のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

2/18 国語:「がらんどう」って何ですか? ~「伽藍(がらん)」、または「から(空?)」の話~

 国語の話ー。


 何もない広い空間を表す言葉、
 「がらんどう」の由来についての話です。


 前置き。
 このところブログで、「ハンガー」*1や「ガレージ」*2など、
 収納(しゅうのう)スペース、空間(くうかん)的な物について書いたので、
 今回は「空間」自体についての言葉の話を。


 まず「がらんどう」というと、何もない様子のことですね。
 特に広い空間に対して使うイメージがあります。
 個人的には自分の声が響くような広いところ…って感じですね。


 この「がらんどう」という言葉、なかなか不思議な響きですが。
 Wikipediaでは語源は「伽藍堂(がらんどう)」という言葉とされているようです。
 「伽藍堂(がらんどう)」とは「伽藍神(がらんじん)」を祭るところであり。
 「伽藍神(がらんじん)」とは、お寺などを守護してくれる神さまのようです。
 …言葉が似ててちょっとややこしいですね。


 この沢山出てくる「伽藍(がらん)」とは何かと言うと、
 仏教(ぶっきょう)のお坊さんが修行する場所や建物、お寺などのことらしいです。
 お寺は空間が広く取ってあったりもするので、なるほどという感じもしますね。


 まとめると

 ①「伽藍(がらん)」    (お坊さんの修業場所やお寺)
 ②「伽藍神(がらんじん)」 (①の「伽藍」を守る神)
 ③「伽藍堂(がらんどう)」 (②の「伽藍神」を祭る場所)
 ④「がらんどう」      (③の「伽藍堂」みたいに広い様子)

 …って感じですかね。


 ただ、これとはまた違う説もあるようです。
 例えば手元の国語辞典では
 「がらんどう」の語源は、「がらんと」という言葉であるとされていました。
 で、この「がらんと」は「から」の強調の「がら」から来ているとのこと。


 まとめると

 ①「から(空?)」→②「がら」→③「がらんと」→④「がらんどう」

 って感じですかね。
 上の「伽藍」とはまた違う由来のルートです。



 「伽藍」と「から」、どちらが由来なのかはわかりませんが、
 何となく知っている言葉でも、意味や由来を知らないことは多いものです。


 もちろん、出会う言葉全部を知る必要はないのですが、
 でも例えば筆者がよく知らない言葉を使って、内容のない話ばかりしていると、
 「あいつは『がらんどう』な奴だ!」とか「あいつの頭は『がらんどう』だ!」
 なんて言われてしまうかもしれません。


 皆様も、どうぞご注意を。



 まあそんな感じで~。





追記
 話はズレますが『空の境界(からのきょうかい)』という小説もあったりします。
 アニメ化していたり、ゲーム『月姫(つきひめ)』や『Fate』シリーズなどと関わりもあったりするので、そちらで知っておられる方もいるかもしれませんね。



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