のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

12/22 歴+ゲーム:人、軍艦、そして美少女!? ~「リシュリュー」の話~

 歴史+ゲームの話ー。
 17世紀フランス*1の人物「リシュリュ-」という人物についてです。
またそれに関するあれこれを。

(※本記事、人名敬称略)

 前置き。
 ふとしたことでゲーム『艦隊これくしょん』に「リシュリュ-(Richelieu)」という名のキャラがいることを知りまして。
 「リシュリュ-って実在の人名じゃなかったっけ?」と思ったら、それが軍艦に付けられたみたいですね。
 つまり「人物リシュリュ-」→「軍艦リシュリュ-」→「艦これのリシュリュー(美少女)」みたいな。
 …若干ややこしいですな。結構あるパターンではありますが。



 で、とりあえず、元々の人物「リシュリュー」についてメモを。
 「リシュリュ-」(1585 - 1642)というのはフランスにいた実在の人物です。
 ルイ13世の宰相(さいしょう)であり、また「枢機卿(すうききょう)」*2を務めたことで有名ですね。

この人物、『三銃士』という物語に悪役として出てきます。
そのためかゲーム『モンスターストライク』(『モンスト』)出演時のイラストも悪役っぽいです。
…神化(進化)すると「暗黒司祭リシュリュー」なんて名前になりますしね。
ただ、Wikipediaによると実際には名宰相だったらしいです。


そして、彼が支えた「ルイ13世」も、実は『モンスト』にも出てきます。
彼は父親が暗殺されたことで、若くして王様になった人物ですね。
そのため若いころは、母親の「マリー・ド・メディシス」が政治をしていたようです。
『モンスト』における「ルイ13世」(「溺愛の亡霊 ルイ13世』)のセリフにある「母様」とはこの人物のことですね。

ただ、実際にはルイ13世は大人になってから、母親と争っていたようです。
まあ権力関係とか親子の争いとかは、結構色んなとこであったりします。
そこに絡んでくるのが上記の「リシュリュー」。
Wikipediaを見るに、彼はルイ13世とその母マリーの争いに巻き込まれて一度失脚したりしているのですが、
その争いを和解させたのもリシュリューであるようです。
(まあ、その後またトラブルは起きるのですが)
これ見るだけでもかなり頑張っていますね。


とまあ、ゲームで見る名前が歴史ネタの場合、そこから掘り下げていくこともできます。
もちろんゲームを楽しむ上で必須ではありませんが、
調べてみるとゲーム中のいろんな言葉の意味や、また逆に表現されていない一面を知ることができるかもしれません。


すぐには学力にはならないかもしれませんが、
「ちょっと歴史が苦手、でもゲームは好き」という方は
こういうところからアプローチしてみてもいいかもしれません。


まあそんな感じで~。



◆用語集(人名敬称略)
リシュリュー:1585 - 1642。男性。
 正確には「アルマン・ジャン・デュ・プレシー・ド・リシュリュー」。
 本文で書いた通りいろんな「リシュリュー」が存在するので要注意。
 名宰相を思い浮かべつつ「リシュリュー好きー!」と言っても『三銃士』ファンには「えっ!?」と思われたり、
 美少女リシュリューを思い浮かべつつ「リシュリューかわいいよな」と言って、名宰相ファンに「んっ!?」と思われたりする可能性がある。


リシュリュー【軍艦】:
 「リシュリュー級」の一番艦。
 これだけ見ると「フランスでは人名を船につけるのか?」という気もするが、
 この艦船の前段階に当たるものとして「ダンケルク級」という、思いっきり地名が付いたものがあるので特にそんなことはなかった。
 (ちなみに『ダンケルク』という映画もある)
 関連用語:「ハーミーズ*3


・Richelieu(リシュリュー)/艦これ:
 ゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるキャラクター。
 実在の戦艦「リシュリュー」がモデル。
 ちなみにゲーム中での服装「秋の私服mode」はモデルさんみたいでとてもオシャレ。
 担当声優は「タニベユミ」さん。


