8/25 歴史：日本の「特攻兵器（とっこうへいき）」の話　～「桜花（おうか）」、「回天（かいてん）」、「震洋（しんよう）」～

　歴史の話ー。
　太平洋戦争で用いられた日本の「特攻兵器（とっこうへいき）」についての話です。

　「自爆（じばく）」などが絡む、暗い話なのでご注意を。

　前置き。
　詳しい話の経緯は忘れましたが、先日、
　「太平洋戦争（たいへいようせんそう」の特攻兵器「桜花（おうか）」の名前について聞きまして。
　それで、夏が終わる前に書いておかなくてはな、と思いました。
　（１９４５年に８月１５日に太平洋戦争は終戦しましたので）

　まず「特攻兵器（とっこうへいき）」というのは、
　パイロットごと相手に体当たりして自爆し、ダメージを与えるような兵器のことです。
　「特攻（とっこう）」というのは「特別攻撃（とくべつこうげき）」の略ですね。
　基本的に操縦者は生きて帰れません（直前に脱出できれば別ですが）。
　それを前提として、捨て身の攻撃を行うような兵器ということですね。
　爆発の威力を上げるために、爆弾を多めに積んでいたりもします。

　そんな恐ろしい兵器なのですが、
　太平洋戦争の末期には、日本でいくつかの「特攻兵器」が使われたり、「特攻」が行われたりしたようです。
　これに関しては「神風特攻隊（かみかぜとっこうたい）」といった言葉も有名です。
　そんな「特攻兵器」の一つが「桜花（おうか）」ですね。

　Wikipediaによれば、「桜花」は母機（ぼき）…つまり他の航空機に吊るしておき、切り離して発射する型だったようです。
　中には操縦者がおり、操縦することで敵に当てると。
　画像を見るに、人がミサイル「ミサイル」*1、に乗っているような感じですね。
　操縦者を載せる必要はあったのか？とも思いますが、命中率を上げるため、ということでしょうか。

　他にも特攻専用兵器としては
　「回天（かいてん）」（人間魚雷*2）や「震洋（しんよう）」（爆弾付きボート）などがあったようです。
　また他にも航空機の「零戦（ぜろせん）」（零式艦上戦闘機）や「天山（てんざん）」、「彗星（すいせい）」、「流星（りゅうせい）」なども特攻に用いられたそうです。
　これらの航空機は資料やゲームなどに出てくる率も高いため、知っている方もいるかもしれません。

　書いてて気分が暗くなる話題ですが、
　一方で、これらが使われた過去は変わりません。

　あなたがもしこれらを「怖い」「おぞましい」、と思われるようならば、
　どうすればこのような兵器を使わずに済むか？
　また何故このような兵器を開発し、使わざるをえなかったのか？

　それらについて少し考えてみてくだされば、幸いでございます。

　まあそんな感じで～。

　関連用語：「爆発（ばくはつ）」*3

追記
　現代でも「自爆テロ」などという言葉があるように、
　人命を犠牲にして成り立つ戦術・行為、というのは（善悪を抜きにすれば）存在するようです。
　そう考えると「特攻兵器」というのは、思ったより「昔」の存在ではないのかもしれません。

◆用語集
・特攻兵器（とっこうへいき）：
　関連用語：「終戦記念日（しゅうせんきねんび）」*4、「黙祷（もくとう）」*5

・桜花（おうか）【特攻兵器】：
　特攻兵器の一種。

・回天（かいてん）【兵器】；
　特攻兵器の一種。
　この兵器を積んだ船には、「北上（きたかみ）」*6や「伊58」*7などの名前もある。
　ちなみに小説・ドラマ『出口のない海』は、「回天特別攻撃隊」に志願した若者たちの物語であるらしい。
　

・『出口のない海』：
　「横山秀夫」（よこやま・ひでお）氏の小説、またはそれを映画化した作品。
　関連用語：「出口（でぐち）」*8

・震洋（しんよう）【兵器】：
　特攻兵器の一種。

・零式艦上戦闘機（れいしきかんじょうせんとうき）：
　旧日本軍の航空機。
　通称「零戦（ぜろせん）」。
　ゲーム『艦隊これくしょん』にも出てくる。