のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

9/4 ゲーム:【※注意 論文調 個人的メモ】TRPG雑考メモ6(フィクションにおける「物品」の確認について)

 ゲーム*1の話ー。
 色々ありまして、ちょっと「TRPG」*2という遊びについて色々考えたときのメモです。
 手元に持っててもいいのですが。自分で色々考えたくなったのでブログ上に載せさせていただきます。

※注意
 なんか論文調でやたら堅く難しいです。あと自分用メモなのでみんながわかるように説明はしていません。すみません。
 普段のよりさらに「勉強」とはあまり関係ありませんのでご注意を。


☆フィクションの会話における「物品(ぶっぴん)」の確認

 現実世界では原則、物は「そこにある」と言える。
 あるいは「そこにある」ことを他の人と共有できる。
 目が見えないことによって視覚情報が入らない、または、一方が幻覚を見ている場合などはまた別だが、
 基本的には物の存在の確認は簡単にできるとっていいいように思われる。

 例えばテーブルの上にコーヒー*3があるなら、私はそれを見つつ、語りだせばいい。
 「ここにあるコーヒーのことだけど…」
 おそらく相手は、困難なく、私がどのコーヒーについて語っているのかを認識できる。

 だがフィクションの世界ではこうはいかない場合も多い。
 語られていないものは原則存在しないか、存在がいまだ未確定なものと言える。
 落語*4において、小説においても、語られていないものは存在しない。

 例えば小説などで「トムは喫茶店にいた」ということはできる。受け取り手はそこにいろんな想像はできる。
 だが、まだ確定はしていない。喫茶店の中には何があるのか?トムは何かを注文しているのか?何も注文していないのか?

 現実と違って、そこに「コーヒーがある」ことは、簡単に決まることではない。
 受け取り手はそれを想像することはできる。

 だが、それは語り手の説明に対して、優位性を持たない。それは語り手の説明と食い違う可能性がある。
 何故なら語り手は次の言葉で説明を加えることができる。 
 「トムはまだ何も注文していない…」。

 このことによって、想像の何が合っており、何が間違っていたのかが(後付けで)決まってしまう。
 トムの前に「コーヒー」があることという想像は、間違っていたことになる。そこにありえた「コーヒー」は消失する。
 受け取り手は語り手の認識に合わせてイメージを「修正」していくことになる。
 (これを利用したコントもある。説明されていなかったものが突如出現したり、なかったりするものである(「○○じゃないんかい!」というようなボケツッコミ))

 「シュレディンガーの猫*5ではないが、つまりフィクション(特に文字によるフィクション)ではアイテムもロケーションもある程度未確定なのである。
 (これは作者にとってではなく 受け取る側から見ると、という話)
 少なくとも、現実に比べて認識の共有が難しい。
 中でも「見る」ことができないものは難しい。同じフィクションでも映画は見ることができる。
 しかし小説では状況を想像しなければならない。
 ゆえに小説などの「文字フィクション」ではより綿密な状況説明が必要になる。
 ある程度の状況を確定しておかなければ受け取り手がそれを理解できず、物語に没入することが難しいからだ。

 そして、小説であれば、語り手一人の説明が優先権を持つが、TRPGにおいてはそうではない。
 なぜならプレイヤーもまた説明の優先権をある程度持つからだ。もちろんGMが強権的でなければだが。
 そしてTRPGのプレイ内容はリアルタイムで文字に起こされるわけではなく、主に会話によって情報はやり取りされる。
 つまり、ざっくり言うと今までの流れを忘れやすい。
 それに応じた情報の確認作業、後付けの技術も存在すると思われる。

 ではTRPGにおいて、架空の状況と物品に対する認識はどのように共有されているのだろうか?
 それは現実、あるいは小説などの「文字フィクション」、「一人作者ののフィクション」に比べてどのような難易度を持つのか?
 それを確認するためには、プレイ場面の会話分析などが有効かもしれない。
 (※既になされているだろうので、これは独り言)


まあそんな感じで~。

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