のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

11/19 美+歴:「死(し)」を思う態度 ~ヴァニタス、ニヒリズム、そして一休さん~

 美術+歴史の話ー。
 美術の「ヴァニタス」の話から広げ、歴史の「死(し)についての考え方」の話を。


 美術の本を読んでいたら
 「ヴァニタス」というジャンルを発見しました。

 「ヴァニタス(ラテン語:vanitas)」とは「空虚(くうきょ)」*1や「むなしさ」を意味するもので
 絵のジャンルとしては静物画(せいぶつが)なんですが、
 頭蓋骨を書いたり、腐っていくものを書いたりして、世の中の「儚さ(はかなさ)」を表しているのが特徴です。

 他にも歴史を見てみると、こういう「むなしい気分」になったり、
 あるいは「死ぬ、ということを見据えよう」という活動は色々あったりします。

 ちょっと似た言葉に「ニヒリズム(Nihilism)」というのがあります。
 哲学*2の考え方ですが、ざっくり言うと「人間の色んなことに価値や意味はない」的な考え方です。
 「虚無主義(きょむしゅぎ)」とも言いますね。
 日本でも「ニヒルな態度」というようなカタカナ語として知られています。


 あとは日本でも「浄土教(じょうどきょう)」*3とか「末法思想(まっぽうしそう)」 
 (そして貴族たちが現世利益を図るために走った「密教」)
 あるいは「ええじゃないか」とかあったりぢます。
 世の中が乱れるとみんな「天国」のことを意識したり、幸せを強く求めたり、あるいは「もうどうでもいいや」というような動きがあるようです。
 やはり死とか虚しさ、意味のなさ、といういうのは怖いもののようです。


 でも一方で、積極的に死について考える態度というのもあります。

 有名な言葉として「メメント・モリラテン語memento mori)」というものがあります。
 「死を想え」とか「死を記憶せよ」よか「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」というような意味らしいです。

 あと「とんち」で有名なお坊さん*4一休さん」(一休宗純)には変わった話があります。
 何でも正月でみんなが浮かれている時に「どくろ」人の頭蓋骨をぶらさげて、
 「ご用心、ご用心」とか「人はみんなこうなる」(これは筆者の記憶違いかも)といって歩いたそうです。
 最初に挙げた「ヴァニタス」の絵の趣旨と似ている気もしますね。


 色んな考え方がある訳ですが、ここでも「接続詞(せつぞくし)」*5が大事な気がします。
 例えば「この世はむなしい」とか「死は避けられないもの」と考えても、
 「だからこの生は無駄だ」と思うか、「だからせめて頑張ろう」と思うかは違う訳です。
 (上記のニヒリズムについて言った哲学者「ニーチェ*6も、ニヒリズムには二つの種類があり、前向きな方を勧めています)

 答えは一つではないわけですね。
 筆者にも何が正しい、なんてことは分かりませんが
 怖くなったら人と話してみるといいかもしれません。
 話すだけでも楽になる場合がありますし、
 人からまた違った答えを聞けるかもしれませんしね。


 まあそんな感じで~。



追記
 「無(む)」に近い雰囲気を持つ数字*7「0」*8については過去記事参照。


◆用語集
・死(し):
 生物*9がその活動をやめること。
 英語では「dead(デッド)」や「death(デス)」。
 じゃあ活動をやめていなければ死んでないのかと言われると難しいが、
 「ゾンビ」*10という場合もあるので要注意。少なくとも思考が割と死んでる。
 関連用語:「葬式(そうしき)」*11、「死亡率(しぼうりつ)」*12、「戦争(せんそう)」*13、「死の商人*14、「幽霊(ゆうれい)」*15、「オシリス*16、「ネフティス」*17、「ネクロマンサー」*18、「エイズ(AIDS)」*19、「悲しみ」*20、「孤独(こどく)」*21、「自殺(じさつ)」*22、「殉死(じゅんし)」*23
 関連楽曲:『死の舞踏 Op. 40』*24


・とんち:
 その場で湧く知恵。
 漢字で書くと「頓智(とんち)」。 
 似た言葉には「機転(きてん)」「機知(きち)」「ウィット」「エスプリ」などがある。
 関連人名:「ディ―ドー」*25


一休宗純(いっきゅうそうじゅん):1394-1481。室町時代のお坊さん。
 昔話やアニメの「一休さん」のモデルとなった人物。
 (「一休さん」としてのエピソードはあまり実話ではない様子)
 実は「後小松天皇(ごこまつてんのう)」*26の子どもではないか、という説もある。
 本文でも紹介したように変わり者として知られている。
 Wikipediaによれば、男色したり、禁じられていた女性との性的なあれこれしたり。
 あとWikipediaによれば「蓮如(れんにょ)」というお坊さんの家に勝手に上がり込み、阿弥陀如来像を枕*27にして寝ていたという。
 それを見た蓮如は「俺の商売道具に何をする」といって二人で大笑いしたらしい。
 二人ともワイルド&フリーダムすぎる。そして罰当たり。
 関連用語:「食客(しょっかく)」*28
 関連名称:「ディオゲネス*29


・「メメント・モリ」:
 「死を思え」というような意味の言葉。
 関連用語:「河童の川流れ」*30


蓮如(れんにょ):1415 - 1499。
 室町時代(むろまちじだい)の「浄土真宗(じょうどしんしゅう)」の僧。
 浄土真宗本願寺(ほんがんじ)」派第8世宗主。つまり本願寺の8代目のリーダー。そのため「本願寺蓮如」とよばれることも。
 Wikipediaによれば、教義(きょうぎ)…お寺の教えを説明するのに、それを手紙の形にした『御文』(おふみ)(または「御文章(ごぶんしょう)」)というものを中心に布教(ふきょう)を行ったという。


