社会+英語の話ー。
タイトル後半は主にゲーム『Fate』を知ってる方向けですね。
「国民(こくみん)」という言葉とその関連英語についての話です。
簡単に。
前置き。
改めて「国民(こくみん)」というのは、その国*1に住んでいる人、またはその国籍を持っている人のことですね。
ざっくり言うと、あなたが日本に住んでいるなら、あなたは「日本国民」みたいな感じです。
そんな「国民」という言葉を和英辞典で調べていたのですが、
英語では「nation(ネイション)」とか、「people(ピープル)」というそうです。
「people(ピープル)」は「人々(ひとびと)」という意味ですが、
「nation(ネイション)」は(過去記事の通り)「国(くに)」という言葉の英訳でもありますね。
つまりざっくり言うと、「国民」=「nation(ネイション)」=「国(くに)」というわけで、
間を略すと「国民」=「国」…!
…ってことも言えるかと思います。
社会科とかでは割と「国を作るのは国民」と言われますが、
英語では思った以上に「国民」=「国」って感じですね。
また現代社会の教科書などで、日本の「国民」は国の「主権者(しゅけんしゃ)」ということを目にします。
ざっくり言うと「主権(しゅけん)」というのが「国の行く方向を決める権利(けんり)*2」のことで、
「主権者(しゅけんしゃ)」というのは、その「主権」を持っている人のことですね。
(ざっくり言うと、日本の政府は国民にその権利を任されている形です)
そんな「主権者」ですが、英語では「sovereign(ソヴレイン)」、または「supreme ruler(シュプリーム・ルーラー)」となっていました。
「ルーラー(ruler)」*3とは過去記事でも扱ったとおり、「支配者(しはいしゃ)」という意味を持っていることでもあります。
ですが、どちらかというと筆者にはゲーム『Fate/grand order』で出てくるクラス「ルーラー」の方を連想しますね。
ゲーム中ではめっちゃ防御力が高かったりします。
そこら辺を考え合わせると、
つまり「国民」=「主権者」=(Fateの)「ルーラー」=「支配者」…!
…という、なにやらすごい図式がもう一つできるとも言えます。
まあ上のことは筆者の適当な遊びですが、
主権絡みについては、海外では割と当たり前に大事な事であったりもします。
日本で「国民」や「国」、「政府(せいふ)」というと、
ついつい別のことに考えてしまいがちで、
「どうせ政府は国民の言うことを聞いてくれない」って気分になるかもですが。
たまには、
「俺たち国民が国であり、ルーラー(支配者)なんだ…!」
って風に考えてみてもいいかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
ちょっと話は変わりますが
戦国時代の武将「武田信玄(たけだしんげん)」*4の言葉に、
「人は城*5、人は石垣、人は堀」(以下略)という物があります。
今回扱った「国民は国」という考えにちょっと関係しそうですね。
ちなみにゲーム『Fate/grand order』でのクラス「ルーラー」は、多くのクラスからのダメージを半減し、
ルーラーの一人*6はゲーム中でも「人間城塞(にんげんじょうさい)」とか「人間要塞(にんげんようさい)」と言われたりしているようです。
なので筆者的には「国民はルーラー(※『Fate』的な意味で)」と考えてから、
上記の「人は城、人は石垣…」という言葉を見ると、ある意味すごい納得できたりします。蛇足ですが。
追記2
過去記事でも書いた通り、「ruler(ルーラー)」という単語は「定規(じょうぎ)」という意味もあります。
その意味では「国民=定規…!?」みたいな感じになっちゃいそうですが、
俗に「その国の人を見れば、その国のことがわかる」とも言ったりするみたいなので、そうそう間違いでもないのかもしれません。
シンプルに「民度(みんど)」という言葉が使われることもありますね。
「『国』はどこにあるの?」と考えたときに、細かく見ればひとりひとりであり、
つまりは「あなた」や「私」であったりもします。
一人一人は小さくとも、それが大きな「国の印象」に繋がってたりするので、
その意味では定規(ruler)のようにぴんと背筋を伸ばしておくと、
「ああ、いい感じだなこの国~」と思ってもらえるかもしれませんね。
◆用語集 (人名敬称略)
・国民(こくみん):
ざっくり言うとその国の人。
英語では「nation(ネイション)」や「people(ピープル)」。
「人」と書いてしまったが、SFとか未来の世界では人間以外の生物とか、ロボとか、AIとかもここに入るかもしれない。
関連用語:「政治(せいじ)」*7、「権力(けんりょく)」*8、「政治家(せいじか)」、「選挙(せんきょ)」*9、「税(ぜい)」*10、「腹芸(はらげい)」*11
・主権者(しゅけんしゃ):
主権(しゅけん)を持っている者。
英語では「sovereign(ソヴレイン)」や「supreme ruler(シュプリーム・ルーラー)」など。
「supreme(シュプリーム)」というのは「最高の」「究極の」という意味を持つので、つまり「最高のルーラー」でもある。
ゲーム『Fate』的に考えるとすごく強そう。
関連用語:「政権(せいけん)」*12
・supreme(シュプリーム):
「最高の」「究極の」などの意味を持つ英単語。
その意味については日本でもなじみ深い「super(スーパー)/すばらしい、超える、すぐれた」という言葉について考えるとわかりやすいかもしれない。
ちなみにマンガ『魔人探偵脳噛ネウロ』を読んだ方は、上の言葉に見覚えがあるかもしれない。
関連用語:「ultra(ウルトラ)/超、越えた」*13、「prime(プライム)/第1位の、最も重要な」*14
・『魔人探偵脳噛ネウロ』(まじんたんていのうがみネウロ)【マンガ】:
「松井優征(まつい・ゆうせい)」先生のマンガ作品。
推理ものだが、魔人が出てきたり、色んなハジけた人物が出てきたりする。
いい意味でギャグ色が強い。でもグロいシーンもあるので、苦手な方は要注意。
関連用語:「探偵(たんてい)」*15
・松井優征(まつい・ゆうせい):
日本のマンガ家。
マンガ『暗殺教室(あんさつきょうしつ)』*16の作者でもある。
・堀(ほり):
外的(がいてき)の侵入を防ぐために掘られた溝(みぞ)。
