音楽+歴史の話ー。
作曲家「サリエリ」、また「モーツァルト」*1についての話です。
(※本記事中、人名敬称略)
前置き。
あるゲームに「サリエリ」という人物が出ていたので、その話を。
「アントニオ・サリエリ」という人物は、18~19世紀の作曲家ですね。
「モーツァルト」との親交でも知られています。
Wikipediaを見る感じ、サリエリとモーツァルトは実際には仲が良かったそうなのですが、
どうも「モーツァルトと仲が悪い」とか「モーツァルトを毒殺(どくさつ)した」という噂が流され、結構な間それが信じられていたようです。
そこら辺をもとにしたらしい映画『アマデウス』というものもありますね。
まあモーツァルトはすごい才能だったらしいので、
二人が対立しているとか、才能のある人物にサリエリが嫉妬している…という方が面白く見えたのかもしれません。
で、サリエリ自身はどういう人物だったのかというと。
Wikipediaによれば色々とすごい人物だったようです。
ざっと書かせていただくと
・まずサリエリ自身がすごい有名な作曲家である
・「ハイドン」などの著名な作曲家との交際があった
・生徒や指導した人に有名な作曲家とかがいっぱいいる
例えば「ベートーヴェン」*2、「シューベルト」、「リスト」、「ツェルニー」、「フンメル」、「マイアベーア」、「ジュスマイヤー」、モーツァルトの息子「フランツ・クサーヴァー」など。
・弟子から謝礼を取らず、むしろいろいろ支援した
・モーツァルトを評価し、その曲をたびたび演奏した
って感じのようです。なんかすごい、いい人感が出てますね。
…しかしモーツァルトの曲をよく演奏し、息子の指導をしていても、
噂によって「仲が悪い」とされてしまうのですなあ。
昔のことなので、筆者に詳細は分かりませんが。
今の世の中もよく「フェイクニュース」(嘘のニュース)というものが流行っていると言われています。
なのでみなさまも噂やニュースに出会った時は、すぐ信じて広めたりはしない方がいいかもしれません。
でないといつか、あなたが友達や有名人を「殺した」、なんて嘘ニュースもすぐ広まってしまうかも…?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・「アントニオ・サリエリ(Antonio Salieri )」:1750-1825。
イタリア*3出身の作曲家。だが活躍は主にオーストリア・ウィーンでのものだったらしい。
彼はそこで「宮廷作曲家」や「宮廷楽長」に任命されているのだが、任命したのは王妃「マリー・アントワネット」の兄「ヨーゼフ2世」。
ちなみにサリエリはゲーム『Fate/Grand Order』にも出ている。
・「アントニオ・サリエリ」【Fate】:
『Fate/Grand Order』に出てくるサーヴァント。クラスは「アヴェンジャー」。
・『アマデウス』:
戯曲(ぎきょく)作品。映画化もされている。
日本語版もあり、これの初演ではモーツァルトを「江守徹(えもり・とおる)」さんが演じたらしい。
・江守徹(えもり・とおる):1944-。
日本の男性俳優、ナレーター。
Wikipediaによれば、芸名の由来は、フランスの演出家「モリエール」かららしい。
・モリエール(Molière):1622-1673。
17世紀フランスの俳優、劇作家。
風刺(ふうし)を効かせた喜劇を多く作った。
世界史や国語の資料集などでもよく見る名前である。
Wikipediaによれば本名は「ジャン=バティスト・ポクラン(Jean-Baptiste Poquelin)」。カッコいい。
*1:「モーツァルト」や「マリー・アントワネット」については 4/14 理科:バラはバラでも「砂漠(さばく)のバラ」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ベートーヴェン」については 12/11 歴史:モンスト、堕天使と西郷さんと作曲家の乱舞 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「イタリア」については 4/10 社+音:ボロネーゼとポロネーズ! ~パスタとダンスと英雄~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。