがちですが、
それだと物語が考えにくいことが多いです。
試しにここで、二つのタイプの主人公「トム」を考えてみましょう。
あなたならどちらの主人公の方が話を書きやすいでしょうか?
①トムA:頭が良くて優しい。金持ち。モテる。
精神的に非常に安定している。
②トムB:頭は悪くて性格はちょっとキツめ。貧乏。モテない。
不安定なところがあり、欲が強い。
どうでしょう。実際に友達になりたいのは「トムA」の方だと思いますが、
より物語を書きやすいのは多分「トムB」の方ではないでしょうか。
(実際に書きたくなるかは別として)
何故かというと「トムB」には「行動する理由」がいっぱいあるからです。足りないものが多いので。
とりあえず「トムB」に「なんで俺はモテないんだ……!」と言わせれば、恋愛ものの話が書けそうですし、
「頭が悪い」所と「欲が強い」という所に注目すれば「トムが欲を出して失敗するギャグマンガ」が書けます。
ちょうど『ドラえもん』*3みたいな感じですね。
逆に「トムA」は大抵のものが足りているので、こいつをどう動かしていいのか分かりづらいです。
下手をすると「トムAは全てを持っていた……【完】」みたいに一行で話が終わってしまいます。
これだとちょっとつまらないですね。
あとあまりに完璧なキャラは読者が感情移入しづらくて、どうも作品世界に入れないという場合があります。
(まああまりに欠点だらけでも、読んでて嫌になるかもですが)
現実だと自分の欠点は嫌になりますが、物語ではいいスパイスにもなったりします。
「弱点を克服する時にこそ大きく能力が伸びる」こともあるらしいですし、
自分の欠点も「ここにも可能性が秘められているのか……?」と思えると、
ちょっと楽しいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
キャラ自体ではなく周りに「欠点」とか「欠けてるもの」を追加する場合もあります。
例えば「大切なものを失う」場合とかもそうです。
例えば「魔王*4にさらわれた姫*5を助けに行く!」って話では、「姫」が欠けたものであり、それを取り戻しに行く過程で話ができます。
また「殺された家族の復讐」というのも、「家族」というのが欠けたものであり、強い動機(どうき)、つまり「行動の理由」になるでしょう。
あと「スケールのでかい夢に挑戦する」 というのも、見ようによっては形を変えた「欠点」の追加とも言えます。
例えば「バスケの全国大会で優勝する!」という目標*6は、「今の時点では叶ってないハイレベル*7のもの」なので、「欠けてるもの(足りてないもの)」を生み出します。
だから「今の実力と全国レベルとの差をどう埋めていくか」という話になる訳です。
◆用語集
・弱点(じゃくてん):
弱いところ、苦手なもの。
英語で言うと「weak point(ウィーク・ポイント)」。
関連用語:「弱い(よわい)」、「weak(ウィーク)/弱い」、「強い(つよい)」、「strong(ストロング)/強い」、、「脆弱性(ぜいじゃくせい)」*8、「個性(こせい)」*9、「システム」*10、
関連自作ゲーム:「コレ・クライナラ・デキール」*11、「タワー・オブ・キューキョウカ」*12、『キャラクター・パズル』*13、『ぼっち力・リバーシブル』*14
・動機(どうき):
行動の理由。
推理小説とかで「どうしてこんなことを!?お前の動機は何だ……!?」とか聞かれるタイプのアレ。
いい理由を示せれば読者を納得させられるが、薄い理由だと「ないわー」って思われる。
英語で言うと「motive(モーティブ)」であり、「モチベーション(motivation/やる気*15)」の元になっている語。
また「move(ムーブ)/動く」と言う単語とも関連している。
関連用語:「5W1H」*16、「犯罪(はんざい)」*17、「事件(じけん)」*18、「トラブル」、「ハプニング」、「イベント」、「サスペンス」*19、「運動神経(うんどうしんけい)」*20、「生産性(せいさんせい)」*21、「決意(けつい)」*22、「証拠(しょうこ)」*23、「根拠(こんきょ)」、「理由(りゆう)」*24
*1:「物語(ものがたり)」については12/18 英語:名詞(めいし)/物語(ものがたり)を始めるもの - のっぽさんの勉強メモ参照。
*2:「強い(つよい)」や「弱い(よわい)」、また英語の「strong(ストロング)」や「weak(ウィーク)」については 6/12 生+英:「お茶(おちゃ)」に「強い(つよい)」・「弱い(よわい)」はありますか? ~「strong(ストロング)/濃い」と「weak(ウィーク)/薄い」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:『ドラえもん』については 12/8 英語:「基本5文型(きほんごぶんけい)」って何さ? +四天王(してんのう) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「魔王(まおう)」については1/27 英語:翻訳(ほんやく)を利用して魔王(まおう)を女子にする、だと…!? - のっぽさんの勉強メモ参照。
