のっぽさんの勉強メモ

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8/18 家+歴:「ギリシャ神話」と「カレー」の関係!? ~「ダプネー」、「月桂樹(げっけいじゅ)」、「ローリエ」~

 家庭科+歴史の話ー。
 別にギリシャ神話*1の中でカレー*2を食べているわけではありません。悪しからず。


 ギリシャ神話にも出てくる植物の「月桂樹(げっけいじゅ)」と、
 その元になったとされる妖精(ようせい)*3の「ダプネー」、
 あと香辛料(こうしんりょう)*4の「ローリエ」や「ローレル」の話を。


(※本記事中、人名・神名等敬称略)


 前置き。
 筆者がちょっと調べものをしていると、
 「月桂樹(げっけいじゅ)」という植物の周りが面白かったのでその話を。


 「月桂樹(げっけいじゅ)」とは、Wikipediaによればクスノキ科の常緑高木ですね。
 葉っぱがいい香りがするので、現代でも香辛料としてよく使われているそうです。
 「月桂樹」と言うと難しい響きですが、これから作られたものに「ローリエ」や「ローレル」、「ベイリーフ」などがあるようです。
 これらは料理に添えられていることも多いので、わりと馴染みがある響きかもしれませんね。


 ところでそんな「月桂樹」ですが、ギリシャ神話ではある誕生エピソードがあったりします。
 それが太陽神「アポロン*5妖精の「ダプネー」(ダフネ)に関わる話ですね。




 Wikipediaの内容をざっくりまとめますと

①ある日太陽神「アポロン」が愛の神「エロ―ス」(エロス)の弓矢を馬鹿にした。
②怒ったエロ―スは愛の弓矢の力を使った。
 アポロンに、近くにいた妖精「ダプネー」に恋させ、逆にダプネーにはアポロンを嫌わせた
③恋するアポロンはダプネーを追いかけるが、彼女は逃げる
④終いにダプネーは父である河の神に頼み、自らの体を植物に変えてもらう。
 それが「月桂樹(げっけいじゅ)」であった。
アポロンは悲しみ、その月桂樹から作った冠「月桂冠(げっけいかん)」を永遠に身に着けるようになった

 …みたいな感じですね。




 なんか悲恋(ひれん)っぽい気もしますが、よく考えてみるとダプネーさんすごいとばっちりですね。
 巻き込まれて追いかけられた上に、植物にならざるを得なかったという。

 あとそもそも、アポロンがエロ―スを馬鹿にしたことで話が始まってるのがなんとも言えないですね。
 過去記事でも、アポロン笛の勝負で負けたからってミダス王*6にロバ耳付けたりしてましたしね…。改めて人間っぽいエピソード多いですねギリシャ神話。


 ともあれ、ギリシャ神話によればそんな感じで「月桂樹」は誕生したようです。



 ちなみに上記の「月桂樹」こと「ローリエ」や「ローレル」などは、時に料理の「カレー」などに使われたりもしてします。
 カレーのスタイルにもよるので、全部に入っているわけではありませんが、
 神話で語られた植物が、身近なものに入ってたりするのは興味深いですね。


 あなたが今度どこかで、「ローリエ」や「ローレル」、または「月桂樹」を見た時には、
 ギリシャ神話の「アポロン」と「ダプネー」の話を思い出してみても、ちょっと面白いかも?




 まあそんな感じで~。



◆用語集
・月桂樹(げっけいじゅ):
 クスノキ科の常緑高木。
 英語では「laurel(ローレル)」「bay tree(ベイ・ツリー)」。
 関連用語:「bay(ベイ)」*7、「ハーブ」*8、「桂(かつら)」*9、「リース(wreath)」*10


月桂冠(げっけいかん):
 月桂樹から作った冠(かんむり)。
 ちなみに日本にはお酒の会社で「月桂冠(げっけいかん)」様、というところもある。
 関連用語:「花冠(かかん)」*11


