美術+イタリア語*1+英語の話ー。
絵を描く技法の一つ「フレスコ(fresco)/新鮮」と、
それに使われる材料「漆喰(しっくい)」についての話を。
前置き。
昨日の記事で「アフレコ」*2や「プレスコ」という言葉を扱ったのですが、
その流れで「フレスコ」という言葉を思い出したので、その話を。
※
まずWikipediaによれば「フレスコ(fresco)」*3とは漆喰(しっくい)の上に絵を描く美術技法ですね。
この「漆喰(しっくい)」とは日本の古い建物・蔵(くら)・城(しろ)とかにも使われている建築材料です。
白い壁(かべ)に使われていることも多いですね。
まあここでは水に溶かした粘土(ねんど)をイメージすると分かりやすいかもです。
で、その漆喰がまだ「新鮮(フレスコ)」…、つまり乾ききってないうちに上から絵を描くのが、フレスコの技法なのだとか。
(英語の「fresh(フレッシュ)/新鮮(しんせん)」みたいな感じかもしれません)
漆喰は割とすぐ固まってしまうようなので、なかなか忙しそうですね。
かなり「時間との勝負」って感じです。
でもいったん乾いて固まってしまうと、逆に絵が水に滲(にじ)まなくなったりするようです。興味深いですね。
かなり難しい方法に思えますが、Wikipediaによればフレスコが関わる有名作品は色々あるようで。
例えばミケランジェロの『最後の審判』はこの技法で描かれたものらしいですし、
また古い時代に描かれた「ラスコー洞窟」の壁画も、この「フレスコ」と同じような原理で保存され、残ったのではないか、ということらしいです。
フレスコ強いですね…。
※
筆者は速くて正確な作業はとても苦手なので、
仮に絵が描けても、フレスコ画を描くのはとても難しそうです。
逆にこれを描けるような人はすごい、と思ったりしますね。
もしあなたが美術の教科書を見ることがあり、
そこに「フレスコ画」が載っていたなら。
「これも急いて描いたのかな…?」などと想像してみると、ちょっと面白いかもしれません。
また「新鮮」な気持ちで、絵を眺めることができるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・フレスコ:
似てる用語:「フラスコ」*4
関連記事:『絵を表す外国語セブン』*5
・漆喰(しっくい):
英語では「mortar(モルタル)」、「plaster(プラスター)」、「stucco(ストゥッコ)」など。
関連用語:「漆(うるし)」*6、「漆黒(しっこく)」*7
・plaster(プラスター):
関連用語:「石膏(せっこう)」*8、「ギプス」
*1:「イタリア語」や「イタリア」については 4/10 社+音:ボロネーゼとポロネーズ! ~パスタとダンスと英雄(えいゆう)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「アフレコ」や「プレスコ」については 9/13 ゲーム+英他:「アフレコ」はつまり「dubbing(ダビング)」ですか? ~ドラマやアニメの録音(ろくおん)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:※Wikipediaでは英語が「fresco」、イタリア語が「affresco」と載っていましたが、手元の英和辞書では「fresco」がイタリア語として紹介されていました。分かりやすいためここでは「fresco」のスペルを載せています
*4:科学の実験などで使う器具「フラスコ」については 1/28 理+英他:「メスシリンダー」の「メス」とかの話(※主に紹介用記事であり説明は不完全) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:記事『絵を表す外国語セブン』については 1/22 美+諸外:「絵(え)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「漆(うるし)」については 7/28 理科:きれいな見た目にご用心!? ~「めっき」と「騙し(だまし)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:色の一種「漆黒(しっこく)」については 5/25 美+国:「漆黒(しっこく)」に「光(ひかり)」はありますか? ~「漆(うるし)」と「艶(つや)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「石膏(せっこう)」や「ギプス」については 9/16 体+オラ他:「骨折(こっせつ)」といったら「石膏(ギプス)」ですか? ~「ギプス(Gips)」と「石膏(せっこう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。