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生活+英語+理科の話ー。
「ついにハトとカッコウの違いも分からなくなって…」的な話ではありません。
鳥のハト(鳩)が飛び出す時計「鳩時計(はとどけい)/cuckoo clock」と、
実はそれに関わるらしい別の鳥、「カッコウ(郭公)/cuckoo」の話を。
前置き。
昨日は「過去(かこ)」*1を表す外国語を調べましたが。
その流れで「カッコウ」という鳥を思い出し、
調べていたら「鳩時計(はとどけい)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「鳩時計(はとどけい)」とは、時計の一種ですね。
壁に掛けるタイプのちょっと大きめの時計で、
時間になると中から「ハト(鳩)」が飛び出して、ポッポーと鳴く感じです。
一方で「カッコウ(郭公)」は「鳩」とは別の鳥ですね。
名前の通り、「カッコー」とか「クックー」と鳴いたりする鳥です。
Wikipediaによればカッコウは「鳥綱カッコウ目カッコウ科」らしいので、
「ハト目・ハト科」の「ハト(鳩)」とは無関係にも見えますが…。
でも意外と、「鳩時計」を通じて関わっていたりするようです。
というのもWikipediaによれば、
「鳩時計」の鳥は元々「カッコウ」だったらしいです。
ただ日本ではカッコウは「閑古鳥(かんこどり)」とも呼ばれ、縁起(えんぎ)が良くないということで、「鳩時計」と名称が変えられたのだとか。
(「閑古鳥(かんこどり)」は、不景気(ふけいき)な時に鳴くとされたようです)
試しに和英辞典で「鳩時計」を調べてみると
「cuckoo clock(ククー・クロック)」となっておりました。
この「cuckoo(ククー)」は「カッコウ」、
「clock(クロック)」は「時計」などを指すので、やはり絡んでいるのは「カッコウ」ですね。
(ちなみにハトは英語で「pigeon(ビジョン)」や「dove(ダヴ)」らしいです)
なので由来や「cuckoo clock」という名前から考えても、
「『鳩時計』は『カッコウ時計(cuckoo clock)』!」と言えそうですね。
…もう「鳩時計」の名前に慣れているためか、ちょっと違和感がありますが。
※
ちなみに日本語と英語では、鳥の名前が大きく違うことも多いです。
例えば日本語の「ハト」も、英語では「pigeon(ピジョン)」だったりしますし。
でも「カッコウ」は日本語でも「カッコウ(郭公)」、
英語でも「cuckoo(ククー)」と、なんかちょっと似てる感じですね。
どちらの国でも「この鳥、鳴き声が特徴的だなあ…」と名前を付けたのかもですね。
そんな事を考えながら、ネットで「鳩時計」の動画を見てみると。
今まで何となくハトの「ポッポー」と聞こえていた音が、
急にカッコウの「カッコー」、「クックー」って感じに聞こえてきました。
もちろん時計によっても音は違うかもですが、
今度「鳩時計」の音を聞くことがあれば、意識してみても面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにWikipediaによれば、カッコウは「托卵(たくらん)」を行う鳥としても有名なようです。
「托卵(たくらん)」とは、他の鳥の巣に自分の卵を預けて育てさせることですね。
カッコウはその際、本来あった卵を一つ持ち去って数を合わせる…というワルいことをするのですが、
そんなカッコウが、日本においては(カッコウ時計から)「鳩時計」と、ハトに時計の名を奪われている訳です。
ちょっと仕返しされたみたいで、面白い気もしますね。
追記2
ちなみに色々調べている内に
「格好がカッコいいカッコウの過去の滑降(かっこうがかっこいいかっこうのかこのかっこう)」なんて言葉を思いつきました。
ダジャレですが、早口で3回言うと意外と難しいので、良ければお試しあれ。
◆用語集
・カッコウ(郭公)【鳥】:
ちなみに童謡『静かな湖畔の森の影から』では、歌詞中でカッコウの名前が連呼(れんこ)されていたりする。
またマンガ・アニメで『カッコウの許嫁』という作品もある。
そしてカードゲームで『クク (Cucco)』という作品があるが、これは調べた限りではイタリア語での「カッコウ」を意味するようだ。