社会+体育+ゲームの話ー。
「アガートラーム」はゲーム登場率も高いので、ゲームジャンルも。
銀(ぎん)*1の義手(ぎしゅ)*2を使ったという、ケルト神話の神「ヌアザ(Nuadha)」と、
本人の呼び名にもなった銀の腕「アガートラーム(Airget-lamh)」の話を。
※本記事中、神名等敬称略です。
※「アガートラーム」などについては過去記事で少し書きましたが、
編集上の都合で今記事に内容を移転しました。
過去記事を読んだ方は「もう読んだよ」と思うかもです。すみません。
前置き。
この頃「東京2020パラリンピック」を見ていたりするのですが。
義手(ぎしゅ)などを使う選手達の姿を見て、
ふと「ヌアザ」という神様を思い出したので、その話を。
※
まず改めて「義手(ぎしゅ)」とは、手や腕の代わりをするものですね。
主に手*3や腕を失った、または最初から持っていない人が使う感じです。
(SFとかだと3本目以降の腕をつけたり、多腕ロボットスーツがあったりもしますが、それはまた別の話で)
最近はスポーツなどで、フォルムが洗練された感じの義手も見かけるので、
どこか「現代的」なイメージもあるかもですが。
実は義手は結構昔から使われており、神話にも出てきたりするようです。
というのもWikipedia等によれば、
ケルト神話の「ヌアザ(Nuadha)」という神様は、義手を使っていたようです。
何でもヌアザは戦いで右腕を失ったらしいのですが、
銀(ぎん)でできた義手を付けてもらって、力を回復したようですね。
またそこからヌアザ自身も、銀の腕を意味する「アガートラーム(Airget-lamh)」と呼ばれたり、
「銀腕のヌアザ」と呼ばれるようになったようです。
なので「『神様(ヌアザ)』も『義手(アガートラーム)』を使う(こともある)!」と言えそうですね。
この話がいつ頃のものか詳細は不明ですが、
ケルト神話はざっくり言っても紀元前…つまり2000年以上は前の話なので、かなり古いですね。
※
まあスポーツの時に「銀の腕」はちょっと重そうなので、
現代のパラリンピックではあまり使わないかもですが。
でもスポーツなどで「義手」や「義足」を見たり、
またはゲームで「ヌアザ」や「アガートラーム」などの語を目にしたら。
色々イメージをつなげて見てみるのも面白いかもですね。
現代で「銀の腕」は使わずとも、「神ってる」義手等の選手はいるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集(※内容の一部を、過去記事より移転)
・アガートラーム(アガートラム):
ケルト神話の神「ヌアザ」の別名。または銀の腕のこと。
Wikipediaによれば、ヌアザは戦いで失った手の代わりに、銀の義手を付けたとのこと。
ちなみにこの銀の義手を作ったのが医療の神「ディアン・ケヒト」。
カードゲーム『遊戯王』には《治療の神 ディアン・ケト》 というカードがあるが、おそらく上記の神様をモデルにしていると思われる。
「アガートラーム」はゲーム『Fate/Grand Order』や『ワイルドアームズ』シリーズに出てきたりもする。
関連用語:「ナイトブレイザー」*4【WA2】
関連記事:『色んな「ラム」の話』*5、『銀を表す外国語セブン』*6、『神を表す外国語セブン』*7
*1:金属の「銀(ぎん)」や、「SF(エスエフ)」については 12/3 世界史:塩とコショウ、保存と時間 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:手や腕の代わりをする道具「義手(ぎしゅ)」や「義足(ぎそく)」については 2/14 数学:自由引き算/~「無ければいいのに」と「無かったら困る」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「手(て)」については 2/27 英+ゲーム:「ロボット・ドクター」! ~体の部位(ぶい)の問題~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ナイトブレイザー」については 3/18 生+英:「ブレザー」は「燃える」服ですか? ~「blazer(ブレザー)」と「blaze(ブレイズ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:記事『色んな「ラム」の話』については 2/11 英語:色んな「ラム」の話 ~羊肉、お酒、船の武装~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:記事『銀を表す外国語セブン』については 8/6 理+諸外:「銀(ぎん)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:記事『神を表す外国語セブン』については 12/16 社+諸外他:「神(かみ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。