国語の話ー。実は音楽や理科にもかかわるネタですが。
「音(おと)」*1を表現する言葉の話です。
ちょっと前の過去記事で「重さ」*2について触れましたが
国語の要素でも、「重さ」のイメージに関わるものもあります。
例えば「擬音語(ぎおんご)」。
音を文字であらわした語です。
例えば物をひっかく音としての「かりかり」と「がりがり」だったら、
「かりかり」の方が軽くて、「がりがり」の方が重そうですね。
より引っかかってそうです。
こんな風に言葉の響きによって、なんとなく「重さ」などのイメージが違ったりします。
具体的に言うと、
大体「か」「さ」「た」など「濁点(だくてん)/『゛』のこと」がつくような音は
「か」より「が」といった「濁音(だくおん)」の方が、なんとなく重そうに聞こえます。
(ちなみに何もつけない「あいうえお~」とかの言葉は「清音(せいおん)」というらしいです)
で、「ぱぴぷぺぽ」など、は行の音を「p」の時にする「゜」のことを「半濁点(はんだくてん)」といい、
「ぱぴぷぺぽ」などの音を「半濁音(はんだくおん)」というようです。
勢いがあって破裂(はれつ)するイメージですね。「っぱ」みたいな。
関連する本としては、昔読んだ『怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか』という本が面白かったです。
何気なく使っている言葉を、少し変えると結構違ったり。
時にはそういうものを探してみるのも面白いかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
本文では国語の話として書きましたが、これらは
理科や音楽の「高音(こうおん)」、「低音(ていおん)」、「振動数(しんどうすう)」、
また音楽の「発音(はつおん)」「口の形」にも関わってくる話だったりします。
追記2
ちなみにカードゲーム『遊戯王』*3には「ゴギガ・ガガギゴ」という濁音いっぱいのモンスターもいたりします。
強そう。
追記3
正確な分類や変化は、国語辞典や便覧を見て頂いた方がよいのですが、
以下に、個人的にまとめつつちょっと考えてみることにしました。
ざっくり感じた変化としては2つの場合がありますね。
①単純に程度が変わる(「トントン」と「ドンドン」)
②意味や、使う対象が変わる(「しーん」と「じーん」など)
という感じです。
☆効果音や擬音語
□「かしゃん」
■「がしゃん」
□からから
■がらがら
□きりきり
■ぎりぎり
□「クシャッ」
■「グシャッ」
□「コリコリ」
■「ゴリゴリ」
□コンコン
■ゴンゴン
□「タンッ」
■「ダンッ」
□トントン
■ドンドン
□きらきら
■ぎらぎら
□さらさら
■ざらざら
☆けっこう意味がかわるもの
□しーん
■じーん
□「はらはら」…軽く落ちる、崩れるイメージ
■「ばらばら」…者あまとまりつつ壊れてしまったイメージ
◇「ぱらぱら」…ちょっと粉になっているイメージ
◆用語集
・清音(せいおん):
関連用語:「声(こえ)」*4、「抑揚(よくよう)」*5、「イントネーション」、「修辞技法(しゅうじぎほう)」*6、「オノマトペ」、
・濁音(だくおん):
・半濁音(はんだくおん):
*1:「音(おと)」については 4/20 英語:語群翻訳(ごぐんほんやく) ~あなたが一番伝えたいこと~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「質量(しつりょう)」については 1/23 理+数:「重さ」と「質量(しつりょう)」と数学の「等式(とうしき)」! ~変わらずに重さを計る方法~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。「重さ」については 6/10 理科:武器(ぶき)と筋肉(きんにく)と位置エネルギー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:『遊戯王』については 1/25 音楽:音楽が試験の助けになる!?…かもしれない - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「声(こえ)」については 5/20 理科+こころ:すべての「声(こえ)」には「ズレ」がある!? ~「声(こえ)」と「音速(おんそく)」、伝わる時間~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「抑揚(よくよう)」や「イントネーション」については 2/24 英+ゲーム他:「イントネーション(intonation)」は呪文(じゅもん)の詠唱(えいしょう)ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「修辞技法(しゅうじぎほう)」や「オノマトペ」については 11/24 国+英:ここにもそこにも、「oxymoron(オクシモロン)」!? ~「撞着語法(どうちゃくごほう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。