生活+英語+社会の話ー。
「あの尾のある店員、キツネが化けている…!?」的な話ではありません。
服を仕立てる…作ってくれたりする場所「仕立て屋(したてや)」と、
その英訳の1つ「tailor(テーラー、テイラー)」、
そして「尻尾(しっぽ)」*1などを意味する「tail(テール、テイル)」等の話を。
前置き。
筆者が調べ物をしていると、
ふと「テーラー」や「仕立て屋」などの語が目に入ったのでその話を。
※
まず「仕立て屋(したてや)」とは、いわゆる服(洋服)を作る人・店ですね。
ざっくり言うと「服屋(ふくや)」みたいな感じですが、
服を売るだけじゃなく、(その場などで)職人さんが服を作っているイメージです。
(ちなみに「仕立てる(したてる)」とは、何かを用意する・作る等の意味ですね)
で、和英辞典でこの「仕立て屋」を調べてみると、
英語では「tailor(テーラー、テイラー)」などとなっていました。
(特に「婦人服」用は「dressmaker(ドレスメーカー)」などというようです)
日本でも、カタカナ語で「テーラー」とそのまま呼ばれていることもありますね。
ところで「tailor(テーラー)」には「tail」という部分も含まれていますが。
「tail(テール、テイル)」というと、
「尻尾(しっぽ)」の意味を持つ英語でもあります。
果たして「tailor」と「tail」には、何か関係があるのか?
…というのは、今回調べても分かりませんでした。すみません。
ただ英和辞典によれば英語の「tail(テール)」には、
これ単体で「燕尾服(えんびふく)*2/tailcoat(テイルコート)」という意味もあるようです。
「燕尾服(えんびふく)」とは男性の夜の礼服(れいふく)…、
つまりちゃんとした場で着る、礼儀正しい服の一種ですね。
裾(すそ)の部分が「燕(つばめ)の尾(お)」のようなので、こう呼ばれているようです。
上記のように婦人用(女性用)の仕立て屋は「dressmaker」といい、
女性用の服の一部を「dress(ドレス)」と呼ぶことを考えると。
仕立て屋の「tailor」の名前にも、
「(男性用の)燕尾服(tail、tailcoat)」が関わっていそうではありますね。
(※ただこの辺りはあくまで筆者の仮説なので、注意です)
なので別に「『仕立て屋(tailor)』には『尻尾(tail)』がある!」という訳ではなさそうですが。
…でも童話やファンタジーの「動物の仕立て屋」さんだったら、
仕立て屋さんが尻尾を持っていることもありそうですね。
※
ところでWikipediaによれば、「tailor」は姓(せい)…、人の名字にもなっているようです。
ですがそちらのスペルは「taylor(テイラー)」と、少し違うようですね。
ちなみに姓でなくて名前かもですが、
有名な歌手の「テイラー・スウィフト(Taylor Alison Swift)」さんもこちらのスペルです。
なので洋楽などから「taylor」の方に慣れている人は。
例えば英語のテストで「tailor(テーラー)/仕立て屋」と書くつもりが、
うっかり「taylor/人の姓」と書いてしまうかも?
英語の「tail」は「末尾(まつび)」や「終わり」も意味するようですが、
「洋楽で『テイラー』知ってるから楽勝だわ~」等と思わず、
やはりテストの「終わり(tail)」まで見直しをするのが、良いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記(※本文修正内容について)
本文の最後の辺りで「姓」の話から「テイラー・スウィフト」さんを紹介していますが。
書いた後に「これ姓(名字)じゃなくて名前か!」と気がついたので、
本文の内容を一部修正しました。すみません。
◆用語集
・仕立て屋(したてや):
関連用語:「コート」*3、「トレンチコート」
*1:「尻尾(しっぽ)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「燕尾服(えんびふく)」については 3/1 理科:「燕(ツバメ)」と関わるあれこれ ~食材、蝶、人工衛星~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「コート」や「トレンチコート」については 8/18 歴+英:これは「土(つち)の中で着るコート」!? ~「トレンチコート」と「塹壕(ざんごう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。