社会+英語の話ー。英単語というより「略称」ですが。
「THAAD(サード)」とか「MOAB(モアブ)」とか
ニュース*1でちらほら聞いた英単語についてちょっと調べました。
まあ筆者の自分用のメモですね。
手元にあまり資料がないのでWikipediaとかの参考が多くなります。
あと細かく説明はできないのでご了承を。
より知りたい方はお手数ですが、色々調べてみてください。
まずアメリカと韓国の関係でよく聞く
「THAAD(サード)ミサイル」についてですが。
正式名称では「Terminal High Altitude Area Defense missile(ターミナル・ハイ・アティテュード・エリア・ディフェンス・ミサイル)」ということで、頭文字をとって「サード」ということらしいです。
これは日本語にすると「終末高高度防衛ミサイル(しゅうまつ・こうこうど・ぼうえい・みさいる)」のことらしいです。
要は「弾道ミサイル*2を打ち落とすミサイル」のことですね。
「終末」とかヤバそうな単語が入ってますが、これはミサイルの段階のことであって世界の終わりとかじゃないのでご安心を。
当初は「戦域高高度防衛ミサイル(Theater High Altitude Area Defense missile(シアター・ハイ・アティデュード・エリア・ディフェンス・ミサイル)」と呼ばれていたそうですが……どっちにしても長い名前ですね。
次にアメリカがアフガニスタンの「イスラム国」に対して使用したらしい兵器「MOAB(モアブ)」についてですが。
これは「Massive Ordnance Air Blast(マッシブ・オードナンス・エア・ブラスト)」の略で、
「大規模爆風爆弾兵器(だいきぼ・ばくふう・ばくだん・へいき)」ということらしいです。
核を使わない爆弾兵器の中では最強の威力、と言われているようですが‥…。
ともあれ、略称は聞いても意味は分からない言葉は結構多いもので、
ニュースに限らず、色んな略称を調べてみると、
より色んな事分かりやすくなるかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
上で挙げた「THAAD(サード)」のように「ミサイルを打ち落とすミサイル」に対しては
「AMM(エーエムエム)」という呼び方が使われることがあります。
これは「anti-missile missile(アンチ・ミサイル・ミサイル)」の略であり
日本語では「ミサイル迎撃ミサイル」「ミサイル防御ミサイル」などと呼ばれます。
ちょっと違いますが、似た名前で「ATM(エーティーエム)」という兵器もあります。
これは「anti-tank missile(アンチ・タンク・ミサイル)」の略で、
日本語にすると「対戦車ミサイル」のことですね。
戦車を攻撃するためのミサイルです。
「ATMってお金引き出す奴じゃないの?」と思うかもですが、
そちらのATMは[automated/automatic teller machine(オートマティック/オートメイテッド・テラ-・マシーン)」の略らしいです。
日本語にすると「現金自動預け払い機(げんきん・じどう・あずけばらい・き)」。
銀行の人を通さなくても、自分でお金(現金を)を預けたり振り込み払いができたりする機械のことです。
…うん、まんまですね。
追記2
上とは少し関係ないですが、先日中国*3で初めて国産の空母(くうぼ)*4が進水式を迎えたようです。
名前はまだつけられていないようですが。
「遼寧(りょうねい)」という、中国初の空母をもとにしてつくられたようです(遼寧を作ったのは旧ソ連で、中国はそれを改修したようです。)。
で、同じ空母で、沖縄の方を通っている(もしくは)通っていったのがアメリカの「カール・ヴィンソン」です。
種類は「原子力空母(げんしりょくくうぼ)」であり、その名の通り「原子炉(げんしろ)」の力を借りて進む能力を持っています。
上記2種類の空母はそれぞれ違いますが、
今後アジアが緊迫するなどしたら、どちらもより名前を聞く機会は増えるかもしれません。
関連用語:「SLBM(エスエルビーエム)」*5、「ICBM(アイシービーエム)」、「イージス艦」*6、「爆発(ばくはつ)」*7
◆用語集
・THAAD(サード)ミサイル/THAAD:詳細は本文参照。
ミサイルを撃ち落とすミサイルだが、これの前は「パトリオットミサイル」がその役目を負っていた。
以前日本のニュースでも「PAC-3(パックスリー)」という単語が出たことがあったが、これはこのパトリオットミサイルの運用形態に関する言葉のようだ(wikipedia参考)。
THAADは射程*8を長くして、パトリオットより高高度で撃ち落とせるようにしたものらしい。
関連用語:「BMD(弾道ミサイル防衛)」*9
・MOAB/MOAB(モアブ):詳細は本文参照。
アルファベットを読み替えて「mother of all bombs(マザー・オブ・オール・ボムズ)/全ての爆弾の母」という呼び名もある。
が、当然だが作られたのは最近なので、別に時間的に他の爆弾の先にできたわけではない。
その意味では「元寇(げんこう)」などで使用された兵器「てつはう」とかが時間的には割と爆弾系の祖先的な位置にいるともいえる。
「てつはう」は日本史の資料集とかにも出てくるので、興味がある方はぜひチェックを。
・「カール・ヴィンソン 」:
アメリカの原子力空母。
Wikipediaによれば英語では「USS Carl Vinson, CVN-70」という名前らしい。
艦名の元は人名。議員*10さんの名前からとられている。
・ATM/ATM(現金自動預け払い機):追記参照。
便利だが、「振り込め詐欺」などに使用されたりもするので、使用の際はご注意を。
*1:「ニュース」については 6/27 英+生他:ニュースソースとウスターソース! ~二つのソース~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「弾道ミサイル」や「ICBM(アイシービーエム)」については 4/9 歴史:バリスタ/「カフェ」と「城攻め」と「弾道弾(だんどうだん)」!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「中国(ちゅうごく)」については 12/16 英語:中国はなんで「China(チャイナ)」って言うの? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「空母(くうぼ)」については 10/6 国語:ダイヤ/色んな「金剛(こんごう)」の話 ~宝石、仏教、戦艦~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:兵器名「SLBM(エスエルビーエム)」については 9/27 社+理:兵器/「SLBM(エスエルビーエム)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「イージス艦(いーじすかん)」については 10/6 国語:ダイヤ/色んな「金剛(こんごう)」の話 ~宝石、仏教、戦艦~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「爆発(ばくはつ)」については 7/29 英語/接頭辞「ex(エクス)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「射程(しゃてい)」については 3/8 生+英他「電子レンジ」は「電子(でんし)」の「射程(しゃてい)」ですか? ~「range(レンジ)」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「BMD(弾道ミサイル防衛)」については 7/31 社+生英:新イージス艦「まや」の話 ~「BMD」に「CECシステム」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「議員(ぎいん)」については 1/21 英+国:「ベンチ(bench)」は「議員(ぎいん)」で「裁判官(さいばんかん)」ですか? ~色んな「bench(ベンチ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。