生活+英語の話ー。
「夕食(ゆうしょく)」として有名な語「dinner(ディナー)」と、
それに似た外見の単語、「diner(ダイナー)/簡易食堂など」の話を。
前置き。
昨日はご飯の「大盛り」に関して記事を書いたこともあり、
今日もご飯関係、夕食の「ディナー」に関する話を。
※
まず「dinner(ディナー)」は、夕食(ゆうしょく)などの意味を持つ英語ですね。
日本でもカタカナ語でよく聞く印象の語です。
「ディナーコース」とか「ディナーショー」といった感じですね。
ところでこれによく似た英語で「diner(ダイナー)」という物もあります。
こちらは「(特にレストランで)食事する人」や、「ディナーの客」、
「食堂車(しょくどうしゃ)」、そして「簡易食堂(かんいしょくどう)」などを指す単語のようですね。
特に「簡易食堂」としての「diner(ダイナー)」はアメリカに多いようで、
時々アメリカを舞台にしたドラマやマンガなどで「ダイナー」という語を聞く気がします。
なので似てはいても発音も意味も違いますし。
「『dinner(ディナー)』と『diner(ダイナー)』は違う!」と言えそうですね。
…でも英語を習いたての人にとっては、特にややこしそうです。
「dinner(ディナー)を食べる」と書くつもりが、
「n」を一つ忘れて「dinerを食べる」となると
「『簡易食堂(diner)』を食べるの…!?」なんて思われてしまうかもですね。
※
まあ上のことはジョークであり、
「n」一つの違いなら、何となくで分かって貰える気もしますが。
ただ一文字で大きく違うということは、他の言語・文化でもありそうですね。
例えば、日本でも「くらげ」と「きくらげ」とかありますが。
「きくらげの炒め物」と「くらげの炒め物」は、結構違うものになりますね。
それも外国の方にすれば、「き」という音一つだけの違い…と思うかもですが、
その間違いで、「思ったのと違う料理」を出されてしまうこともありそうです。
なので英語のテストとかで「×」をつけられたときは。
「『n』の字一つくらい抜けてもいいじゃないかー」と思うかもですが。
そこを面倒でもきっちり直しておくと、
海外の「簡易食堂(diner)」でも、思った通りの「夕食(dinner)」を食べられるかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに英和辞典によれば「dinner」は「夕食」の他にも、
「(主要な)食事」、「正餐(せいさん)」の意味があるようです。
なので「食事は夕方にガッツリ食べるぜ」という気配が伝わってくる気もしますね。
追記2
ちなみに英和辞典によれば「dine(ダイン)」という動詞が「正餐をとる」、「人と食事をする」意味らしいので、
この「dine」の意味が「diner(簡易食堂など)」や「dinner(正餐・夕食)」にも関わっている感じがしますね。
「『dine』ってあまり聞かないなー」と思う方も多いかもですが、
実は関連語を聞いていることは多いかもしれません。
というのも、「dining(ダイニング)」という語に関わっているからですね。
英和辞典によれば「dining(ダイニング)」は「正餐を食べること」や「食事」の意味があり、
また建築や家具などでは「ダイニングルーム(dining room)」、「ダイニングテーブル(dining table)」などもよく聞きます。
(食事をする部屋や食事用のテーブルがこう呼ばれていたりしますね)
その関係が好きな方は、そちらから「dine」や「diner」を意識してみても面白いかもしれません。
◆用語集
・dinner(ディナ-):
関連用語:「宴会(えんかい)/dinner」*1
・夕食(ゆうしょく):
・diner(ダイナー):
・ダイナー【レストラン】:
Wikipediaによれば、北アメリカに特有のプレハブ式レストランである。
起源は「移動屋台」であるらしい。
筆者の手元の英和辞典でも、「diner」には「diining car(ダイニング・カー)/食堂車(しょくどうしゃ)」の意味があったので、この起源と関係していそうである。
*1:「dinner」で表すこともできる「宴会(えんかい)」については 12/30 国+英:「隠し芸(かくしげい)」もまた「トリック」ですか? ~「trick(トリック)」と「parlor trick(パーラー・トリック)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。