のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

1/23 歴史:色んな「藤原(ふじわら)」氏の話! ~英雄、受領(ずりょう)、あと怨霊~

 歴史の話ー。
 「俵藤太(たわらのとうた)」こと「藤原秀郷(ふじわらのひでさと)」という人物、
 またその周りの「藤原」姓の人物の話です。
 簡単に。


(※藤原姓の人物が多いので、①②…などの番号をつけていますが、あくまで管理用です)


 前置き。
 私事ですが、筆者がゲーム『Fate/Grand Order』に「俵藤太(たわらのとうた)」という人物が出ていることを知りまして。
 軽くだけちょっと調べてみました。そして軽くメモ。



 「俵藤太(たわらのとうた)」こと、①「藤原秀郷(ふじわらのひでさと)」という人物は
 妖怪*1の「大ムカデ」を退治したという伝説や、
 「平将門(たいらのまさかど)」*2という人物を討ったことでも有名だったりします。



 で、いきなり話はズレるんですが
 筆者は日本史の資料集で同じ「藤原姓の地主」っぽいっ人物の名前を見た気がしたので、
 調べてみたら、②「藤原陳忠(ふじわらののぶただ)」という人物でした。
 『今昔物語集』では「受領(ずりょう)は倒れるところに土をつかめ」という言葉を残したとされます。
 (「受領」というのは役職の名前ですね。国のお仕事です。)
 簡単に言うと「事故にあった先でもきっちりお宝ゲットして、手ぶらでは帰らなかったよ」的な。
 で、そんな話があるので、「強欲(ごうよく)」なイメージがついている人だったりします。


 じゃあ①「藤原秀郷(ふじわらのひでさと)」と②「藤原陳忠(ふじわらののぶただ)」は関係はないかな…?
 とか思いつつ調べると、ちょっとつながりがありました。


 ②藤原陳忠のお父さんは、③「藤原元方(ふじわらのもとかた)」という人物なのですが。
 この人物は、Wikipediaによれば「平将門(たいらのまさかど)を追討する征東大将軍の候補に挙がった」そうです。
 まあ本人がわがままを言ったらしく、選ばれなかったんですが。
 つまり「平将門」を倒したのが①「俵藤太(藤原秀郷)」であることを考えると、ちょっと関係がありますね。

 で、実際に平将門を討つ「征夷大将軍」に選ばれたのは、④「藤原忠文(ふじわらのただぶみ)」という人物でした。
 でもこの人も東国に向かったものの、到着前に平将門が倒されてしまったため、恩賞は得られなかったそうです。
 何故かというと①藤原秀郷と仲間が平将門を先に討ってしまったからで。


 つまり①藤原秀郷平将門を倒した裏には、惜しかった二人の「藤原」(③④)がいる…ということですね。
 何か良いとか悪いとかではありませんが、色んな人に色んなドラマがあるものですね。


 まあそんな感じで~。



追記
 ちなみに③藤原元方さんと④藤原忠文さんはその後それぞれの理由で「怨霊」化したという噂があります。
 平将門は日本三大怨霊の一人に数えられてますし。
 …妖怪を倒したり、怨霊になる率が高かったり、この時代の人はすごいですね。



◆用語集
藤原秀郷(ふじわらのひでさと):
 平安時代中期の貴族・武士。
 大ムカデなどの妖怪、そして「平将門」を討ったことで有名。
 Wikipediaによれば平将門を討った時「宇都宮大明神」で授かった霊剣を使ったらしい。
 またこの時使っていた兜は「三十八間星兜」として、国の重要美術品に指定されているらしい。
 ちなみにムカデ退治をしたことで竜神から「蜈蚣切(むかできり)」という刀をもらったり、「無限にお米が出てくる俵(たわら)」をもらったりしたらしい。…マジックアイテム系がすごく多い話である。
 あとこのムカデの話をちょっと調べてからマンガ『うしおととら』の最初の方を読むと面白いかもしれない。
 ちなみにこのムカデ退治の時、藤原秀郷は「八幡神(はちまんしん)」という神様に祈ったとされる。
 この神様は武家に信仰されていることが多く、平安・鎌倉時代で結構名前を見ることも多い。


・藤原陳忠(ふじわらののぶただ):
 平安時代の貴族。
 役職は「弁官(べんかん)」・「検非違使(けびいし)」・「信濃守(しなののかみ)」、つまり「信濃国(しなののくに)」を治める仕事などをやったようだ。


・『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』:
 Wikipediaによれば、平安時代末期に成立したと見られる説話集。つまり色んな物語。
 関連用語:「つよつよ」*3


・受領(ずりょう):
 関連用語:「関所(せきしょ)」*4


・藤原 元方(ふじわらのもとかた):
 平安時代の貴族。
 藤原陳忠(ふじわらののぶただ)の父。
 Wikipediaによれば、自分の娘の子どもが天皇になれず、病になり、死して怨霊になったという。


八幡神(はちまんしん):
 日本の神様の名前。
 または「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」ともいう。こちらは仏教での名前。
 ざっくり言うといわゆる「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」、神道と仏教が混ざる(混ぜる)現象である。
 武家に信仰されることが多く、討たれた「平将門」も「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」に「新皇」の地位を保証してもらった、ということである。
 また有名な「那須与一(なすのよいち)」が弓を射る場面で、「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)」と祈りをささげていたのも、この神様に対してと思われる。 
 ちなみに八幡神を祭神とする神社を「八幡宮(はちまんぐう)」という。
 いろんなところに「~~八幡宮」という神社があるのはそのため。
 総本社は、大分県(おおいたけん)*5宇佐市(うさし)の「宇佐神宮(うさじんぐう)」。

宇佐神宮(うさじんぐう):





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