・ダプネー(英語:Daphne):
 ギリシャ神話の「ニュンペー」、妖精。
 本文で紹介したようなことがあって、その身を月桂樹に変えてもらったと言われる。
 あと小惑星「ダフネ」には彼女の名前が付けられている。
 ちなみに、日本の株式会社「出光興産(いでみつこうさん)」様の「ダフニーマーク」のモデルは上記の「ダプネー(ダフネ)」らしい。
 また2004年ごろの日本のテレビアニメに『光と水のダフネ』という作品があり、作中では「月桂樹」が重要な意味を持つらしい。
 関連用語:「メンテー」*12
 関連記事:『妖精を表す外国語セブン』*13


ローリエ(フランス語):
 月桂樹の葉を香辛料として使ったもの。
 ちなみに『ポケットモンスター サン・ムーン』などには「リーリエ」というキャラクターも出てくるが、特に関係はなさそうである。


ベイリーフ
 ちなみにWikipediaによれば「ベイリーフ」とは①ローリエの別称、②「シナニッケイ」の葉の別称、という二つの意味があるらしい。この「シナニッケイ」とは、いわゆる「シナモン」が取れる木のこと。
 ちなみにゲーム『ポケットモンスター*14には「ベイリーフ」というポケモンがいたりする。


ベイリーフポケモン】:
 ゲーム『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一体。
 ベイリーフに進化する前の名前は「チコリータ」であり、これは野菜・植物の「チコリ」をもとにした名前だと思われる。


・シナモン【香辛料】:
 Wikipediaによれば、ニッケイ属(Cinnamomum)の複数の樹木(じゅもく)の内樹皮から得られる香辛料、とのこと。
 英語でのスペルは「cinnamon(シナモン)」。
 一部では「スパイスの王様」と呼ばれるらしい。
 これを使った飲み物ではインドの「チャイ」なども有名。
 漢方(かんぽう)*15では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれる。
 またWikipediaによれば「ミイラ」の防腐剤にも使われたりしたようだ。
 関連用語:「水正果(スジョングァ)/수정과」*16



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*1:ギリシャ神話」については 12/5 英語:ミュージック(music)の由来とギリシャ神話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:料理の「カレー」については 2/20 英+社他:「カレー」を占領・奪還する!? ~フランスの都市「カレー」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「妖精(ようせい)」については 5/23 英語:「妖精(ようせい)」と炭酸(たんさん) ~スプライト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「香辛料(こうしんりょう)」については 12/3 世界史:塩とコショウ、保存と時間 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:ギリシャ神話の太陽神「アポロン」については 3/10 理科:太陽神(たいようしん)、月へ行く! ~アポロ11号と「アポロ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:アポロンによって耳をロバに変えられた「ミダス王」については 11/20 社+生:「妊婦加算(にんぷかさん)」についての話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「bay(ベイ)」については 9/9 英+学:「ベイ」と「ベイ」は違いますか? ~4つの「bay(ベイ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「ハーブ」については 12/6 理科→英語・社会:専門用語を調べてみると(in英語) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:木の「桂(かつら)」については 2/27 理+国:「桂(かつら)」は「カツラ」じゃないですか? ~肉桂(にっけい)、月桂樹(げっけいじゅ)、桂花(けいか)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:月桂樹を素材にしたりもするらしい、輪っか型の飾り「リース(wreath)」については 12/24 社+英他:「リース」は「リース」にできますか? ~飾りの「wreath(リース)」とビジネスの「lease(リース)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:花で作った冠「花冠(かかん)」については 2/6 英+理:「花冠(かかん)」と「花冠(はなかんむり)」、「corolla」と「カローラ」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:同様に、ギリシャ神話で植物のミントに姿を変えた妖精「メンテー」については 11/26 英語:「スピア」と「スペア」と「ミント」の話! ~「spear」と「spare」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:記事『妖精を表す外国語セブン』については 5/5 社+諸外他:「妖精(ようせい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*14:ゲーム『ポケットモンスター』については 12/22 数+英:約分(やくぶん)/奴の名はディバイザー! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*15:「漢方(かんぽう)」については 5/27 国語:花(はな)の王、花の宰相(さいしょう)、花の神(かみ)!(5・7・5っぽい) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*16:朝鮮伝統の甘いお茶「水正果(スジョングァ)/수정과」については 9/5 地+ゲーム:世界の料理で回復するゲーム!? ~「回復アイテム・ワールドワイド」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。