英語+国語+こころ+ゲームの話ー。
別にいつもノーマルが立派だという訳ではないので、悪しからず。
「普通(ふつう)」などの意味を持つ言葉「normal(ノーマル)」と、
「norm(ノーム)/基準(きじゅん)、模範(もはん)」についての話を。
前置き。
昨日は「extra(エクストラ)*1/特別な」という言葉について書いたので、
今日は反対語っぽい言葉「ノーマル」について調べてみました。
※
まず日本で「ノーマル」というと「普通(ふつう)」という感じですね。
「上・中・下」でいうと「中」の位置であり、平均(へいきん)という感じです。
ゲ-ムでは難易度「イージー(easy)/簡単」と「ハード(hard)/難しい」の間に「ノーマル/普通」があったり、
また「ノーマル」なステージが終わった後に「スペシャル(special)/特別」なステージが始まったりもします。
なので「ノーマル」というとどこか「平凡(へいぼん)」、「無難(ぶなん)な」、「特別でない」という感じもしますが。
そんな「normal(ノーマル)」を英和辞書で調べてみますと、
「普通の」という意味の他にも、「正常(せいじょう)な」、「基準(きじゅん)に合った」、「規範的(きはんてき)な」といった意味がありました。
「基準に合った」というと「(能力的な)テストに合格(ごうかく)している」みたいな意味なので、ちょっといい感じですね。受験生には縁起がいいかもです
で、さらにこの「normal」の語源に関わってそうな言葉に「norm(ノーム)」があるのですが、
これが「規範(きはん)」や「模範(もはん)」という意味を持っていました。
それぞれの意味は国語辞書によれば、
・「規範(きはん)」…その社会で従うべき行動の型(かた)
・「模範(もはん)」…ほめられるべき立派(りっぱ)な行動
みたいな感じです。
どちらもプラスの意味っぽいですが、特に「模範」がほめ言葉っぽくていいですね。
なので「norm(模範)」であることが「normal(ノーマル)」だとすると、
逆に言えば「ノーマル(normal)」は「模範(norm)」的な…「立派な」ことである、とも言えるかもしれません。
※
まあ、今の社会で「ノーマル」と言われても誉め言葉っぽくないですが。
でも最近多い「異常気象(いじょうきしょう)」*2は
英語では「abnormal weather(アブノーマル・ウェザー)/異常な天気」だったりします。
(※「abnormal(アブノーマル)」が「異常な/普通(normal)でない」という感じです)
なので「ノーマル(normal)/普通、正常」であるというのも、実はなかなか難しいのかもしれません。
世の中には「自分は何をやっても普通(normal)だ…」と悩む人もいるかもですが
実はそれは、結構すごい規範(norm)・模範をクリアしているのかも?
例えば「悪いことをしない」というのは、多くの人がしているかもですが、
それでもやっぱり大切な、「立派な(normal)」ことだと思います。
そんな風に、「普通(normal)」にやっている「偉いこと」も結構ありそうですし。
たまに「自分は実は立派(normal)かも?」なんて、考えてみてもいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・normal(ノーマル):
ちなみに社会ではたくさんいる方…いわゆる「マジョリティ/多数派(たすうは)」*3の方が「普通」とみなされがちだが、それは多数派の方が「正しい」というわけでもないので注意が必要。
ちなみに特殊能力者が出てくる漫画とかでは、能力が使えない一般人が「ノーマル」などと呼ばれたりもする。
またソーシャルゲーム*4・スマホゲームにはキャラなどの「レアリティ*5(レア度)」があったりするが、ノーマル(N)は一番低いものである場合も多い。または「common(コモン)/ありふれた」という用語が使われている場合もある。
ゲーム序盤にはお世話になるが、レアキャラが揃ってくるとだんだん使われなくなりがちである。
が、逆に言えばゲームの序盤を支える存在であり、また(何かとピンチになりやすい)ストーリー序盤ではレアリティNのキャラが主人公の命を助けたりもするので、その意味ではレアリティと活躍度・重要度は必ず比例するものでもないかもしれない。
関連用語:「hyper(ハイパー)」*6、「オールラウンド(all-round)」*7
・norm(ノーム):
ちなみにヨーロッパなどに伝わる土の妖精「ノーム」は、「gnome(ノーム)」なのでまた別の単語。
またアニメ『マクロスF(フロンティア)』(2007年~)には「シェリル・ノーム」というキャラクターもいるが、スペルは「Sheryl Nome」なので、これもまた別。
・模範(もはん):
見習うべきもの。
関連用語:「鑑(かがみ)」*8、「model(モデル)/模範」*9、「忠実(ちゅうじつ)」*10
