学習+こころの話ー。
受験(じゅけん)の入試(にゅうし)の時の「面接(めんせつ)*1用シート」の書き方などの話です。
雑ですが。
前置き。
先日、現場で、入試(にゅうし)用の「面接シート」を書いてらっしゃる方が何人かおられました。
「この高校を志望した理由」とか「中学校で頑張ったこと」などですね。
でもみなさん「どう書いたらいいんだ?」と悩んでいる方が多かったようで。
少し考えてみることにしました。
まずざっと、よくある面接シートの内容は以下の
①この高校を志望した理由
②中学校の授業で頑張ったこと
③授業以外で頑張ったこと
④自分の長所・短所
…って感じですかね。
で、これらを見て「何も書けない!」とか「頑張ったことなんて何もないよ!」という方も多いのですが。
ネタ自体は、探してみると意外とある場合もあります。
まあ以下、考えるためのヒントになりそうなことをメモしてみました。
その前に全体の方針としてはこんな感じです。
・まずはとにかくメモしてみましょう。
使えるか使えないかは、あとで考えればOKです。
いきなり本番の紙を使うよりは、出来るだけ白紙の紙を、ざっと書くのがいいですね。
箇条書きでいいですが、絵とか図とか使ったり、言葉同士を線でつないでもいいかもしれません。
そこではネガティブ*2な言葉が多くなっても大丈夫。
まずは「使えない」とか「思ってはいけない」というのを気にするより、素直な気持ちを出す練習、くらいの気分でやるといいかもです。
色々書いてみると、事前に思っていなかったことが書けたり、「自分はこういうことを思っていたのか」というのが分かる場合もあります。
・一度書いて、時間がたってからまた見てみましょう。
また考えることが変わったり、または深いことが考えられる可能性もあります。
気持ちを文字化していたなら、整理しやすくなっているかもしれませんしね。
・後で、ちょっと余裕があったら、ネガティブ(暗め)な言葉をちょっとポジティブ(明るめ)に言い換えてみたらどうなるかも、考えてみましょう。
例えば「~~が怖いから」というのは、「~~を気にしているから」、「~~は重要だと思うから」とか、
「これがまだマシ」というのは、「これがちょっとだけ良いと思った」などですね。
ちょっと言葉の雰囲気(ふんいき)を変えてみると、また違うものが見えてくる場合もあります。
でも自分の気持ちに嘘をつく必要はありません。書いてて嫌だな、とかしっくりこないな、と思ったら書き直したり、使用しなくて大丈夫です。
…って感じです。
で、以下は個別の内容。
☆面接シート・どういう風に考えるか
①「この高校を志望した理由」
・まずその高校がどんなところなのか調べてみましょう。
調べてみて、どういうことを思ったでしょうか?
体験会やその学校*3に行ってみたことはあるでしょうか?
名前を知っているだけなど、どうしても想像はわかないものです。
情報が足りないようだったら、まずは調べてみるのもいいかもですね。
・複数の高校が気になる、あるいは決め手がないなら、それらを比べてみるといいかもしれません。
一つ一つは目立っていなくても、比べると「他よりはこの高校がいい」ということがあるかもしれません。
また、比べているうちに、自分がどういうことを求めて、何を嫌がっているのかが見えてくることもあります。
・あなたの将来の夢*4や希望、なりたい職業(しょくぎょう)*5などはありますか?
あったら、それに絡めて考えるといいかもしれません。
職業によって必要とされる能力や資格は違うので、それらを高校などで取れると便利ですね。
また別に職業でなくて、「趣味」とか「したいこと」でも構いません。
例えば「就きたい職業はないけど、映画が好きなのでたくさん見られるようにしたい」というのであれば、それも立派な希望ですね。
つまり「どういう風に生きたいか」という感じです。
・逆に「将来こうはなりたくないな」という未来はあるでしょうか?
それを避けるために何かを選ぶ、というのもまた重要です。
例えば職業の中には地味に思えても、給料*6では安定しているものがあります。
貧しくなるのが嫌だ、という方は、そこに注目してみるのもいいかもしれません。
例えば「中卒だと仕事が少なくなるから」という方もいらっしゃいますが、その動機(どうき)はこの型にはまる感じですね。
逆に言えば「高校に行くことで、可能性や選択肢*7を広げる」ということです。
②中学校の授業で頑張ったこと
・まずは普通に「頑張ったこと」で考えてましょう。
思いついたものはすべてメモしてOKです(まずは別紙がいいですね。)
・ふんわりしたことを書いた次に、あったら具体的な内容を書いてみましょう。
・嫌いな教科、好きな教科はありますか?
