歴史の話ー。
ふと知った「ネブカドネザル2世」と「ユダヤ教」についての話です。
以前、古代世界の七不思議「バビロンの空中庭園」*1について書いたとき、
女王「セミラミス」によってつくられたものだという説を紹介しましたが。
ネットで調べた感じだと、「ネブカドネザル2世」によってつくられたという話もありますね。
なのでこの「ネブカドネザル2世」という人物について。
「ネブカドネザル2世」(紀元前634-562)は新バビロニア王国の2代目の王さまらしいです。
(ちなみに父である1代目の王の名前は「ナボポラッサル」。…なんかアイヌ民族っぽい発音ですね)
この人物はユダヤ教その他にとって重要な「バビロン捕囚」を行った人物でもあります。
Wikipediaによればネブカドネザル2世はエルサレムを滅ぼし(紀元前597年)、
当時ユダ王国のユダヤ人は「バビロン」へと強制移住された、という話ですね。
彼らが解放*2されるのは前537年の初めごろ、ペルシャの王「キュロス2世」が新バビロニアを倒した時ですね。
つまり約60年バビロンにいた、ということになりますか。
で、Wikipediaの鵜呑みで申し訳ないのですが、
このバビロンでの暮らしは、結果的にユダヤ教の定義を固めることになったっぽいです。
何故かというと、違う文化に染まりそうになるので、
逆に自分の文化や宗教についていろいろ考えり再確認した、というような感じみたいです。
ちなみにネブカドネザル2世は建築や都市バビロンの補修に熱心であり、
ユダヤ人の大工*3なども強制労働させられたようです。
詳細は不明ですが「バビロンの空中庭園」の建築にも加わっていたかもしれません。
だとすればネブカドネザル2世がバビロンや空中庭園を「建築」する間に、
ユダヤ人は「ユダヤ教」の定義をこそ「建築」していた…と言えるのかもしれません。
物理的なものと精神的なものとで違いますが、
大きな二つの「建築」が、「バビロン捕囚」の間に起こっていたのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・ネブカドネザル2世:紀元前634-562。
新バビロニア王国の第2代王。
ヴェルディ*4のオペラ『ナブッコ』の主人公でもある。
関連人名:「ユディト」*5
・新バビロニア帝国:紀元前625年 - 紀元前539年。
地中海に広大な領土を持っていた帝国の名前。
建国者は「ナポポラッサル」。
「キュロス2世」によって滅ぼされる。
関連地名:「古バビロニア王国」*6
・キュロス2世:紀元前600頃-529。
アケメネス朝ペルシアの初代国王。祖父に「キュロス1世」*7がいる。
上記の「新バビロニア帝国」を滅ぼした。
ちなみにこのアケメネス朝ペルシャの3代目の王が過去記事でも書いた「ダレイオス1世」*8。
*1:「バビロンの空中庭園」や「セミラミス」については 2/14 歴史:「空中庭園(くうちゅうていえん)」は浮いてますか? ~女王「セミラミス」と空中庭園~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「解放(かいほう)」については 1/17 国+こころ他:「解放(かいほう)」には2つありますか? ~「リラックス」と「やってやるぜ」という感じの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「大工(だいく)」については 3/19 国+美:色んな「細工(さいく)」の話! ~飴細工、ガラス細工、寄木細工~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ヴェルディ」については 10/18 音楽:どこかで聞いたことあるかも? ~よく聞く印象の曲メモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:彼の部下と戦ったとされる旧約聖書の人物「ユディト」については 9/9 歴+ゲーム:トランプの絵札(えふだ)と英雄(えいゆう)の関係! ~テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』より~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「バビロン第1王朝」こと「古バビロニア王国」については 9/6 歴史:復讐(ふくしゅう)/「目には目を、歯には歯を」? ~『ハンムラビ法典』の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「キュロス1世」については 4/4 歴史:二つの「獅子(しし)」の物語! ~「獅子狩文錦(ししかりもんきん)」と「獅子心王(しししんおう)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「ダレイオス1世」については 2/5 歴史:「王様の耳」は超すごい!? ~「王の耳」と「ダレイオス1世」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。