生活+歴史の話ー。
何やらタイトルが料理名っぽくなってしまいましたが、深い意味はありません。
日本の夏の風物詩(ふうぶつし)ともされる食べ物・食べ方、
「流しそうめん」や「そうめん(素麺)」についての話です。
暑いので簡単に。
前置き。
今日は暑いので、何か涼しいものの話は無いか?と考えていると、
ふと「流しそうめん」(ながしそうめん)が思いついたので、その話を。
※
改めて「流しそうめん(流し素麺)」とは、そうめんを水に流しながら食べる方法ですね。
「そうめん(素麺)」とは小麦粉を原料とした細い麺(めん)であり、
「流しそうめん」はそれを竹(たけ)の樋(とい)*1などに流して、キャッチして食べるみたいな感じです。
(プール*2などのウォータースライダーに似てもいますね)
水が流れているので、涼やかな感じです。
では、この「流しそうめん」はいつからやっているのか?と調べてみると。
Wikipediaによれば宮崎県(みやざきけん)の高千穂峡(たかちほきょう)…(1959年創業)が商業化の発祥…ということみたいです。
これ以前にもあったかもしれませんが、商売としてはここが始まりって感じですね。
古いは古いですが、ここから数えるとまだ100年たっていない感じです(平安時代から~みたいなことでなく)。
なのでざっくり言うと「戦後の食べ方」(第二次世界大戦後)と言えるかもしれません。
でも「そうめん(素麺)」自体の歴史は古いようで。
なんでもWikipediaによれば、奈良時代(ならじだい)に唐(とう)…昔の中国から日本に伝わった唐菓子(とうがし)、「索餅(さくべい)」というものが、そうめんの元になったとされているのだとか。
今は身近なそうめんですが、なかなか歴史が深いですね。
またこのあと時代によって食べ方や名前が結構変わったようなので、興味がある方は調べてみても面白いかもしれません。歴史の勉強にもなりそうです。
※
ちなみに宮城県の仙台市(せんだいし)では、七夕(たなばた)*3にそうめんを食べる風習があるようです。
Wikipediaによれば、魔除け(まよけ)や子供の健康(けんこう)を願って、ということみたいですね。
また平安時代も、七夕には宮廷(きゅうてい)で病気よけ(マラリアよけ)のためにそうめんを食べたりしていたそうです。
けっこう七夕とそうめん、あと健康の縁が深い感じですね。
さて、七夕にはちょっと早いですが、逆に準備をする時間があるとも言えます。
家庭用の「流しそうめん機」なんてものもあるようですし、
今年の七夕は、「流しそうめん」をやってみるのもいいかもしれませんね。
そうめんの長い歴史に思いをはせながらやると、勉強にもなっていいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・流し素麺(ながしそうめん):
関連用語:「納涼(のうりょう)」*4
・素麺(そうめん):
似てる用語:「素朧(そぼろ)」*5
*1:「樋(とい)」や「雨樋(あまどい)」については 9/24 体+英他:「道(みち)」の「脇(わき)」に「ガター」はありますか? ~「gutter(ガター)/ボウリングのガター、溝(みぞ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「プール」については 8/27 体+英他:「プール(pool)」は「水たまり」で「賭け金(かけきん)」ですか? ~色んな「pool(プール)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「七夕(たなばた)」については 7/7 歴+国他:イチャイチャしすぎて「別居命令(べっきょめいれい)」!? ~「七夕(たなばた)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「納涼(のうりょう)」については 6/29 国+こころ他:「涼しさ(すずしさ)」を「誰(だれ)」に「納め(おさめ)」ますか? ~「納涼(のうりょう)」・「納(のう)」・「納める」の意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:漢字では「素朧(そぼろ)」とも書く食べもの「そぼろ」については 7/13 生+国:「そぼろ」は「おぼろ」で「でんぶ」ですか? ~「素朧(そぼろ)」、「朧(おぼろ)」、「田麩(でんぶ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。