生活+英語+理科の話ー。
相変わらず矛盾っぽいタイトルでお送りしております。
今日は9月10日…9(きゅう)10(とう)の日ということで、
お湯*1を供給(きょうきゅう)すること、「給湯(きゅうとう)」についての話を。
前置き。
まず「給湯(きゅうとう)」とは、お湯を供給(きょうきゅう)することですね。
(ちなみに「供給(きょうきゅう)」は「届ける」みたいな意味です)
ざっくり「お湯を沸かすシステム」と言った方が、分かりやすいかもしれません。
家庭でも「お風呂」や水道(すいどう)などでお湯を使えたりしますが、
これは給湯システムや「給湯器(きゅうとうき)」(給湯のための器具・機械)のおかげなわけですね。
で、Wikipediaによれば「給湯器(きゅうとうき)」は英語で「hot water dispenser(ホットウォーター・ディスペンサー)」となっておりました。
またその別名として「湯沸かし器(ゆわかしき)/Boiler(ボイラー)」、「温水器(おんすいき)/Water boiler(ウォーター・ボイラー)」なども載っていました。
それぞれの英単語の意味は
・dispenser(ディスペンサー)…「自動販売機(じどうはんばいき)」
・dispense(ディスペンス)…「分配する」、「施す(ほどこす)」、「売る」
・boiler(ボイラー)…「沸かすもの」
・boil(ボイル)…「沸かす」、「煮る」、「炊く」
って感じです。
「dispenser(ディスペンサー)」の意味を考えると「お湯の自動販売機…?」みたいな気分にもなりますが、
全体的な意味は「お湯を配るもの」とか「お湯を沸かすもの」みたいな感じですね。
で、これらの(「boil/沸かす」などの)訳を見てふと思ったのですが、
温かい「お湯」は、なかなか自然には存在しないですね。
例えば温泉(おんせん)*2なら天然のお湯もあるかもしれませんが、
それ以外の給湯は「水」を沸かして「お湯」にして、届けてくれるわけです。
その途中で、電気なり火*3なりのエネルギーを使っているわけですね。
だから停電などの時には、お湯が手に入りにくくなったりしますが、
そんな時でも温泉地なら「お湯」は普通にありそうです。
なので①「天然のお湯を供給してくれる」ことと、
②「水を沸かしてお湯にして供給してくれること」は、結構違いがあるのかも?
その意味で「(①の)『給湯』は(②の)『給湯』じゃない!」と言えるかもですね。
※
色々書きましたが、別に「お湯を使っちゃダメ!」というわけではありません。
むしろ筆者なんかは「お湯は自然に出てくるもの」って思っちゃいがちなので、
「途中で沸かしてもらってる」ということを意識しなきゃな、って話ですね。
でないと災害とかの時に後悔してそう
まあ、無理やり感謝する必要もないのですが。
あなたの家などが、温かいお湯を使える場所であれば、
たまーに、その裏の「給湯(器)」の存在を思ってみても、いいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
文のテンポ上略しましたが、
「給湯」を手元の和英辞書で調べてみると、「hot-water supply system(ホット・ウォーター・サプライ・システム)」となっておりました。
つまり「お湯を供給してくれるシステム」ってことですね。
「給水(きゅうすい)」が「water supply(ウォーター・サプライ)」、「water service(ウォーター・サービス)」なので、分かりやすい感じです。
供給(supply)してくれるものがお湯(hot water)か水(water)かの違いですね。
追記2
ついでに「給〇」といった単語の英語を調べてみました。
・給食(きゅうしょく)…「school meals(スクール・ミールズ)」、「school lunch(スクール・ランチ)」
・給水(きゅうすい)…「water supply(ウォーター・サプライ)」、「water service(ウォーター・サービス)」
・給湯(きゅうとう)…「hot-water supply system(ホット・ウォーター・サプライ・システム)」
・給油(きゅうゆ)…「refueling(リフューエリング)」、(機械などに油を注す)「oiling(オイリング)」、「lubrication(ルブリケイション)」
・給料(きゅうりょう)…「pay(ペイ)」、「salary(サラリー)」、「wages(ウェイジズ)」、「remuneration(リミュナレイション)」
…って感じですね。
日本語で「給〇」とまとめられるほどには、共通点が無い感じです。
言語が違うので当たり前と言えば当たり前かもですが、興味深いですね。
◆用語集
・給湯(きゅうとう):
関連用語:「湯たんぽ(ゆたんぽ)」*4
・給湯器(きゅうとうき):
ちなみに本文では「お湯はやがて冷める」と言った前提で話しているため「給湯器=水をお湯にするもの」という感じだが、本文で書いたような温泉、または水がお湯になってしまう暑い場所、または「放っておいてもお湯が冷めない世界」では、「給湯器=お湯をそのまま届けるだけのもの」という可能性もある。
