社会+英語+こころの話ー。
「答えは『ガラス張りの部屋』だよ!」的な、物理的な話ではありません。
(バラエティ番組で時々見る気もしますが)
自分に関わる情報やその秘密を指す語、「プライバシー(privacy)/秘密」と、
その反対語の一つらしい「publicity(パブリシティ)/周知、宣伝、公開」の話を。
前置き。
昨日は「オフィシャル」*1や「公式(こうしき)」を調べたので、
今回はそれの逆っぽい「私的(してき)」な語…、
「プライバシー」周りを調べてみました。
※
まず「プライバシー(privacy)」は、「個人の秘密(ひみつ)」みたいなイメージの語ですね。
自分に関わる色んな情報、またはそれらを人に知られないでいい権利(けんり)/自由(じゆう)みたいな感じです。
この語は、生活の色んな所で聞く可能性があるかもしれません。
例えば、学校の社会科では「プライバシーの権利」などを習ったりしますし、
あるいはニュース等で「プライバシーの侵害(しんがい)」はよく聞くかもです。
または家族が多かったり、自分の部屋を持ってなかったりする方の中には、
日常で「プライバシーが持ちづらい…」と思う方もおられるかもですね。
そんな有名な「プライバシー(privacy)」ですが、
その割に、これの「反対語」はイメージしづらいかもしれません。
ですが、今回英和辞典を調べてみますと、
「privacy」の反対語の一つに「publicity(パブリシティ)」という語もありました。
英和辞典によれば「publicity(パブリシティ)」は
「知れ渡ること」や「周知(しゅうち)」などの意味を持つようです。
(「周知(しゅうち)」とは周(まわ)りに知られていることですね)
英語の「privacy」には「秘密」…「人に知られていないこと」の意味があるので、
この点で「publicity(パブリシティ)/周知」とは反対の関係、ということのようですね。
なのである意味では、
「『プライバシー(privacy)』の反対は『パブリシティ(publicity)』!」とも言えるかもですが…。
…まだ筆者が「パブリシティ」に馴染みがないせいか、あまりしっくりきませんね。
※
ちなみに「publicity(パブリシティ)」には「宣伝(せんでん)」や「広告(こうこく)」、「公開(こうかい)」等の意味もあるらしく、
今の日本で「パブリシティ」というと、そちらを指すようです。
なので「パブリシティ」は余計に「プライバシーの反対語」としては馴染みにくいかもしれません。
ただ近年ではインターネットも発達しておりますし、
他人に「自分の情報(privacy)」を勝手に流されるトラブルも多いようです。
中には善意(ぜんい)のつもりの場合もあるかもですが、
それでも勝手に情報を「公開(publicity)」されたら、迷惑かもですね。
(この辺りは社会科の教科書の、「プライバシー」周辺に載っていそうです)
なので「プライバシー(privacy)」にぴったり来る反対語が何であれ、
「秘密(privacy)」と「周知、公開(publicity)」が反対になりうることは、
ちょっと覚えておいてもいい、重要なことかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・privacy(プライバシー):
関連用語:「内緒(ないしょ)」*2
関連記事:『家族を表す外国語セブン』*3
・publicity(パブリシティ):
関連用語:「open(オープン)」*4
*1:「official(オフィシャル)」については 10/20 情+英他:「オフィシャルサイト」は「役人(やくにん)」の「サイト」? ~「official(オフィシャル)」の意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「内緒(ないしょ)」については 2/7 生+国他:「この話」は「証拠(しょうこ)」にできますか? ~「内緒(ないしょ)」と「内証(ないしょう)/内密(ないみつ)の証拠」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:記事『家族を表す外国語セブン』については 2/24 生+諸外他:「家族(かぞく)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「open(オープン)」については 10/30 英+国他:時に「オープン(open)」はいらないですか? ~「open」のプラスの意味、マイナスの意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。