・ルイ13世:1601 - 1643。
 ブルボン朝第2代のフランス国王。
 『モンスト』では美少女化されているが、Wikipediaに載っている肖像画は素敵にダンディ(フィリップ・ド・シャンパーニュ画)。
 関連人名:「アンヌ・ドートリッシュ*4
 関連地名:「ブルボン島(リユニオン島)」*5


・「溺愛の亡霊 ルイ13世」【モンスト】:
 関連用語:「溺愛(できあい)」*6


・「マリー・ド・メディシス」:1575 - 1642。
 フランス国王アンリ4世の2番目の后であり、ルイ13世の母。
 イタリア語名は「マリア・ド・メディチ」であるように、メディチ家の出身。
 Wikipediaのページを見ると、夫が死ぬ→権力を握る→夫の政策方針を色々破棄していく→みんなの不満が募るという流れ。
 そこで有能な「リシュリュー」を引き込もうとするが、先に王子ルイ13世側にゲットされてしまった。
 その後マリーさんは宰相となった後のリシュリューを失脚させようとしているが、返り討ちになったりしている。
 …なんかリシュリューの強キャラ感がすごい。もうリシュリューをゲットした方が勝ちのゲームでは
 関連用語:「ボンボン」*7
 関連人名:「カトリーヌ・ド・メディシス*8


・アンリ4世:1553 - 1610。
 ブルボン朝初代フランス国王。
 妻の一人は上記のマリー。そしてルイ13世の父。
 名君として名高かったらしい。でもとても女性好きで、50人愛人がいたとか。
 その上マリーとは政略結婚っぽかったらしいのを考えると、夫が死んだ後のマリーの行動に納得がいく気もする。
 そしてWikipediaによれば、小さいころ占星術師「ノストラダムス」から、王になると予言をうけたそうな。
 色々派手な人物である。


ノストラダムス


占星術師(せんせいじゅつし):
 占星術(せんせいじゅつ)を行う人。
 英語では「astrologer(アストロロジャー)」、「astrologist(アストロロジスト)」など。
 関連人名等:「東方の三博士」*9
 関連ゲーム:『原神-Genshin-』*10


占星術(せんせいじゅつ):
 星の動きなどから、色んなことを占う技。
 ざっくり言うと「星占い(ほしうらない)」。


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*1:「フランス」については 10/22 生活:「青いチョコレート」の話! ~フランスの町「アンジェ」のチョコレート紹介~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:枢機卿(すうききょう)」については 5/28 社+英他:「鳥(とり)」にも「枢機卿(すうききょう)」はいたりしますか? ~「枢機卿/cardinal」と「猩々紅冠鳥(ショウジョウコウカンチョウ)/cardinal」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:リシュリュー」と戦闘を行ったこともあるイギリス空母「ハーミーズ」については 2/7 歴+ゲーム:世界で2番目の空母(くうぼ)、「ハーミーズ」! ~空母と『遊戯王』と『アズールレーン』~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:ルイ13世の妻「アンヌ・ドートリッシュ」については 3/7 国+英:「ちりめん(縮緬)」は「クレープ」ですか? ~織物(おりもの)と「crepe」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:ルイ13世が命名したという「ブルボン島(後のリユニオン島)」については 6/20 生+社:「革命(かくめい)」は「島名(とうめい)」を変えますか? ~「ブルボン島」と「レユニオン島」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「溺愛(できあい)」については 2/13 こころ+英:「大好き」と「溺愛(できあい)」は「紙一重(かみひとえ)」? ~形容詞「fond(フォンド)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「マリー・ド・メディシス」に仕えた菓子職人が作ったらしい菓子「ボンボン」については 6/20 生+社:「革命(かくめい)」は「島名(とうめい)」を変えますか? ~「ブルボン島」と「レユニオン島」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「カトリーヌ・ド・メディシス」については 5/15 生+英:食べ物を甘くする「チョーク」!? ~|野菜の「アーティチョーク」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:占星術師出会ったという話もある「東方の三博士」については 5/21 国+英他:「メンチ」は「ミンチ」で「ミンス(mince)」ですか!? ~「メンチカツ」についての話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:ゲーム『原神-Genshin-』については 10/9 ゲーム+理英:ゲーム『原神-Genshin-』(の元素反応など)に関する英語7つ+α!(※非公式) ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。