国語+社会+数学+理科+体育+ゲームの話ー。
「実は今まで読みを知りませんでした…」という話ではなく。
物などが変わることを表す語「変化(へんか)」*1と、
神仏(しんぶつ)・妖怪(ようかい)が変身した姿「変化(へんげ)」の話を。
前置き。
ちょっと調べ物をしている時に、
ふと「変化」という語が目に入ったのでその話を。
※
まず「変化(へんか)」とは、物の状態などが変わることですね。
例えば「氷(こおり)が溶けて水(みず)になる」というのも変化ですし、
「人間関係に変化が生まれる」という風に、人や生物・関係などについて使うこともあります。
学校の数学・理科でも「変化量(へんかりょう)」はよく出てくる語ですし、
野球でも「変化球(へんかきゅう)」というのもあります。
なのでわりと日常的な用語の気もしますね。
そんな「変化」ですが、これと同じ字を書いて、また違った読みをする語もあります。
それが「変化(へんげ)」ですね。
国語辞典によれば「変化(へんげ)」は「神や仏が人の姿になって現れたもの」と紹介されていますが、
同時に「動物などが人の姿に化(ば)けたもの」ともあります。
いわゆる「妖怪変化(ようかいへんげ)」とかですね。
(「化(ば)ける」とは、変身することです)
ちょっと「非日常的」な感じなので、日常的な「変化(へんか)」とのギャップが面白いです。
「変化(へんげ)」は、もちろん妖怪などが出るゲーム・マンガ等でよく見る語ですが、
実は、学校の歴史や国語・古典などででも見る語でもあります。
昔話には「動物が人を化かす」という話も多いですし、
筆者も、「神仏が人に化けて僧を試したのでは?」みたいな話を、テストの古典で読んだ覚えがあります。
なので「『変化』は何と読みますか?」という質問に対しては、
数学や理科、体育が好きな人は「変化(へんか)!」と答え、
国語や歴史、ゲームが好きな人は「変化(へんげ)!」と答えたりするかもですね。
どちらも間違っていないのが面白いです。
※
ちなみに上記のように、数学や理科では「変化量(へんかりょう)」という語が出てきます。
これは例えば「数がどれくらい変化したか」というものですが、
「変化(へんげ)」という語を見てからだと、「変化量(へんげりょう)」とも見えますね。
「変身(変化)した量!」とか「妖怪(変化)の量!」みたいな感じもして面白いです。
(あと野球の「変化球」が強そうな感じになりますすね)
まあ妖怪嫌いな方にとってはホラーかもですが。
今度どこかで「変化(へんか)」や「変化(へんげ)」、
「変化量(へんかりょう)」などの語を見たら、
色々読み方を変えて想像してみるのも面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・変化(へんげ):
関連用語:「権現(ごんげん)」*2、「妖(よう)」*3、「怪(かい)」
関連記事:『神を表す外国語セブン』*4
*1:「変化(へんか)」については 8/26 国+諸外:「変化(へんか)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:仏様が神様の姿を取ったものだと言う「権現(ごんげん)」については 3/31 社+国他:「仏(ほとけ)」は「神(かみ)」になりますか? ~「権現(ごんげん)」と「本地垂迹思想(ほんじすいじゃくしそう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「妖(よう)」、「怪(かい)」については 12/17 国+こころ他:「あやしい」と「あやしい」は違いますか? ~「妖しい」と「怪しい」、「妖(よう)」と「怪(かい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:記事『神を表す外国語セブン』については 12/16 社+諸外他:「神(かみ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。