国語の話ー。
色んな「タコ」についての話です。
簡単に。
いきなりですがクイズです。
「空にも海にもいて、時々手や足にもいるものなーんだ?」
さて答えは何でしょうか?
…と言っても冒頭や記事タイトルでバレているんですけどね。
答えは「タコ」でございます。
空を飛ばすものは「凧(たこ)」、海のものは「蛸(たこ)」*1、指などにできるのは「胼胝(たこ)」ですね。
「蛸」については過去記事で書きましたので、他の二つについてちょっとずつ紹介を。
①「凧(たこ)」は布などに木材や糸などをつけて、空を飛ばせるようにしたものですね。
お祭りやお正月に飛ばす「遊具(ゆうぐ)」の印象が強いですが、
忍者*2もののマンガとかだと、巨大な凧を使って城に潜入していることもあるので侮れません。
ちなみにWikipediaによれば、凧は中国では神様が作ったとされ、
日本でも平安時代の書物で「凧」について書かれているそうです。
②「胼胝(たこ)」は皮膚の角質(かくしつ)が硬くなったものです。
単に「タコ」と書かれることも多いですね。
強い力を込めて、同じ動作をしていたりすると手などにできやすく、
マンガ家の「ペンだこ」、剣道の「剣道だこ」などなどもあります。
「耳にタコができる」という言い回しもありますね。
今回調べたものでは、「凧」の歴史が古いことが面白かったです。
「凧」「蛸」「胼胝」と全く違うように見えますが、
「蛸」は昔から生きていて、「胼胝」も、昔からあった現象でしょうから、
3種類の「タコ」はどれも、人間とかなり古い付き合いのもの…と、言えるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・凧(たこ):
空を飛ばすもの。
英語で言うと「kite(カイト)」。
だが、Wikipediaによれば「洋凧(ようだこ)」と「和凧(わだこ)」でまた違うみたいなので、「カイト」は「洋凧」の方として覚えておくといいかもしれない。
ちなみに「kite(カイト)」は「トンビ、鳶(とび)」という意味も持っている。
また「凧(和凧)」は関西では明治時代まで「いか」とか「いかのぼり」と呼ばれていたらしい。
「いか」と「たこ」の争いがここでも…。
ちなみに中世ヨーロッパやゲームなどでも出てくる盾*3、「カイトシールド」の名前は「洋凧(カイト)」から来ている。
形が洋凧(カイト)に似ているから、ということ。つまり言い様によってはタコシールド
あとカイトを利用したサーフィン*4である「カイトサーフィン」というスポーツもある。
関連用語:「風向(ふうこう)」*5
*1:「蛸(たこ)」については 10/31 英語:タコ/悪魔の魚、天使の魚 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「忍者(にんじゃ)」については 2/21 算数:鎧(よろい)を安く買って得をする!? ~セールとゲームと身近な算数~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「盾(たて)」については 12/24 英語:ファンタジー/防具関係の英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「サーフィン」については 7/13 英語:「海水浴(かいすいよく)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「風向き」こと「風向(ふうこう)」については 9/4 地理:「やませ」や「山風(やまかぜ)」についてのメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。