国語+英語の話ー。ややこしいタイトルですみません。
「プロ(になるための)テスト」と「protest(プロテスト)」などから
同音異義語(どうおんいぎご)*1ネタの話です。
(まあある意味いつもやってるとも言えますが)
前置き。
ふと思いついたネタですが。
ボクシングとかで「プロ」(プロフェッショナル)になるための試験を「プロテスト(プロ・テスト)」と言ったりしますが、
それとは別に、英語でも「protest(プロテスト)/抗議(こうぎ)する」という言葉があります。
キリスト教の一派「プロテスタント」*2の語源にもなった言葉ですね。
この二つは意味はかなり違うのですが、カタカナ語で「プロテスト」とだけ書くと見分けがつきません。
だから「プロテストを受ける」という文を読んだ時に、
スポーツをやっている方は「ああ、プロになるテストを受けるんだな」と思うかもしれませんが、
宗教関係の方は「プロテスト(抗議)を受けたのかな?」と思う可能性もあるわけです。
(実はここには「受ける」という言葉の受身形(うけみけい)と日本語の時制(じせい)の問題も交じっていて、さらに興味深かったりしますが、長くなるのでまた今度)
で、じゃあこれらをどうやって見分けるか、というと、他の「文」とか「文の流れ」、「文脈(ぶんみゃく)」*3によって判断することになると思います。
例えば直前にスポーツやボクシングの話をしていてから、「プロテストを受ける」という言葉が出たなら、
多分それは「プロになるテスト」の確率の方が高いでしょう。
逆に、直前に宗教などの話をしていたなら、「プロテストを受ける」という言葉は「抗議」の方の可能性が高いかもしれません。
つまり「色んなところからヒントを集めてくる」とか、「全体的に判断する」って感じですね。
分からない時はそこだけにこだわらず、データを集めて広く見るのが大事なわけです。
「こんなの当たり前じゃねーか!」と思うかもしれませんが、そうでもありません。
例えば筆者は、人に勉強を教えることがあるのですが、
「問題文」をよく読まない内から「問題」だけを見て、「これ分からん」という方は、意外とおられたりもします。
「形に見覚えが無い」あるいは「パッとわからない」から解けない、という感じですね。
でも、問題文をよく読んでもらうと、割とすぐわかったり「意外と簡単じゃん!」ってことになったりもします。
「プロテスト」という言葉だけを見つめていても、それがどの意味なのかは意外と判断がつきません。
でもそんな時にも諦めず、広く問題を見るようにすると、
同音異義語に限らず色んなものの「違い」が見えてきて、問題が解きやすくなるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「ソース(sauceとsource)」*4、
追記
「シカクいアタマをマルくする。」のキャッチフレーズで有名な「日能研(にちのうけん)」さんのポスターでも
ちょっと前に「ひらがな文を漢字に直せ」みたいな問題がありました。
例えば(ちょっと違いますが)「このげんだいしゃかいはかずおおくのかんきょうもんだいによっておびやかされている」みたいな感じです。
(ちなみに答えは「この現代社会は数多くの環境問題によって脅かされている」です)
これも「文脈(ぶんみゃく)」や意味を考えて判断するパターンですね。
パソコンやスマホだと漢字への「変換(へんかん)」は自動でやってくれたりしますが、それらはテストでは使えなかったりします。
これらは「言葉の区切り」なども意識するので、文章の流れを判断・テーマを掴む能力に関わってもいます。
なので自分の中の「変換」の能力も高めておくと、複雑なテストもやりやすくなるかもしれませんね。
追記2
試しに同音異義語の問題を少し。
以下のひらがなに当てはまる単語を思いつけたら1点、さらに思いつけたら追加で1点。
例えば「いか」というものが問題だったら、
まず1つ、例えば「以下(いか)」という答えを出せたら1点ゲット。
他に「烏賊(いか)」「医科(いか)」などを答えられてたら、その分1点ずつゲットです。
①「はし」
②「とうし」
③「こうこう」
☆解答集
①「はし」
答えの例:「橋(はし)」、「箸(はし)」、「端(はし)」など
②「とうし」
…答えの例:「投資(とうし)」「闘志(とうし)」、「透視(とうし)」、「闘士(とうし)」、「凍死(とうし)」「唐詩(とうし)」など
③「こうこう」
答えの例:「高校(こうこう)」「後攻(こうこう)」「口腔(こうこう)」「航行(こうこう)」「後項(こうこう)」「煌々(こうこう)」「膏肓(こうこう)」など。
◆用語集
・「プロ・テスト」
関連用語:「スパーリング」*5
・プロフェッショナル:
ざっくり言うと、あることをしてお金をもらっている人。
英語では「professional(プロフェッショナル)」。
対義語は「アマチュア」。またお金をもらわないことも多い「ボランティア」もある意味で対義語。
関連用語:「プロレス(プロフェッショナル・レスリング)」*6、「Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)」*7
*1:「同音異義語(どうおんいぎご)」については 7/16 国語:なぞかけメイカー・準備編 ~「同音異義語(どうおんいぎご)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「プロテスタント」については 4/3 歴+英:「宗教改革(しゅうきょうかいかく)」と「リフォーム」の関係!? ~「religious reformation」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「文脈(ぶんみゃく)」については 6/19 国+ゲーム:「( )」を埋めて物語を作る!? ~「( )の中を埋めるゲーム」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ソース」については 6/27 英語:ニュースソースとウスターソース! ~二つのソース~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:スポーツなどの模擬戦練習「スパーリング」については 10/20 体+英:その「スパーリング(sparring)」は「次」につながりますか? ~「spar」と「議論」と「練習」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「プロレス」については 12/2 英語:色んな「ヒール」/「癒し」と「悪役(あくやく)」と「かかと」の話!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「Jリーグ」については 5/21 体+地:「Jリーグ」のマスコットの話!(メモ) - のっぽさんの勉強メモ を参照。