のっぽさんの勉強メモ

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6/13 社+英他:「秀吉(ひでよし)」は「チーフ・アドバイザー」になりましたか? ~「関白(かんぱく)」と、その英訳の話~

 社会+英語+国語の話ー。
 「秀吉が現代に転生して、アルバイトで昇進しまくる話!」とかではありません。


 天皇(てんのう)*1に助言(じょげん)する役目の「関白(かんぱく)」と、
 その英訳の1つ、「the chief adviser to the Emperor(ザ・チーフ・アドバイザー・トゥ-・ジ・エンペラー)」の話を。


(※本記事中、人名・役職等敬称略)


 前置き。
 昨日は「摂政(せっしょう)」*2などについて書きましたが。
 そこから摂政とも関係のある役目、
 「関白(かんぱく)」について気になったので、調べてみました。


 まず「関白(かんぱく)」とは、お仕事の1つですね。
 Wikipediaによれば、成人(せいじん/つまり大人)の天皇(てんのう)を補佐(ほさ)する官職(かんしょく)、とのことです。
 ざっくり言うと、天皇を助ける役目(やくめ)ということですね。


 ちなみに昨日書いた「摂政」との違いですが、Wikipedia等によれば、
 「摂政」は、天皇が幼少・病弱等の時に「代わり」を務めるのに対し、
 「関白」は、成人の天皇を補佐する立場で、色々決定するメインは天皇…という違いがあるようです。
 比べると、摂政の方が権力がある…というか、悪用して好き勝手しやすそうですね。


 とはいえ、「関白」もかなりの権力(けんりょく)を持っているようで。
 日本史では、摂関政治(せっかんせいじ)」…摂政と関白が政治を動かす時期があったり、
 また豊臣秀吉(とよとみひでよし)」*3が、武家(ぶけ)として初めて「関白」になったことも大きなイベントだったりします。
 ちなみに「摂政・ 関白・ 太政大臣(だじょうだいじん)」という、力を持った人を指す言い回しもあったりします。


 そんな訳で色々すごそうな「関白」ですが、
 英語にすると意外と身近というか、ビジネスっぽくもなるようです。
 というのも和英辞典によれば、、
 「関白」の英訳の1つが、「the chief adviser to the Emperor(ザ・チーフ・アドバイザー・トゥ-・ジ・エンペラー)」となっているからですね。


 まあ「chief(チーフ)」*4は「長(ちょう)」や「長官(ちょうかん)」、
 「adviser(アドバイザー)」は「相談役(そうだんやく)」*5、「助言者(じょげんしゃ)」の意味があるようなので。
 「天皇(Emperor)に対する助言者(adviser)の長(chief)」→「関白(the chief adviser to the Emperor)」と考えると、自然ではあるのですが。


 でも例えば「秀吉は『関白(chief adviser)』になった!」というのを、
 「秀吉は『チーフ・アドバイザー(chief adviser)』になった!」と言い換えると。
 ちょっと「ビジネスやアルバイトで昇進した…?」みたいな感じになりますね。


 ちなみに、上記の「摂政・関白・太政大臣という言葉ですが。
 昨日書いたように「摂政」は「regent(リージェント)」
 「太政大臣」…の直訳は不明なので「大臣(だいじん)/minister(ミニスター)」と考えると、
 「摂政・関白・太政大臣」は「リージェント、チーフ・アドバイザー、ミニスター」と言い換えることもできそうですね。
 …日本史と言うより一気にビジネス用語っぽいですね。


 まあ、これは半分ジョークですが。
 でも日本史では難しい漢字用語も多く、
 また漢字の直接の意味からもズレているものさえ、時々ある印象です。
 故に用語の名前は覚えられても、テストで意味を聞かれると難しかったりしますね。


 なのでそういう時は、漢字の名前を覚えるだけでなく、
 「英語での言い換え」を意識してみるのも、意外といいかもです。
 「『関白』は『チーフ・アドバイザー』なんて、どっかで聞いたような…』
 なんて覚えておくと、テストで少し思い出しやすくなるかも?



 まあそんな感じで~。



追記
 ちなみに本文では「関白=チーフ・アドバイザー」の訳を取り上げましたが、
 和英辞典には他にも①「kampaku(カンパク)」②「senior regent(シニア・リージェント)」などの英訳も載っていました。
 ①は英訳というよりも、独自の用語という感じが分かりやすいですね。
 ②については、「senior(シニア)」*6は「年長者(ねんちょうしゃ)」などの意味があるので、
 例えば天皇が年少の時に手伝う「摂政(regent)」に対し、、年長者(senior)の時に手伝う「関白(senior regent)」と考えると分かりやすいかもしれません。
 …でも仮に「摂政」からそのまま「関白」になったとしたら、
 「『リージェント(摂政)』から『シニア・リージェント(関白)』になった!」というと、やはりアルバイトやビジネスの昇進っぽい気もします(※筆者が「チーフ」とか「シニア」的なカタカナ語に抱く印象によるものかもです)。
 

◆用語集
・関白(かんぱく):
 関連用語:「アドバイス*7、「顧問(こもん)」*8、「心(こころ)」、「殿下(でんか)」*9、「ワンマン」*10、「わんぱく(腕白)」*11
 関連記事:『心に関する英語セブン』


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*1:天皇(てんのう)」については 3/18 社+国:天皇(てんのう)さんと五穀(ごこく)の祭り! ~祈年祭(としごいのまつり)、新嘗祭(にいなめのまつり)~ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*2:「摂政(せっしょう)」や「regent(リージェント)」については 6/12 社+英他:「摂政(せっしょう)」の髪型(かみがた)は「リーゼント」ですか? ~「リーゼント」と「resent(リ-ゼント)/摂政」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:戦国時代の武将「豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)」については 3/21 歴史:コンボ、コンボ、人コンボ!~後を継ぐもの、塞ぐもの~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「chief(チーフ)」については 5/11 英語:「宮司(ぐうじ)」はチーフでプリースト! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「相談役(そうだんやく)」や「相談(そうだん)」「心(こころ)」、また記事『心に関する英語セブン』については 9/7 英語+こころ:「心(こころ)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:英語の「senior(シニア)/年上の」については 4/28 英+社:みんな、誰かの「シニア(先輩)さん」!? ~senior、年上、高齢者~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「アドバイス」については 12/11 国語:話法(わほう)/べ、別にあんたのことが嫌いなんじゃないんだからね! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「顧問(こもん)」については 4/21 学+英他:「部活(ぶかつ)」の「顧問(こもん)」は「カウンセラー」ですか? ~「顧問/counselor(カウンセラー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:日本では関白に対しても用いられた敬称「殿下(でんか)」については 6/14 社+国:「殿下(でんか)」といえば「階段(かいだん)の下(した)」ですか? ~「殿下」と「階段」と「敬称(けいしょう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:日本では色々一人で決めちゃう的な意味だったりする語「ワンマン」については 2/14 社会:「悪用(あくよう)」 ~防げ!ワルーイ・ノッポの陰謀~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:ワンマンとしての「関白(かんぱく)」が由来らしい語「わんぱく(腕白)」については 12/28 国+社他:「わんぱく」な子は「関白(かんぱく)」ですか? ~「腕白(わんぱく)」、「関白」、「ワンマン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。