・abnormal(アブノーマル):
英語で「正常でない」、「異常(いじょう)」、「変態(へんたい)」などの意味を持つ言葉。
しばしばマイナスの意味を含み、悪口(わるぐち)や罵倒語(ばとうご)としても使われたりもする。
社会では「マイノリティ/少数派」の人々がこれ(異常)であるとみなされることも多いが、その見方が「正しい」か、「正義である」かはまた別の話である。
逆に言えば、いつもマイノリティ(少数派)の方が正しいわけでもない。そちらにも注意が必要。
ちなみにマンガ・アニメ『めだかボックス』*11には「アブノーマル」と呼ばれる特殊能力があったり、同名の能力者がいたりした。
関連用語:「奇跡(きせき)」*12
関連ゲーム:『Lobotomy Corporation(ロボトミー・コーポレーション)』*13
*1:「extra(エクストラ)/特別な」については 8/19 英+国他:その「ちょい役(エキストラ)」は「特別(エクストラ)」ですか? ~「extra(エクストラ)」の色んな意味~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*2:「異常気象(いじょうきしょう)」については 9/27 社+英:「気候変動(きこうへんどう)」に関する英語7つ!(仮) ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「majority(マジョリティ)/多数派(たすうは)」や「minority(マイノリティ)/少数派(しょうすうは)」については 11/7 英+社:「未成年(みせいねん)者」は「マイノリティ」ですか? ~「minority(マイノリティ)」と「少数派(しょうすうは)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ソーシャルゲーム」については 12/3 地理+理科:日本とか、浮力とか、ソシャゲとかの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「レアリティ」や「レア度」については 12/8 数→英・社:「比(ひ)」の話って意外と面白いかも - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「hyper(ハイパー)」については 8/18 英+国他:その「ハイパー(hyper)」は「言いすぎ」ですか? ~hyper、hype(ハイプ)、hyperbole(ハイパーボリ)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:色んなことができることを指す語「オールラウンド(all-round)」については 10/5 英+国他:「オールラウンド」は「オールアラウンド」ですか? ~「all-round(オールラウンド)」と「all-around(オールアラウンド)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:見習うべきものを指す語「鑑(かがみ)」については 1/11 国+英他:あなたは「成人(せいじん)」の「パラゴン」ですか? ~「鑑(かがみ)」と「paragon(パラゴン)」と「成人の日」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:模範という意味もある英語「model(モデル)」については 5/21 こころの話:人生モデル ~そこを歩くお年寄りは私のモデルです~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「忠実(ちゅうじつ)」については 2/2 国+こころ:「まめ」は「忠実(ちゅうじつ)」で「達者(たっしゃ)」ですか? ~「まめ」と「忠実(まめ)」と「達者(まめ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:マンガ・アニメ『めだかボックス』については 4/27 国語:キャラ命名と物語(ものがたり)の意味! ~私、邪凶院毒蛇です!~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「奇跡(きせき)」については 8/21 こころ+諸外:「奇跡(きせき)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「アブノーマリティ」という存在が出てくるゲーム『Lobotomy Corporation(ロボトミー・コーポレーション)』については 3/17 ゲーム:気になったゲームの名前メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。