国語+英語+美術+音楽の話-。
「全ての舞台は、やがて闇*1に落ちる…」的な話ではありません。
背景などを変えるために舞台を暗くする「暗転(あんてん)」と、
その英語「dark change(ダーク・チェンジ)」の話を。
前置き。
昨日は記事の中で「安定(あんてい)」という語を扱いましたが。
その調べ途中、似た語の「暗転(あんてん)」が面白かったので、
今日はその話を。
※
まず「暗転(あんてん)」とは、劇(げき)の途中などで舞台(ぶたい)を暗くすることですね。
舞台の幕(まく)…カーテンを下ろすのではなく、そのまま舞台を暗くする感じです。
他にも「視界が暗転する(暗くなる)」とか、「物事が悪い方へ進む」という意味もあるようですが、
今回は主に劇での意味をテーマにしたいと思います。
で、何故、舞台を「暗転」させるのか?というと。
舞台上では、場面(ばめん)を変えるために背景(はいけい)を変えたりしますが、
それにもなかなか時間がかかります。
(例えば「家」から「学校」へ移動したなら、背景は変えた方が分かりやすくはあります)
かといって明るい中で裏方(うらかた)の人が沢山出てきたら、
劇の雰囲気が損なわれてしまうかもしれません。
そこで「暗転」を使えば幕を下ろさないまま、暗い中で背景を変えたりできるわけですね。
で、そんな「暗転」を和英辞典で調べてみますと、
「dark change(ダーク・チェンジ)」となっておりました。
…なんかカッコいいですね。
「dark(ダーク)」は「暗い」や「闇(やみ)」、
「change(チェンジ)」*2は「変化(へんか)」などの意味を持つようです。
なので「(舞台が)暗い(dark)状態への変化(change)」→「暗転(dark change)」という感じですかね。
舞台の「暗転」は昔からよく行われる手法なので、
まとめると「『舞台』は『ダーク・チェンジ(暗転)』するもの!」なんて言えるかもです。
※
ところで、やはり「ダーク・チェンジ」というと、
特撮ヒーロー物やバトルマンガとかに出てきそうな言葉の気もします。
例えば「これが俺の新しい変身フォーム…『ダーク・チェンジ』だ!」とか
「味方が闇の力に飲まれ敵に回る」ことが「ダーク・チェンジ」とか、ありそうです。
舞台の「暗転(dark change)」の時はけっこう待つこともあり、
ちょっとヒマだったりもするかもですが。
そんな時は「『ダーク・チェンジ(暗転)』の中で、みんな頑張っているんだ…!」なんて思うと、
少しカッコいいような面白いような気分に、なれたりするかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・暗転(あんてん):
関連用語:「交換(こうかん)」*3、「ショー(show)」*4、「波乱(はらん)」*5
似てる用語:「interchange(インターチェンジ)」*6
*1:「闇(やみ)」や「dark(ダーク)」については 7/3 英語:ダークランタンは「闇(やみ)のランタン」ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:英語の「change(チェンジ)」や「変化(へんか)」については 8/26 国+諸外:「変化(へんか)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「交換(こうかん)」については 5/4 英語:今週の英語セブン! ~今日はRPGでアイテムに使いそうな「動詞(どうし)」セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ショー(show)」については 11/20 英+フラ:「ショー」はいつでも「温かい(あたたかい)」ですか? ~「show(ショー)/出し物」と「chaud(ショー)/温かい」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「波乱(はらん)」については 12/14 国+こころ他:「人生(じんせい)」に「波瀾(はらん)」は付きものですか? ~「波瀾」と「波乱(はらん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:英語の「interchange(インターチェンジ)」については 8/25 社+英他:道路の「インターチェンジ(interchange)」と「インター(inter)」の話! ~「○○インター」、「インター○○」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。