浄土真宗(じょうどしんしゅう):
 仏教(ぶっきょう)の一宗派。
 開いたのは「親鸞(しんらん)」というお坊さん。
 ちなみに織田信長と争った「顕如(けんにょ)」は本願寺の11代目。


顕如(けんにょ):
 戦国時代から安土桃山時代浄土真宗の僧。
 本願寺派の11代目。上記の「蓮如」と同様に「本願寺顕如(ほんがんじけんにょ)」とも呼ばれる。
 関連用語:「雑賀孫市(さいか・まごいち)」*31
 関連人名:「細川晴元(ほそかわ・はるもと)」*32


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*1:「虚(きょ)」を意味する「hollow(ホロウ)」については8/21 地理+英語:「テーブルランド」と「ホロウ」! ~台地(だいち)と盆地(ぼんち)~ - のっぽさんの勉強メモ参照。

*2:「哲学(てつがく)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:浄土教(じょうどきょう)」については 5/15 国+英他:「浄土(じょうど)」は「ピュア」な「ランド」ですか? ~仏教の「浄土」についての話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「お坊さん」については 4/20 英+社:お坊さん/彼はモンクでプリースト! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「接続詞(せつぞくし)」については 3/27 国語:接続詞(せつぞくし)と気持ちの関係 ~だから、だけど、けれど~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:ニーチェ」については7/9 英+社:接頭辞/色んな「re」と地球の話 - のっぽさんの勉強メモ参照。

*7:「数字(すうじ)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「0(ゼロ)」については 10/18 数学+こころ:加点法2/「1=0」、「120=100」!? ~考え方と数字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「生物(せいぶつ)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「ゾンビ」については 4/20 数学:速度(そくど)/ゲーム:スティーブ・イン・ゾンビシティ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「葬式(そうしき)」については 1/15 歴+国他:「葬式(そうしき)のない死」の話 ~「通過儀礼(つうかぎれい)」と「葬式」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:「死亡率(しぼうりつ)」については 12/5 社+英:神と人間と「出生率(しゅっしょうりつ)」!? ~「mortality」と「immortality」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照、

*13:「戦争(せんそう)」については 11/2 社会+国+こころ:愛と平和、と戦争 ~言葉の食い違いから考える~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*14:死の商人(しのしょうにん)」については 8/8 英+国:「はっぱ」の話/葉っぱ、気合、そしてダイナマイト - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*15:「幽霊(ゆうれい)」については 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*16:エジプト神話の死や冥界の神「オシリス」については 6/23 歴+ゲーム:「オシリス」・「オベリスク」・「ラー」(神名敬称略)の話! ~『遊戯王』とエジプト神話の話メモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*17:エジプト神話の女神「ネフティス」については 9/21 歴史+ゲーム:「お酒」と「冥界(めいかい)」と「ネフティス」さん! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*18:「ネクロマンサー」については 7/14 数+ゲーム:『シャドウバース』で確率を考える! ~投入カード枚数と初期手札編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*19:エイズ(AIDS)」については 12/1 生+理:世界エイズデーの話 ~「エイズ(AIDS)」と「HIV」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*20:「悲しみ」については 5/14 国語:「優しさ」と「優しみ」! ~「さ」と「み」の間~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*21:「孤独(こどく)」については 7/1 数学+こころ:「2÷1」は「4÷2」ではない!? ~仕事と孤独と一匹狼~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*22:「自殺(じさつ)」については 8/31 こころの話:明日はどこかに行こうかな? ~学校、またはそれ以外~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*23:「殉死(じゅんし)」については 8/28 歴史:「埴輪(はにわ)」は命を救ってる!? ~「殉死(じゅんし)」と「埴輪」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*24:サン=サーンスの楽曲『死の舞踏 Op. 40』については 10/18 音楽:どこかで聞いたことあるかも? ~よく聞く印象の曲メモ~ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*25:牛の皮をうまく使って土地を手に入れたカルタゴの女王「ディ―ドー」については 2/15 歴+数:「牛の皮」1枚は、「丘」ほど広い!? ~「ディ―ドー」と面積の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*26:100代めの天皇後小松天皇(ごこまつてんのう)」については 2/26 歴+国:「金槌(かなづち)」の裏に「妖怪退治」!? ~道具の「玄翁(げんのう)」と「殺生石(せっしょうせき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*27:「枕(まくら)」については 12/3 国+生:「枕(まくら)」といったら「木製(もくせい)」…でもないですか? ~「枕」の無数の素材の話(※調査未完)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*28:食客(しょっかく)」については 1/19 歴史:王ではないのに、強い「4人」!? ~中国の「戦国四君(せんごくしくん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*29:樽の中に住んでいたという古代ギリシャのファンキーな哲学者「ディオゲネス」については 3/6 国+英他:「箍(たが)」と「ハワイ」と「フラフープ」の関係!? ~「箍(たが)」と「hoop(フープ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*30:「河童の川流れ」については 12/24 国語:「ことわざ」は「言葉(ことば)」の「技(わざ)」ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*31:雑賀孫市(さいか・まごいち)」については 1/4 歴史:「雑賀孫市(さいか・まごいち)」はいっぱいいますか? ~記録の混乱と、「襲名(しゅうめい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*32:顕如の義理の弟にあたる「細川晴元(ほそかわ・はるもと)」については 1/12 歴史:彼は「魔王(まおう)」の銃の師匠!? ~信長の師匠、「橋本一巴(はしもと・いっぱ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。