あったら、より具体的に考えてみましょう。
「好きな教科」は好きな理由は何でしょう?
「嫌いな教科」が嫌な理由は何でしょう?
・「嫌いな教科」にはどうやって付き合ったでしょうか?
何か工夫をしてみた/しようとしてみたのなら、それを書いてみるのもいいかもです。
・各教科のノートなどを見てみましょう。
何かしておいた工夫があるかもしれません。
・分からなかったら、先生に聞いてみるのもいいかもしれません。
各教科の先生、担任の先生、又は生徒指導の先生にも色々聞けるかもしれませんね。
直接あなたのデータを持ってなくても、考え方のヒントをもらえるかもしれません。
③授業以外で頑張ったこと
・まずはとりあえず考えてみましょう。
入っている委員会や部活などがあれば、それについて書くのもいいですね。
・ふんわりしたことを書いた次に、あったら具体的な内容を書いてみましょう。
・例えば、学校にはどれくらい行っているでしょう?
例えば休みなく行った、ということなどは、それだけでも書けるネタになりそうです。
また行っていないのであれば、その時間をどう過ごしたか、何をやっていたか、ということを(苦痛にならない程度に)考えてみましょう。
また遅刻しそうだった、という子でも、遅刻しないために頑張ったことがあったりするかもしれません。
そのため、自分の「短所」も逆にネタに繋がっていることもあります。
・普段あなたは何をして過ごしているでしょうか?
どういうことが好きで、何に時間を多く使ったでしょうか?
面接のネタになるかどうかはともかく、考えてみるといいかもです。
というのも、「将来もそれをしたいな」と思うのだったら、①の高校志望や将来の動機にもつながるので。
・学校外の時間については、家族などに聞いてみるのもいいかもしれません。
家のことを良く手伝っている場合は、それも書けるかもしれません。
④自分の長所・短所
・まずはざっと考えてみましょう。
恥ずかしい、と思うかもしれませんが、まあゆるく。
間違ってても大丈夫です。
・ふんわりしたことを書いた次に、あったら具体的な内容を書いてみましょう。
また長所を使って何を下か、短所を補うために何をしたか、などがあるとさらにいいですね。
・思いつかなかったら周りの人にも聞いてみましょう。
例えば友達や学校の宣誓、家族などですね。
恥ずかしい。という場合は長所だけでなく短所も教えてもらうといいかもです。
・一度短所を考えてから、それをポジティブな言葉にしてみる、ということもできます。
例えば「頑固」というのは「意志が固い」、
「諦めが速い」というのは「柔軟である」という感じですね。
まあこれもしっくりくるかは人によるので、とりあえず変えてみて、感触を確かめるといいかもです。
・考えた長所や短所に対して、自分でどう思うでしょうか?
今後それらをどうしたいでしょうか。例えば「ここを伸ばしたい」とか「ここは直したい」というのがあったら、それも描いておくといいかもです。
これは将来の夢や希望にも繋がる場合があります。
…って感じですかね。
とりあえずざっと書いたので、他にも色々あるでしょうし、
「上に書いたのは参考にならない」という場合もあるでしょう。その場合はすみません。
自分や気持ちについて考えるのは難しいですが、
作業の中で色々見えてくるもの・学ぶものもあったりするので、
終わったら成長できている場合もあるかも。
なので真面目に緊張して書くのも良いですが、
何となく自分の成長を楽しみにしつつ、適当に「やるかー」とメモり始めるのもまたいいかもしれません。
まあそんな感じで~。
関連用語:「テスト」*8、「試験(しけん)」、「学力(がくりょく)」*9、「キャリア」*10、「大学(だいがく)」*11、「小学校(しょうがっこう)」*12
追記
面接とかに関しては「相手にウケるためには嘘をついてもいいんでしょ?」みたいな話もありますが、正直筆者には詳しいことは分かりません。
ビジネス書とかでも「とにかくできるって言え!」みたいなものもある気がします。
ただ、それへの印象は面接の相手の性格にもよるかも、ということは言えます。
あくまで、仮に筆者がもし先生役ですと、
その相手の生徒が「嘘」をついているとすると、若干のマイナス点を付ける・またはマイナスに感じる可能性もあり得ます。
で、もしその子が入学して来たら、「この子はこういう嘘をついた」ということが、その子に対する第一印象になりえるでしょう。
だからといってそれからの全てを積極的にマイナスに見る、とは別に思いませんが、ただ理解のベースにはなりそうですね。
そしてそういうこと(嘘など)が積み重なると、やはり嘘をつかれている人と、嘘をついていない人(あるいはその嘘を見抜けていないだけかもしれませんが)に対しては、ちょっと対応が異なってくる、という可能性もあります。
「先生なのに『平等』じゃないのかよ!」というご指摘を受けるかもしれませんが、
「行い・したことに対して平等に接する」という姿勢でも、いや、であればこそ、「この子はよく嘘をつく子だ」ということは一つの重要なデータになってしまうともいえます。「嘘をついた」または「ついていない」という「行い」に応じて対応しているわけですからね。
