国語+こころの話ー。
教科書とかに乗っている「例文(れいぶん)」という物から色々考えたのですが
うまくまとまらないので、雑ですがそのまま載せてみることにしました。
まあ自分用のメモです。
例文(れいぶん)は知識を含みます。
例えば「鳥は空を飛べる」「人は空を飛べない」という時、
それは鳥や人の能力についての知識を含んでいます。
例文は文法を示します。
その並び順によって、どんな言葉がどの位置にくるかの順番を示します。
ある教科の例文は、他の教科の知識を含むこともあります。
上記の鳥や人の話もそうですが、
国語の文章題でも、環境破壊がテーマだったりと、理科・社会的な内容を含んでいることはあります。
英語の教科書から、日本の文化について知ることもあります。
例文は、その当時の知識や、世界観*1を表しています。
過去記事で扱った「幻想AR」のように、
それは理解であり、ルールであり、システムを表します
またイメージを反映します。
どんな文を載せるか、という所に、選者の価値観も現れます。
例文や言葉というのもは、教育的な効果も持ちます。
「○○は~~というものだ」という感じです。
それを繰り返すことで考えは強化されます。
場合によってはそれはリミッターになるかもしれません。
例文というよりは、日々の問いかけや教育に近いですが、
「お前はダメだ」という言葉を連呼することによって
例えば差別的な内容を底に含ませることもできます。
これはトラウマや、虐待に関係する要因であり、
また逆に、肯定的な言葉を重ねていくことで、状況を脱することにも役に立つでしょう。
例文の選択による教育の例をかきますと。
例えば筆者が、自分に関わる人を「のっぽ人」とし、
それ以外を「ノーマル人」と呼び、見下したいとします。
それに関連するような「例文」は、例えば次のようなものが考えられます。
「彼は素晴らしい。何故なら『のっぽ人』だからです」
「ノーマル人が束になっても、『のっぽ人』にはかないません」
みたいな。
まあこれはかなり露骨ですので、一笑に付されるかもしれません。
ですが、ある程度の数の人にそれを納得させることができるかもしれません。
完璧でなくとも、例えば1割の人にそれを信じ込ませることができれば、
さらなる「都合のいい教育」を行えてしまえる可能性があります。
いわゆる「思想教育(しそうきょういく)」「思想統制(しそうとうせい)」というものでしょうか。
それを重ねていけば、たとえ完璧でないにしても、ある程度の人数を「操作」することが可能になるかもしれません。
そのため、書いてある例文がいつも「中立」かどうかは、注意を払わなくてはなりません。
あなたを取り巻く言葉に、少しずつある考えが潜んでいるのなら、
知らず知らず、それを当たり前と思う確率は、上がるかもしれません。
そのため、太平洋戦争でなされたような、教科書に戦争を賛美する考えを載せると
戦争や天皇に関して慣れ親しみ、肯定的にとらえる可能性もあります。
戦争終了後(敗戦後)、それらは墨で塗られましたが(いわゆる「墨塗り教科書」)
それは逆に、普段接するものの、影響力を示している、と言えるかもしれません。
雑ですが。
まあそんな感じで~。
*1:「世界観(せかいかん)」については 11/26 歴史:幻想AR(げんそうエーアール) ~災害に神を見る、燃える火に精霊を見る~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。