国語の話ー。読書感想文*1の話・続きです。
前記事*2で簡単には触れましたが、
「これじゃ足りねえ。足りねえよ、ノッポ!」という方へ。システム的な面から。
文のレベル*3アップ、つまり内容を充実させる話です。
ここでは、感想文を書く「生徒」と
「先生」*4側の視点を混ぜながらやりますので、そのつもりで。
先生の立場が難しければ「友達に映画とかの紹介をされるあなた」の想像でも可。
要は「人の話を聞く時、自分は何を知りたいだろう?」ってことなんで。
さて前記事でも挙げた「読んだ。」という文をLv.1として。
本を読んで、どういうことが書けそうか?というと
「①面白かったか/つまらなかったか」
がありそうですね。
これは「全体の感想」になります。
もちろん「深かった」「感動した」「趣味に合わなかった」とかでもいいです。
なのでここを反映させると、「読んだ。面白かった」位のことは書けます。
でも読む側の先生にしたら、「面白かったのか。良かったね~」と思いながらも
(もしくは「つまらなかったか。残念だね~」)
「じゃあどういう所が面白かったのだろう?」と思いますよね。
だからそこを具体的に書けるといいですね。なので
「②具体的に面白かったところ/つまらなかったところ」
という感じになります。これは①を掘り下げる感じです。
例えば同じファンタジー*5小説でも「戦闘シーンが格好良かった!」と言う人と
「魔法で空を飛ぶシーンが、想像してて爽快だった!」と言う人がいるでしょうし。
だから「あなたがどこが特に良かったか?」という所をはっきりさせられるとネタになります。
特にそこがすごく良かったのなら、そこを熱っぽく語ってもいいですね。
結構な分量や字数になったりします。
あとここは1つの場面だけじゃなく、複数の場面について書いてもいいです。
なので「②」「②’」「②”」みたいな感じになるかもしれません。
「必要字数が多い感想文」向けですね。
それで結構書けますが、それでも足りなかった場合
「③ 『②とは逆のところ』」
を書くという手もあります。
つまり「全体は面白かったが、ここはつまらなかった」とか、「全体はつまらなかったが、ここは面白かった」とかです。
全部が全部同じように感じるとは限らないので、そういうものに目を付けてもネタになります。
あと両方を押さえられてると、先生も「おっ、結構考えてるな」と思ってくれるかもしれません。
んで、最後の方に書くとよいのは
「④ 本から発展して自分が考えたこと」
ですね。これはいつも感じるとは限りませんが。
でも何があればいいネタになります。例えば「このキャラクタを真似て頑張ってみようと思った」とか。
あるいは「こうはなるまいと思った」とか。
現代社会にからめると、いい思考のトレーニングになったりします。
ので、これを考えさせたがる先生も多いかもしれません。
まあ試しにやってみてください。
あとは好みで
「⑤次はどんな本を読もうか」
というのを足してもいいかもしれません。
「面白かったから/つまらなかったから」次はこんな本ってわけですな。
どうでしょうか?色々足せる要素はあったりします。
どれが正解というのはきっちり決まっているわけではありません。
「型破りだけど気持ちが伝わる」文もあるでしょうし。
だから「Lv.1」の文に何を足すかはあなたのお好みなのです。
「面倒くせー」と思いながらも、意外といい本との出会いもあったりして。
文章の練習は「本の良さを理解する練習」になってるとこもあるので、
自分から書きたくなる本と多く出会えるといいですね。
あるいはまず配分の好きな本の感想文を書いてみてもいいかもしれません。
好きなものって書きやすいですからね。やり方は色々です。
まあそんな感じで~。
◆まとめ直し例
「①面白かったか/つまらなかったか」
「②具体的に面白かったところ/つまらなかったところ」
「③『②』とは逆のところ」
「④ 本から発展して自分が考えたこと」
「⑤次はどんな本を読もうか」
◇モデル文(適当)
「①私はファンタジー小説『火竜とトム』と読みました。とても面白かったです。
②私は戦闘シーンが特に気に入りました。
特にトムが竜に乗って、飛空船を追いかけるシーンは迫力があって良かったです。
あとは終盤の、親友であるタカシとの戦いが良かったです。
タカシの『悪いなトム、俺は世界より彼女を選ぶ!』というセリフが好きです。
③でも、その二人以外の登場人物が大体弱いのが気になりました。
そこはもう少しバランスがよくても良かったなと思います。
④この本を読んで私は「友達と愛情、どっちを取ればいいんだろう」と思いました。
現実の学校でも友達の話を聞きますが、みんな苦労しているみたいです。
答えは出てません。
⑤とりあえず、次は登場人物が割とみんな活躍する感じの本か、
恋愛と友情について掘り下げた本を読んでみようかなと思っています」
◆用語集
・『火竜とトム』:当たり前だが存在しないファンタジー小説。
どこかに存在しても別物です。すみません。
伝説の火竜と契約することになったトムが帝国軍と戦う的な話。
タカシは中盤までしっかり働いたうえで裏切った。
適当に書いたが、設定はちょっとゲーム『ドラッグオンドラグーン』を意識しているかもしれない。
*1:「読書感想文(どくしょかんそうぶん)」については 4/23 国語:読書感想文Lv.1トレーニング! ~vs世界最短の感想文(多分)~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*2:4/23 国語:読書感想文Lv.1トレーニング! ~vs世界最短の感想文(多分)~ - のっぽさんの勉強メモ
*3:「レベル」については12/1 数学:文章題は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*4:「先生(せんせい)」については 12/23 学習:「先生」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「ファンタジー」については 12/16 英語:鑑定だー!単語をよこせ! - のっぽさんの勉強メモ を参照。