国語+社会の話ー。
タイトルはほぼ語感とギャグです。
2つの同音異義語、「傘下(さんか)」と「惨禍(さんか)」を紹介しつつ、
少しだけ「核の傘」というものについて考えてみる話です。
簡単に。
まず「傘下(さんか)」というと、何か巨大な組織の下にあることを意味します。
例えば「○○の傘下に入る」という感じですね。
単に支配されているというよりは「『傘(かさ)*1の下』で雨から守ってもらっている」イメージなので、
まあ強い人に、部下として付き従っている感じでしょうか。
で、一方で「惨禍(さんか)」と言いますと、これは「惨(むご)い禍(わざわい)」のことですね。
ざっくり言うと、ひどい出来事、悲劇みたいな感じでしょうか。
戦争などに絡んで、この言葉が使われることが多い印象です。
さて先日、ローマ教皇の「ヨハネ・パウロ二世」が来日されまして、
核兵器の廃絶(はいぜつ)を訴えておられましたが。
それに対する日本政府の反応は、ニュース等を見た感じでは、
廃絶よりは、アメリカとの同盟関係や、抑止力(よくしりょく)…
つまり戦争を抑える力 として核兵器の重要性を訴えていたように思います。
この「核兵器の抑止力」は「核の傘」とも呼ばれるものであり、
「日本はアメリカの核の傘で守られている」という言い方も前からあります。
それは「日本はアメリカの(核の)傘下にある」ということができるかもしれません。
※
核兵器を持っていた方が、攻撃されるのを防げるという意見もあれば、
核兵器を持っていることで、ひどいことになる、という意見もあります。
どちらの方がひどいこと…「惨禍(さんか)」を避けられるのか、というのは難しい話ですが。
いま世界ではいろんな出来事が起こり、混乱している印象もあります。
その状況で、アメリカや何かの「傘下(さんか)」にいることが、
「惨禍(さんか)」を避けるのか、それとも招くのか?
何を選ぶにせよ、一度考えてみても、良いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・傘下(さんか):
・惨禍(さんか):
関連用語:「禍(か)」*2
*1:「傘(かさ)」については 6/15 英語:「雨の日(あめのひ)」に関する英単語7つ! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「禍(か)」の字については 4/19 国+社他:「コロナ禍」と「禍」の字の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。