社会の話ー。
タイトルからわかるように、ほぼ連想ネタです。
日本の遊園地*1「富士急ハイランド」と、
スコットランドの人々「ハイランダー」についての話です。
簡単に。
前置き。
中世ヨーロッパについての資料を見ていて、ふと「ハイランダー」という言葉を見たのですが。
一方で日本には「富士急ハイランド」という遊園地もあります。
というわけで両者の関係が気になって調べてみました。
まず「ハイランダー(「Highlander」)」というのは、スコットランド北部に住む人々の呼び名ですね。
山*2が多い「ハイランド地方」に住んでいるから、この名前がついたらしいです。
ちなみに「highland(ハイランド)」とうのは「高地(こうち)」や「高原(こうげん)」といった意味を持つ言葉です。
「ハイ(高い)ランド(土地・場所)」ってことですね。
また、ハイランダーの方々は「傭兵(ようへい)」*3としても有名だったらしいです。
(他にも山が多かったりする貧しい土地の人は、結構傭兵になったりするようですね(例:スイス傭兵など))
あと刀剣の「クレイモア」*4を使っていたのもこの人々みたいですね。
で、日本の「富士急ハイランド」の話を。
富士急ハイランドは富士山に近い遊園地ですね。
Wikipediaによれば前は「富士五湖国際スケートセンター」という名前だったらしいのですが、
近くに「ハイランド駅」というものができて、それに合わせて「富士急ハイランド」と改名したらしいです。
そもそも「ハイランド駅」と命名した理由はよくわからないのですが、
上記で説明した「higthland(ハイランド)/高地、高原」の意味から考えると、
「高原にある駅」→「ハイランド駅」みたいな感じですかね。
ちなみに富士急ハイランドには「絶叫戦隊ハイランダー」という戦隊ヒーロー風のキャラクターもいるようです。
もしスコットランドのハイランダーが来て彼らに会ったら、
「ハイランダー同士の夢の競演!?」みたいなことになって、ちょっと面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「台地(だいち)」*5、「盆地(ぼんち)」
追記
「ハイランダー」を含むスコットランドの方々の文化に、以前紹介した「キルト」*6があったりします。
なので男性でもスカートを履いていたりします。
あとスコットランドの特徴的な楽器として「バグパイプ」もあります。
追記2
ちなみにスコットランド独立の戦いを描いた映画に、『ブレイブハート』というものがあるようです。
「ウィリアム・ウォレス」という、実在の人物の生涯を描いたもののようですね。
追記3
ちなみにカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』*7には
「エルダー・ドラゴン・ハイランダー/Elder Dragon Highlander)」というルールがあったらしいのですが、
今では「統率者戦(とうそつしゃせん)」という名前になっているそうです。
◆用語集
・富士急ハイランド:
関連用語:「アトラクション(attraction)」*8、
・ハイランダー(Highlander):
スコットランド北部、ハイランド地方に住む人々。
Wikipediaによれば、スコットランド人やハイランド人の勇猛さはヨーロッパで広く認められており、15世紀フランスの「シャルル7世」*9が創設した近衛兵(このえへい)も、最初はスコットランド人部隊だったとのこと。
RPG『新・世界樹の迷宮』においては職業として登場するようだ。
またカードゲーム『遊戯王』には《天刑王 ブラック・ハイランダー》というカードがあったりする。
関連ゲーム:『トーキョーN◎VA』*10
・スコットランド:
関連用語:「スコッチ・ウィスキー/スコッチ」*11、「ウィスキー」、「スコティッシュフォールド(Scottish Fold)」*12【猫】
・スコットランド語:
関連楽曲:『Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)』*13、『蛍の光(ほたるのひかり)』
・ハイランド地方(Highlands):
スコットランドの北または西側の、山などを含む地域。
「高地地方(こうちちほう)」ともいうらしい。日本人にはこちらの方がわかりやすいかもしれない。
本文で書いたように「highland(ハイランド)」という言葉が「高地(こうち)」、つまり土地の高いところを意味する。
「high(ハイ)」というのは「高い」という意味、「land(ランド)」が「土地(とち)」なので分かりやすい。
ちなみに「ローランド地方」というところもある。
・ローランド地方(Lowlands):
スコットランド中央部の低地帯。「低地地方(ていちちほう)」とも。
上記のハイランドの場合と同様に、「lowland(ローランド)」という言葉が「低地(ていち)」、つまり土地の低いところを意味する。
