のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

11/21 理+社:「アリジゴク」と「アリクイ」と「イヌイット」!? ~「食べるもの」と「名前」~

 理科+社会の話ー。
 「アリジゴク」から始まって、色んな「名前」の話です。


(※修正 2022/10/18
 本記事には、当時の誤解によって間違った内容も含まれていますが、
 完全に修正してしまうと間違いの記録も消えてしまうので、追記にて説明させて頂きます。すみません)


 前置き。
 皆様は昆虫の「アリジゴク」(「蟻地獄(ありじごく)」)をご存知でしょうか?
 砂地(すなち)に大きなくぼみを作る虫のことですね。
 実は「ウスバカゲロウ」*1の幼虫(ようちゅう)*2の名前らしいですが。
 あるいは虫よりも周りのくぼみや脱出不可能な罠(わな)が「蟻地獄」と呼ばれていたりもするので、そちらでご存知の方も多いかもしれません。


 そんな「アリジゴク」ですが、よくよく考えたらすごい名前ですね。
 1つは、「地獄(じごく)」という言葉が入っているところ。
 そしてもう一つは、他の生き物(この場合はアリ)の名前がベースになってる、というところですね。
 それ自身の特徴ではなく。


 他の動物「アリクイ」も「アリを食べるもの」ってことなので同じノリですね。
 「でもそういう習慣だからいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、
 例えば「人間」が米や肉を食べていたとして、
 それを見た何か(宇宙人とか)から「あれは『コメタベル』『ニクタベル』と呼ぼう」って言われているようなもんかもしれません。


 それを良しとするかは人によるかもしれませんが、
 世界にはこれに似た話があったりします。
 「イヌイット」の方々についての話ですね。


 「イヌイット」とは、主にカナダ周辺に住む民族なのですが。
 かつて他の民族から「エスキモー」(生肉を食う野蛮人*3)という名で呼ばれていたそうで。
 それを聞いた、カナダのイヌイットの人々はその呼び名を拒否し、「人間」という意味を持つ「イヌイット」という名で自分たちを呼ぶようになったそうです。


 自分たちをどういう名で呼ぶか、呼ばれたいか、ということには、
 いろんな思いがこもっていたりします。
 世界では互いの国・民族などを色んな呼び方をしたりしますが、
 まあお互いにいい感じの名前で呼び合えるといいかなあ、なんてことを思います。

 いつか人間が「アリジゴク」や「アリクイ」と話ができるようになったら、
 彼らにつけていた名前も、また変わるのかもしれませんね。


 まあそんな感じで~。



 関連用語:「カモノハシ(鴨嘴)」*4





追記(※2022/10/18 反省や訂正、補足)
 上記の「エスキモー」に関する記事を書いた時、
 「エスキモー」は悪口的な意味合いがあったたので、「イヌイット」と呼び換えられている…という話と筆者は理解していましたが。

 今回(2022/10/18)改めてWikipediaを調べてみると、
 「イヌイット」は「エスキモー」集団の中の一部であり、
 他にも「イヌピアット」(Inupiat)や「ユピク」(Yupik) といった人々がおられるようです。
 なので「エスキモー」をそのまま「イヌイット」と呼んでしまうと、不正確になってしまうようです。

 また「エスキモー→イヌイット」の呼び換えもカナダでの事例らしいです。
 以前の記事ではその説明が抜けており、「エスキモー」、または「イヌイット」全体の問題として書いてしまった、また筆者も誤解していた…という点で、いろいろ誤りがありました。すみません。


追記2
 難しい本(大学研究レベルの難しい本)ですが、これに関しては社会学の『エスノメソドロジー』という本の「ホットロッダー」というものが面白かったりします。
 自分たちをどういう名前で呼ぶのか、どうカテゴリー化していくのか、ってことなどについて書いてありますね。

 あとちょっと違うかもしれませんが、ある言葉の漢字を変えてきたことにも歴史や意味があったりします。
 例えば「障害」と「障がい」、「子供」と「子ども」などですね。
 時代によって変わるので、また将来何か違う言葉になったり戻ったりもするかもしれませんが、
 変えてきた意味を知っておくと、勉強になるかもしれません。
 あとは「夫婦別姓(ふうふべっせい)」や「性別変更による名前の変更」なども絡む話と言えますが、きりが無いのでまた別の機会に。


◆用語集
・アリジゴク(蟻地獄):
 ちなみにカードゲーム『遊戯王』には《メサイアの蟻地獄》というカードもある。
 関連用語:「アジサシ(鯵刺)」*5


・《メサイアの蟻地獄》:
 カードゲーム『遊戯王』のカード(永続罠カ-ド)。
 レベル3以下の表側モンスターを召喚・反転召喚したターン終了時に破壊する効果。
 レベルが低いものはすぐ食べられてしまうのだ…弱肉強食感すごい。
 イラストではアリジゴクとはまた違ったヤバそうな何かが下で待ち構えている。怖い。


・アリクイ


・カナダ:
 国の一つ。北米大陸の、アメリカ合衆国*6の上にある。
 国旗には木の「カエデ」*7がデザインされている。
 関連用語:「メープルシロップ」、「トロント・アルゴノーツ」*8、「ノーザンダンサー*9、「ナタルマ」
 関連人名:「ケヴィン・レイノルズ*10


イヌイット


エスキモー:
 関聯用語:「ハスキー/エスキモー」*11【呼び名】、「ハスキー犬」





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*1:虫の「ウスバカゲロウ」については 7/12 英語:「本(ほん)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「幼虫(ようちゅう)」や「成虫(せいちゅう)」については 8/5 理+英他:「ヤゴ」は「トンボ」より強そうですか? ~トンボの幼虫「ヤゴ」と、「larva(ラルヴァ)/幼虫」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:Wikipediaによれば元々は違う意味を持つのですが、だんだんと蔑称(べっしょう)として使われるようになったそうです。

*4:「鴨のような嘴」という意味の名前で呼ばれている動物、「カモノハシ(鴨嘴)」については 8/4 理+国他:「はし」は「はし」でも「カモノハシ」! ~「カモノハシ(鴨嘴)」と名付けの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:アジ(鯵)を刺すという名前の鳥「アジサシ(鯵刺)」については 7/16 生+国他:「アジ」の「刺身(さしみ)」は「鳥(とり)」ですか? ~魚の「アジ(鯵)」と、鳥の「アジサシ(鯵刺)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:アメリカ合衆国」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「カエデ」や「メープルシロップ」については 4/26 理+国他:「カエデ(楓)」は「紅葉(もみじ)」で「メープルシロップ」(を生む)!? ~カエデの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:トロント・アルゴノーツ」については 2/21 歴史:英雄「イアソン」と頼れる仲間たち!? ~アルゴ―号の冒険、そしてその末路~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:競走馬「ノーザンダンサー」や「ナタルマ」については 11/12 社+ギリ他:「パン」は「パン」でも「パンサラッサ」! ~昔あった大きな海「パンサラッサ(Panthalassa)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:男子フィギュアスケートの「ケヴィン・レイノルズ」選手については 11/11 体+ゲーム他:「フィギュアスケート」と「ゲーム音楽」の関係!? ~カナダの「ケヴィン・レイノルズ」選手の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:エスキモーの人々の呼び名の一つだったらしい「ハスキー」と、それに由来する名の犬種「ハスキー犬」については 10/18 音+英他:「ハスキー」と「ハスキー」は違いますか? ~「ハスキーボイス」と、「ハスキー犬(けん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。