こころ+英語+社会の話ー。
別に「リメンブランサーは違法だぞ!?」的な犯罪捜査ではないので大丈夫です。
何かを思い出させるもの、「reminder(リマインダー)」と、
それと似た意味を持つ英語、「remembrancer(リメンブランサー)」の話です。
「remembrance(リメンブランス)/記憶(きおく)」の話も添えて。
前置き。
昨日「mind(マインド)」という語について書いた流れで、
「リマインダー」という語を思い出したので、調べてみました。
※
まず「reminder(リマインダー)」とは、「(人に)思い出させるもの」等の意味を持つ英語ですね。
最近ではビジネスや集団行動、動画サイト等でも聞く単語で、
例えば大事な予定の前に、人に「リマインダー/リマインダを送る」という言葉も聞きます。
誤解や忘れるのを防止するために、思い出すための確認をしておくって事ですね。
これに関して、英和辞典によると、
動詞「remind(リマインド)」が「思い出させる」という意味のようです。
そこに「-er(~するもの)」をつけて「思い出させるもの(reminder)」という感じですね。
で、「リマインダー」も有名なのですが、英和辞典には似た語もありまして。
というのも「remembrancer(リメンブランサー)」という語が、
「思い出させる人・物」という意味として載っていました。
かなり「reminder」と意味が似ていますね。あとなんか強そうな響きです。
「remembrance(リメンブランス)」が「記憶(きおく)」や「記憶力(きおくりょく)」などの意味を持つようなので、それに「-er」をつけて「remembrancer」という感じのようです。
もちろんそれぞれ微妙に意味は違うかもしれませんが、
「reminder」は「remembrancer」と言い換えができるかもしれません。
とすると今まで予定などの「リマインダー」を受け取ったことのある人は、
「『リメンブランサー(remembrancer)』を受け取ったことがある!」とも言えるかもですね。
…なんかゲームやアニメに出てくる、兵器名っぽいですが。
※
ちなみに「reminder」には、「督促状(とくそくじょう)」の意味もあるようです。
「督促状(とくそくじょう)」は大事な手続きを忘れてたり、借金(しゃっきん)の支払いができてない時に、
急(せ)かすために送られてくる手紙…という感じですね。
楽しいイベントの「リマインダー(reminder)」は、送られてきても良いですが、
借金などの「督促状(reminder)」は、できるだけ受け取りたくないものです。
でも、大事なことでも「記憶力(remenbrance)」に自信がない…という方は、
事前に誰かに「思い出させる人(remembrancer)」になってもらうのも、いいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「remind」に含まれる「mind(マインド)」は「精神(せいしん)」の意味も有名ですが、英和辞典によれば「記憶(きおく)」や「注意(ちゅうい)」の意味もあるようです。
なのでそこに「再び」等の意味の「re(リ)」を付けて、
「再び(re)記憶(mind)に上らせる」→「思い出させる(remind)」といった感じかもですね。
追記2
ちなみに「reminder」に似た英語としては、
「remember(リメンバー)」というものもあったりします。
こちらは「思い出す」、「覚えている」等の意味なので、
人に思い出させてもらうのではなく、本人が思い出す感じですね。
有名な映画で『リメンバー・ミー』というものもあったので、聞いたことのある方も多いかもです。
◆用語集
・reminder(リマインダー):
・remind(リマインド):
似てる語:「rewind(リワインド)/巻き戻し、早戻し」*1
・remembrancer(リメンブランサー):
・remembrance(リメンブランス):
*1:巻き戻し、早戻しなどの意味を持つ英語「rewind(リワインド)」については 11/30 生+英他:「早戻し(はやもどし)」は何かを「巻(ま)いて」ますか? ~「早戻し/巻き戻し(まきもどし)/rewind(リワインド)」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。