「low(ロー)」というのは「低い」という意味、「land(ランド)」が「土地(とち)」なので、やはり分かりやすい。
・近衛兵(このえへい):
ざっくり言うと、王様や皇帝などリーダーを守る人々。またはそういう軍人、軍隊。
英語では「guardsman(ガーズマン)」や「Imperial Guards(インペリアル・ガーズ)」など。
Wikipediaに書いてあるように、呼び方は時代と場所によって色々分かれるようだ。
例えば「近衛府(このえふ)・御親兵(ごしんぺい)・親衛隊(しんえいたい)・近衛師団(このえしだん)・禁衛府(きんえふ)・衛兵(えいへい)*14」など。
偉い人が自分の身を守るために置く部隊なので、大体は一番強い人々が多いイメージ。
RPGなどのゲームで敵に悪い王様などがいた場合、その周りに「ロイヤルガード」や「インペリアルガード」などの強い敵がいたりするが、この近衛兵のことだと思われる。
・『世界樹の迷宮』シリーズ:
株式会社「アトラス」様製作のダンジョンを進む式のRPG。3DダンジョンRPG。
絵柄がかわいいが、その一方で難易度が高いことなども有名。
Wikipediaによれば製作者はRPG『ウィザードリィ』*15
意識しているところもあるようだ。
ちなみに『不思議のダンジョン』*16とのコラボ作品『世界樹と不思議のダンジョン』というものもあるようだ。
関連用語:「パラディン」*17
・《天刑王 ブラック・ハイランダー》:
カードゲーム『遊戯王』のシンクロモンスター。悪魔族。
イラストなどを見るに多分スコットランド人というわけではない。
・富士急ハイランド駅:
Wikipediaによれば開業当時は「ハイランド駅」という名前だったとのこと。
・「ウィリアム・ウォレス」:、1270年頃 - 1305年。
スコットランドの愛国者、騎士、軍事指導者。
Wikipediaによればイングランド王「エドワード1世」の過酷なスコットランド支配に対して、スコットランド民衆の国民感情を高めて抵抗運動を行っていたらしい。
そして1297年の「スターリング・ブリッジの戦い」でイングランド軍に勝利をおさめたとのこと。
だがその後裏切りにあって殺されてしまったそうだ。
ちなみにウォレスの剣とされるものが、「ナショナル・ウォレス・モニュメント」という場所で展示されているらしい。剣の種類は「クレイモア」。
・「スターリング・ブリッジの戦い」(Battle of Stirling Bridge)
1297年9月11日にウィリアム・ウォレスや「アンドリュー・マリー」率いるスコットランド軍がイングランド軍を打ち破った戦い。
ちなみにこれとは関係ないが、似た名前で「スタンフォード・ブリッジの戦い」というものもある。
・「スタンフォード・ブリッジの戦い」(Battle of Stamford Bridge):
1066年9月25日に起こったイングランドの戦い。
Wikipediaによれば、「ハロルド2世」が弟トスティに勝利した結果、トスティと支援者のノルウェー王「ハーラル3世」は戦死、ヴァイキング(ノルウェー人)はイングランドから追放された。
しかしハロルド2世は10月14日の「ヘイスティングズの戦い」で戦死し、ノルマンディー公「ギヨーム2世」が「ウィリアム1世」として即位、「ノルマン朝」が始まった。とのこと。
・ハロルド2世(Harold II):1022年 - 1066年。
最後のアングロ・サクソン系イングランド王。
・ハーラル3世:
ノルウェー王。
Wikipediaによれば「ハーラル1世(美髪王)」*18の4代目の子孫にあたるらしい。
またキエフ大公「ヤロスラフ1世」の親衛隊や東ローマ皇帝の「ヴァリャーギ親衛隊」に加わっていたとも言われるらしい。つまり強そう。
・ウィリアム1世(William I ):1027年 - 1087年。
イングランド王。通称は征服王 (William the Conqueror) あるいは庶子王 (William the Bastard) 。
ノルマンディー公ギヨーム2世でもあった。
現在のイギリス王室の開祖となった人物でもあるらしい。
・ノルマン朝(Norman dynasty):
中世イングランド王国の王朝。1066年から1154年まで続いたらしい。
関連用語:「プランタジネット朝」【1154年-1399年】*19
