歴史の話ー。神話的な話です。
粘土*1の話から思い出したのですが、
前回書いた『ギルガメシュ叙事詩』*2に出てくる「エンキドゥ」という人物も、粘土に関係あったりします。
あ、あと本文はwikipediaや筆者の昔の知識を参考に書いてます。ご容赦を。
古代メソポタミアの物語『ギルガメシュ叙事詩』。
その中に出てくるのが「エンキドゥ」という人物です。
彼は神によって粘土から作られたといいます。
なんでも、暴君だったギルガメシュをこらしめるために、作り出されたのだと。
外見は毛むくじゃらの野人で、力はギルガメシュと同等!
まさしく強そうなライバル*3キャラなのですが……。
しかしギルガメシュと互角の戦いをした上で、結局友達になってしまいます。
……すごく、ライバルキャラです。マンガ的な意味でも。
「戦って仲良くなる」のはバトルマンガのお約束ですね。
この物語がいつごろ書かれたかは分かりませんが、
実在のギルガメシュ王の時代が「紀元前2600年」といいますから
今からすると約4600年前のことですね。
筆者も『ギルガメシュ叙事詩』をちゃんと読んだわけではないのですが
友情の大切さや、エンキドゥなどの成長*4がテーマになってるらしいです。
4600年前でも、大事なことは現代と通じていたのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに過去記事「12/10 正義は変わるし性別も変わる」で書いた
「イシュタル」*5という女神も、古代メソポタミア神話の神様です。
(シュメール神話においては「イナンナ」という名前らしい)
『ギルガメシュ叙事詩』にも出てきます。
彼女は愛*6の神様なのですが、まあその儀礼には昔らしいおおらかさというか、
割と「性」に関わるあれやこれやがありまして。
そこら辺もあって、上記過去記事で書いたように、他の宗教で悪魔認定されちゃってるところもあるようです。
他の文化から見ると結構ショッキングだったんでしょうね。
ただそういうものに「神聖さ」という概念が絡むところもあったようで、まあ色々難しいですね。
◆用語集
・エンキドゥ(Enkidu):
『ギルガメシュ叙事詩』の登場人物。
他にもエンキド、エルキドゥなどと呼ぶ。
野人だったのが色々あって知性を手に入れるのだが……まあそこら辺のエピソードはちょっとエロスが入るのでここでは省略。
調べる時は自己責任で。実は上に書いた「イシュタル」と繋がる話でもある。
「ギルガメシュ」が出てくるゲームには一緒に出てくることも多いが、「親友」ポジションなので単体で出てくることはあまりない。
『ファイナルファンタジー』とか『Fate』*7シリーズにも出ている。
あと『モンスト』*8では女の子になってた。
関連用語:「相棒(あいぼう)」*9、「サイドキック」
*1:「粘土(ねんど)」については 7/16 歴史:「粘土板(ねんどばん)」はパソコンですか? ~記録媒体の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:『ギルガメシュ叙事詩』もしく『ギルガメシュ物語』については7/16 歴史:「粘土板(ねんどばん)」はパソコンですか? ~記録媒体の話~ - のっぽさんの勉強メモ参照。
*3:「ライバル」については 4/29 こころの話:ライバルが私を育てる!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「成長(せいちょう)」については 10/4 学習:ゲームと「成長(せいちょう)」のシステムについてのメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「イシュタル」については 12/10 世界史:正義(せいぎ)は変わるし、性別(せいべつ)も変わる。…え、性別? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「愛(あい)」については 4/9 社会:お金と価値と愛(あい)の話 ~give me money, give me love~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:『Fate』については 4/24 英語:お遊び/中二病的な英文例 ~あいつは魔王で魔眼使い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:『モンスト』については12/11 歴史:モンスト、堕天使と西郷さんと作曲家の乱舞 - のっぽさんの勉強メモ参照。
*9:「相棒(あいぼう)」や相棒の意味を持つ語「サイドキック(sidekick)」については 3/8 ゲーム+英他:ヒーローの「相棒(あいぼう)」は「横キック」ですか? ~「sidekick(サイドキック)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。