英語の話ー。
日本語と英語の違いについて軽く。
別にどっちが優れているとかいう話ではないのでご注意を。
違いは色々ありますが、
特徴的なのは「動詞*1の位置」かと思います。
日本語文では動詞はほぼ最後に来るのに対して、
英語文では動詞は最初の方に来ます。
例えば次のような感じ。
日本語:「トムはケーキ*2を作った。」
英語: 「Tom made a cake.」
なのでお互い「動詞の内容を知るタイミング*3」が違います。
日本語では「トムが何をしたか」は、文を最後まで読まないと分かりません。
「トムがケーキを『作った』」も、「トムがケーキを『食べた』」も、途中までは同じ文な訳です。
それに対して英語は「Tom made…」と2語目でトムの行動が示されています。
だから「Tom ate……(トムは食べた)」という文とは、早めに違いが示されます。
これは些細なことのようですが、長文にするとより違いが出ます。
日本語:「トムは2年前、ニューヨーク*4の病院*5で、彼の妹であり重い病気を抱えていたエルザのために自然食品からケーキを作った」
英語:「Tom made a cake by natural foods for Elsa, who is his sister and had heavy sickness, in hospital in New York in two years ago.」
文自体が分かりにくいですが、それは置いといて。
上記のように文が長い時のデメリット*6は日本語の方が出やすい気がします。
主人公(トム)が何をしたのかわからないまま、長い文を読むことになるので。
対して英語の方は「主語+動詞」は早いタイミングで示されるので
「とりあえずトムは何か作った」ことを頭に入れながら文を読めます。
場合によっては、後ろに続く情報(時間、場所)を省略することもできるでしょう。
これは、話し言葉にするとより強く表れます。
特にプレゼンテーションの時は「早めに全体像を示す」とか「短く、シンプルにやる」ことが重要かと思います。
専門用語*7を多く使った長文で、動詞が分かりにくいと、聞いてる方もちょっとイライラしやすいかも。
皆さんも日本語で発表をする場合は、ちょっと気を付けるといいかもしれません。
そんな感じで~。
*1:「動詞(どうし)」や「主語(しゅご)」については 12/8 英語:「基本5文型(きほんごぶんけい)」って何さ? +四天王(してんのう) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ケーキ」については 5/30 英語:「お餅」はケーキですか? ――はい、「ちくわ」もケーキです - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「タイミング」については 6/7 数学:「-10%」・「-10%」は「-20%」じゃない!? ~値引きタイミングの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:アメリカの都市「ニューヨーク」については 8/28 社+英:「ニューヨーク」は「ニューアムステルダム」ですか? ~「ニューヨーク」の名前の変遷(へんせん)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「病院(びょういん)」については 1/11 英+社:ゲームとかの「宿屋(inn)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「デメリット」については 8/10 社会:戦争(せんそう)を回避するために、戦争の両面を語りたいという話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「専門用語(せんもんようご)」については 12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモ を参照。