*1:「遊園地(ゆうえんち)」については 5/2 社+英:ネイティブアメリカン、うさぎ、そしてホットドッグ! ~「コニーアイランド」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「山(やま)」については 12/26 英語:単語/関係(かんけい)を意識してみる ~石と山とか、朝と夜とか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「傭兵(ようへい)」については 3/21 歴史:コンボ、コンボ、人コンボ!~後を継ぐもの、塞ぐもの~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:西洋剣の「クレイモア」については 6/14 数学:武器強化ゲームと「代入法(だいにゅうほう)」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「台地(だいち)」や「盆地(ぼんち)」については 8/21 地理+英語:「テーブルランド」と「ホロウ」! ~台地(だいち)と盆地(ぼんち)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「キルト」については 2/13 社+家:「男装(だんそう)」していた(っぽい)歴史上の女性の話! ~英勝院、デオン、川島芳子~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:カードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』については 9/29 学習+ゲーム:やっていて楽しい勉強!? ~カードを場に出すように~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「アトラクション(attraction)」については 8/31 英+国他:「アトラクション(attraction)」は「魅力(みりょく)」で「引力(いんりょく)」ですか? ~「attraction」と遊園地(ゆうえんち)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「シャルル7世」については 2/7 家+歴:歴史上の料理人&美食家(グルメ)メモ ~主にフランス編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:TRPG『トーキョーN◎VA』については 9/2 国+英社:「不動産(ふどうさん)」はリアル(real)に動かないですか? ~「real estate」と「immovables」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「スコッチ・ウィスキー/スコッチ」、また「ウィスキー」については 6/21 生+フラ:「ボンボン」は「良い、良い」ものですか? ~お菓子の「ボンボン(bonbon)」と「bon(ボン)/良い」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:猫の一種「スコティッシュフォールド(Scottish Fold)」については 4/17 国+理:「猫(ねこ)」と「すこ」と「スコティッシュフォールド」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:スコットランドの『Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)』、またそれを原曲とした『蛍の光(ほたるのひかり)』については 9/20 音+スコ他:「オールド」といえば「auld(オールド)」ですか? ~『Auld Lang Syne』と「old long since」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「衛兵(えいへい)」については 5/17 学習:復習(ふくしゅう)/衛兵さんをここに配置します ~忘却への抗戦~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:RPG『ウィザードリィ』については 12/16 英語:鑑定(かんてい)だー!単語をよこせ! - のっぽさんの勉強メモを参照。
*16:『不思議のダンジョン』シリーズについては 6/26 英語:似た言葉比べ/「合成(ごうせい)」・「合体(がったい)」・「融合(ゆうごう)」 - のっぽさんの勉強メモを参照。
*17:聖騎士「パラディン」については 7/17 歴+ゲーム:聖騎士「アストルフォ」さん周りの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:ノルウェー王「ハーラル1世」については 2/10 生+英:「ターキー(七面鳥)」は「ターキー(トルコ)」原産じゃない!? ~「七面鳥」と「ホロホロチョウ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「プランタジネット朝」について 4/4 歴史:二つの「獅子(しし)」の物語! ~「獅子狩文錦(ししかりもんきん)」と「獅子心王(しししんおう)」~ - のっぽさんの勉強メモ はを参照。