*5:「姫(ひめ)」については12/19 社会:お姫様(おひめさま)と一狩り行こうぜ! ~姫(ひめ)のイメージと実際~ - のっぽさんの勉強メモ参照。
*6:「目標(もくひょう)」については2/28 学習:目標(もくひょう)/小・中・大目標! - のっぽさんの勉強メモを参照。
*7:「レベル」については12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*8:「脆弱性(ぜいじゃくせい)」については 7/19 こころの話:心理学(しんりがく)の「レジリエンス」についてメモ ~凹んでも戻る心~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「個性(こせい)」については 11/10 英語:個性(こせい)、この分かちがたきもの - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「システム」については 2/19 社+こころ:自信のなさを力に変える!? ~システムの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:筆者の自作ゲーム「コレ・クライナラ・デキール」については 3/25 学習+こころ:ゲーム/「コレ・クライナラ・デキール」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:筆者の自作ゲーム「タワー・オブ・キューキョウカ」については 3/6 学習:ゲーム?「タワー・オブ・キューキョウカ」メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:筆者の自作ゲーム『キャラクター・パズル』については 11/4 国+ゲーム:「短所(たんしょ)」から物語を考えるゲーム! ~「キャラクター・パズル」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:筆者の自作ゲーム『ぼっち力・リバーシブル』については 4/11 こころ+ゲーム:「ぼっち」な心で優しくなれる!? ~自作ゲーム『ぼっち力・リバーシブル』~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「やる気」については 2/15 社会:「罰(ばつ)」と「やる気」の話 ~「叱る」ことの難しさの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「5W1H」については 2/2 英+国:文の秘訣・「5W1H」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「犯罪(はんざい)」については 12/19 社会:都市運営ゲーム/「不正(ふせい)」編ですよ、市長! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「事件(じけん)」、「トラブル」、「ハプニング」、「イベント」については 5/16 英+国:「急な出来事(できごと)」についての英語! ~「event(イベント)」、「trouble(トラブル)」、「happening(ハプニング)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「サスペンス」については 12/16 生+英:「サスペンス」といったら「サスペンダー」ですか? ~「suspense(サスペンス)」と「suspender(サスペンダー)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*20:「運動神経(うんどうしんけい)」について 12/4 理+英:体の中にある「モーター(motor)」!? ~「運動神経(うんどうしんけい)」と「motor nerve」~ - のっぽさんの勉強メモ はを参照。
*21:「生産性(せいさんせい)」については 7/26 国+社英:「生産性(せいさんせい)」についての話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*22:「決意(けつい)」については 12/28 国+英他:「決意(けつい)」には「諦め(あきらめ)」も大事ですか? ~「determination(ディターミネーション)」と「限界(げんかい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*23:動機の証明に重要だったりする「証拠(しょうこ)」や「根拠(こんきょ)」については 2/4 生+英:「推理ドラマ」では「エビデンス」が大事? ~「evidence(エビデンス)」と「証拠(しょうこ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*24:「理由(りゆう)」については 7/27 生+英:「リーズナブル」には「理由(りゆう)」がありますか? ~「reasonable(リーズナブル)」と「reason(リーズン)/理由」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。