または田んぼの「灌漑(かんがい)」*17用に掘られたものをいう。
英語では「moat(モート)」、「canal(カナル)」、「ditch(ディッチ)」など。
ざっくり言うと、ちょっと地面に穴とか谷っぽいところを作っておくことで、敵に一気に攻められないようにするもの。
日本史では戦国時代の「大阪城(おおさかじょう)」の周りの堀に関する、豊臣家と徳川家のやりとりが特に有名かもしれない。
ちなみにカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』を遊ばれる方は、上の「moat(モート)」という名前に聞き覚えがあるかもしれない。
関連用語:「掘る(ほる)」*18
・「Moat」(『マジック』):
白のエンチャント。飛行を持たないクリーチャーは攻撃できなくなる。
カードイラストにはお堀が書いてあるので、ここを越えられないと攻められない、ということだろう。
「強いけど飛べないクリーチャー」のみのデッキで、除去手段を持ってない時に出されると、これで負けが確定するかもしれない恐ろしいカードである。
でも当然ながらこのカードを出した側も影響を受けるので、自分のデッキに飛行クリーチャーとか除去手段がない時に使うとどっちも手が出せなくなるので注意。
超ドヤ顔で「Moat」を出した後、自分も攻撃できず、先にデッキが尽きて負けるという可能性もある。シュール。
*1:「国(くに)」については 9/2 英+社:国(くに)に関する英語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「権利(けんり)」については 7/7 社+英:色んな「ライト」の話! ~「権利(けんり)」と「光(ひかり)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「ruler(ルーラー)」については 11/28 英語:ruler/「定規(じょうぎ)」と「支配者(しはいしゃ)」の関係! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「武田信玄(たけだしんげん)」については 9/30 歴史:バックグラウンド・ストーリー! ~カードゲーム、そして偉人の背負うスト-リ―~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「城(しろ)」については 10/15 歴史:お城と大砲(たいほう)と五稜郭(ごりょうかく)! ~城の形が変わった訳~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「ジャンヌ・ダルク(Fate)」については 5/7 英+数:「文房具(ぶんぼうぐ)」と「方位磁石(ほういじしゃく)」! ~「コンパス」の話メモ(軽く)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「政治(せいじ)」については 5/3 社会:政治(せいじ)ってなんだろう?(メモ) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「権力(けんりょく)」や「政治家(せいじか)」については 4/30 社+こころの話:許すこと・気分の良さ・権力(けんりょく) ~よい、儂が許す~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「選挙(せんきょ)」については 10/22 社会:「参議院選挙(さんぎいんせんきょ)」に関する英単語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「税(ぜい)」については 12/20 社会:入るお金<出ていくお金、だと…!? ~「収入(しゅうにゅう)」と「支出(ししゅつ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「腹芸(はらげい)」については 12/13 国+こころ他:「政治家(せいじか)」に「腹踊り(はらおどり)」は必要ですか? ~色んな「腹芸(はらげい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「政権(せいけん)」については 12/26 社+国:その「政権(せいけん)」はどこ産ですか? ~「政権(せいけん)」や「政府(せいふ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「超」や「越えた」という意味のある英語「ultra(ウルトラ)」については 9/16 社+英他:その「ウルトラ」は「ほめ言葉」ですか? ~「ultra(ウルトラ)」と「極端(きょくたん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「第1位の、最も重要な」などの意味を持つ英語「prime(プライム)」については 10/3 学+英他:「小学校(しょうがっこう)」は「第1位」ですか? ~「prime(プライム)」、「primary(プライマリー)」、「primary school/小学校」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「探偵(たんてい)」については 1/27 数学:方程式2/犯人を追い詰めろ! ~数学迷宮入り未遂事件~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:『暗殺教室(あんさつきょうしつ)』については 12/25 国語:要点(ようてん)/『文章題(ぶんしょうだい)』の狩り方 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「灌漑(かんがい)」については 6/9 国+英他:「子育て」と「米育て」の共通点!? ~「苗代(なわしろ)」と「nursery(ナーサリー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「掘る(ほる)」については 12/19 英+学他:「受験生(じゅけんせい)」は毎日「dig(ディグ)」してますか? ~「dig/こつこつ勉強する(等)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。