のっぽさんの勉強メモ

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5/11 生+社他:「惣菜(そうざい)」は「日本史」に出てましたか? ~「惣菜」と中世の「惣(そう)/惣村(そうそん)」の話~

 生活+社会+国語の話ー。
 「1皿のお惣菜が、日本の歴史を変えた…!」的な話ではありません。


 スーパーなどでも売っている「惣菜(そうざい)」と、
 中世日本にあった村の共同体、「惣(そう)/惣村(そうそん)」の話を。


 前置き。
 昨日は「おかず」*1について書きましたが、
 その流れで似た語の「惣菜(そうざい)」が気になったので、調べてみました。


 まず「惣菜(そうざい)」とは、ご飯と一緒に食べる料理ですね。
 Wikipediaによれば、昨日調べた「おかず」と一緒の物らしく、
 あとは「総菜(そうざい)」、「副食(ふくしょく)」などと呼ばれたりもするようです。


 「お惣菜」の語は現代でもよく聞く印象で、
 例えばスーパー等で「お惣菜(おそうざい)コーナー」があったりします。
 なので、文字を見る以上にその響きは聞き慣れているかもしれません。


 そんな身近な「惣菜」ですが、
 ふと「この『惣』の字、どこかで見たことがあるな…」と思いまして。
 調べてみたら、学校の日本史で習った「惣(そう)/惣村(そうそん)」というものでした。


 この「惣(そう)/惣村(そうそん)」というのは、
 Wikipediaによれば、中世日本での百姓(ひゃくしょう)の自治的(じちてき)な組織(そしき)…集まり、みたいな感じらしいです。
 また「惣」の由来は「その範囲内に住む惣て(すべて)の構成員により形成されていたこと」らしいので、 
 ざっくり「お百姓さんがみんな、がっちり協力した村」と言えるかもしれません。
 「惣」では村を自分たちで守ったり、年貢(ねんぐ)*2の管理をしてたり、色々やっていたようですね。


 そのためか、この「惣」には色々関連用語がありまして。
 手元の日本史用語集には、「惣百姓(そうびゃくしょう)」「惣掟(そうおきて)」などの語が載っていました。


 その流れで上記の「惣菜(そうざい)」の語を見ると、
 ちょっと「あれ、『惣菜』は日本史に出てたっけ…?」って気分になりそうですね。
 惣百姓!惣掟!惣菜!



 
 まあ、手元の漢和辞典によれば、
 漢字としての「惣」「すべて」「おおよそ」という意味があるらしいです。
 なので「惣菜」の方は「色んな(おおよその)おかず」という感じかと思われ、
 中世の「惣/惣村」と特に関係はなさそうですが。


 ですが、学校で習う「惣/惣村」などと、
 割と身近な「惣菜」の字が共通しているのは、ちょっと面白いですね。


 なので、今度あなたが中世日本について勉強することがあれば。
 「惣(そう)/惣村(そうそん)」の「惣」の字から、
 おいしい「惣菜(そうざい)」も想像してみると、ちょっと楽しいかも?



 まあそんな感じで~。



◆用語集
・惣菜(そうざい):
 関連用語:「弁当(べんとう)」*3、「ふりかけ(振り掛け)」*4



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