また先生の仕事が生徒の「学力」、また「性格」を指導することだとすると、そこでも相手のデータは重要になります。
例えば生徒の弱点をフォローする工夫のように、「ウソをつく」という行いや性格に対しても、指導や対応の工夫がなされるかもしれません。
受験や面接のの詳しいノウハウは筆者には分かりませんが、
そういうこともありえる、ということには、少し気を付けておくとよいかもしれませんね。
追記2
ちなみにこれらの話は、昨日書いた『プラレール』*13の記事にもつなげることもできます。
例えばいきなり「自由にプラレールでコース作っていいよ!」と言われても迷いますが、
「ここにこういうレールを配置しといたから、そこにうまく繋がるようにしてね!」という条件があると、逆にやりやすかったりもします。
で、受験とかでいうと、先生とかが「将来の職業は決めとけよー」っていうのは、上記プラレールの話みたいに
「ちょっと先の方にレールや目標を配置しとくと、イメージ涌きやすいぞー」というところがあるかもしれませんね。
で、長所とか短所とか学力とかが調べられたりするのは、
「今あなたがどういうレールのパーツを持っているか」と言えるかもしれません。
例えばあなたがまっすぐなレールしか持っていないなら、ちょっと遠くの「右」の方にあるレ-ルにつなげるのは難しくなります。
同様に、あなたが国語・英語は苦手だけど数学・理科は得意というなら、
国語などをよく使う職業よりも、数学を使う職業へ「つなげ」やすいとも言えます。
もちろん能力などはあとから頑張って伸ばすことはできます。だから別に決定ではないのですが、
それでも「どんな能力がどれくらい足りないのか・あった方がいいのか?」というのは知っておくと便利なわけですね。
それは高校受験などの、一つの大きな意味かと思います。
*1:「面接(めんせつ)」については 12/3 学習:面接試験(めんせつしけん)用の雑メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:英語の「ネガティブ(negative)」については 11/18 こころ+英:「ネガティブ(negative)」も時には必要ですか? ~「negative」と「否定(ひてい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「学校(がっこう)」については 12/20 学習:学校(がっこう) is ソシャゲ!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「夢(ゆめ)」については 2/7 こころの話:『夢(ゆめ)』ってなんなのさー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「職業(しょくぎょう)」については 4/21 歴史:ジョブチェンジ/「きよもりは だじょうだいじんに なった!」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「給料(きゅうりょう)」については 12/20 社会:入るお金<出ていくお金、だと…!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「選択肢(せんたくし)」については 4/10 こころの話:タノシマ・ナケレバ? ~新しい呪い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「テスト」や「試験(しけん)」については 5/24 学習:テストについてメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「学力(がくりょく)」については 12/15 学習+中2と受験:冬休み・春休みで何ができるかな~プラン - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「キャリア」については 4/22 国語:キャリアとギャップと物語! ~貴族は小作農になりました~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「大学(だいがく)」については 1/12 学習:大学(だいがく)の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「小学校(しょうがっこう)」については 11/29 英語:「小学校(しょうがっこう)」は「精霊(せいれい)」の「学校(がっこう)」ですか? ~「elementary(エレメンタリー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:おもちゃの『プラレール』については 10/3 数+ゲーム:おもちゃの『プラレール』で数学を学ぶ!? ~レールの配置と組み合わせ問題~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。