またそのような場所では逆に「給水器=お湯を水になるまで冷やすもの」となり、給水器こそが「冷やす」ためにエネルギーを必要とするものとして認識されると思われる。また「(我々の考える普通の温度*5の)水は自然には存在しない」という可能性もある。
これらをイメージするのは少し難しいが、昔の時代などに「氷(こおり)」*6が手に入りにくかったことを参考にすると、想像しやすいかもしれない。
あとそもそも天然の温泉…源泉(げんせん)はとても熱くて、そのままでは人が入れないらしいし。
自分たちの使いやすい温度・形になるまで、人間は「○○器」を使う、ということなのだろう。
関連用語:「熱(ねつ)」*7、「排熱回収ボイラ」*8、「コジェネレーション」、「水冷式(すいれいしき)」、「空冷式(くうれいしき)」、「暖房(だんぼう)」*9、「電子レンジ」、「炊飯器(すいはんき)/rice boiler(ライス・ボイラー)」*10、「暖流(だんりゅう)」*11、「台所(だいどころ)」*12、「沸騰(ふっとう)」*13、「chaud(ショー)/温かい」*14【フランス語】
*1:温かい水「お湯(おゆ)」や「風呂(ふろ)」については 3/26 歴+国:お湯を「沸かす」のに「涼しい」名前!? ~茶道の「風炉(ふろ)」「涼炉(りょうろ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「温泉(おんせん)」については 12/23 英+社:色んな「バース」の話! ~「誕生(birth)」、「温泉の町(Bath)」、あと「野球選手(Bass)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「火(ひ)」については 10/9 英語:消防訓練とドリルの関係!? ~今日はファイアドリルの日です~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:暖房器具の一種「湯たんぽ(ゆたんぽ)」については 12/7 生+歴他:「湯たんぽ(ゆたんぽ)」は「妻(つま)」の代わりですか? ~「湯湯婆(ゆたんぽ)」と「湯婆(タンポー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「温度(おんど)」については 11/11 理+数:「0」=「マイナス」!? ~絶対零度(ぜったいれいど)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「氷(こおり)」については 1/16 英語:「氷(こおり)」関係の英単語~氷魔法アイスクリーム~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「熱(ねつ)」については 5/10 英語:「熱(ねつ)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「排熱回収ボイラ」、「コジェネレーション」、「水冷式(すいれいしき)」、「空冷式(くうれいしき)」については 2/4 理科:無駄な「熱(ねつ)」をエコにつなげる話? ~「水冷式(すいれいしき)」と「排熱回収ボイラ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「暖房(だんぼう)」や「電子レンジ」については 11/2 英+生:「温かいもの」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:業務用の巨大なものは「rice boiler(ライス・ボイラー)」とも呼ばれる「炊飯器(すいはんき)」については 8/6 国+英他:「炊飯器(すいはんき)」は便利な「壺(つぼ)」ですか? ~「jar」や「pot」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:海などの、温かい水の流れ「暖流(だんりゅう)」については 1/11 地理:「暖流(だんりゅう)」+「寒流(かんりゅう)」=「魚フィーバー」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「台所(だいどころ)」については 7/15 英語:色んな「シンク」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「沸騰(ふっとう)」については 10/11 理+生:高度(こうど)が「上がる」と、「下がる」ものなーんだ? ~「高度」と色々な要素~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「温かい」などの意味を持つフランス語「chaud(ショー)」については 11/20 英+フラ:「ショー」はいつでも「温かい(あたたかい)」ですか? ~「show(ショー)/出し物」と「chaud(ショー)/温かい」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。