のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

7/28 理+国:「ウミガメ(海亀)」は「妖怪(ようかい)」の一種ですか? ~「大きなウミガメ(海坊主)」と妖怪「海坊主(うみぼうず)」の話~

 理科+国語の話ー。
 「騙(だま)されるな!そいつは妖怪*1だァーッ!」的な話ではありません。


 海*2に住むカメ*3「ウミガメ(海亀)」と、
 大きなウミガメの呼び名「海坊主(うみぼうず)」
 そして海の妖怪(ようかい)「海坊主(うみぼうず)」の話を。


 前置き。

 まず「ウミガメ(海亀)」とは、海に住むカメ(亀)の一種ですね。
 昔話の『浦島太郎(うらしまたろう)』*4でもお馴染みの感じです。
 水中・海中をゆっくり泳ぐ姿が印象的で、
 水族館(すいぞくかん)*5などでもその姿を見られたりしますね。


 なので、ウミガメはのんびり・無害(むがい)な感じに思えるのですが、
 実は危険な「妖怪(ようかい)」と同じ名前で呼ばれることもあるようです。
 というのも、「海坊主(うみぼうず)」という呼び名があるからですね。


 まず一般的な「海坊主(うみぼうず)」というと、海の妖怪ですね。
 姿は坊主(ぼうず)頭…つまり髪のない、黒い巨人(きょじん)の姿で描かれたりしています。
 海坊主は船(ふね)を壊したりする、危険な妖怪のようですが、
 絵に描かれた姿も行動も、そんなにウミガメに似ている感じはしませんね(※個人的感想)。


 …なのですが、手元の漢和辞典で「海坊主」を調べると、
 上記の「妖怪」の他に、「大きな海がめ(ウミガメ)」という意味も載ってました。
 またWikipediaには、海坊主の一種「海和尚(うみおしょう)」について、「ウミガメが妖怪視された姿では?」という話が載っていました。
 なので「ウミガメ」と「海坊主」は、なかなか縁(えん)が深そうですね。


 まあ、実際の「海坊主」の正体が「ウミガメ」かは不明ですが。
 ただ「海坊主」が「妖怪」であり、
 「ウミガメ」が「海坊主」と呼ばれもすることを考えると、
 「(全ての)『ウミガメ』は『妖怪の一種(海坊主)』だった…!?」みたいな気分にもなりますね。
 水族館がえらいことになってしまう


 ところで、ウミガメの写真などは水中を泳いでいる様子も多く、
 見ていて涼(すず)しそうな感じもします。
 最近の蒸し暑さを紛らわすには、ちょうどいいかもですね。


 なので生き物や水好きの人は「ウミガメ(海坊主)」を、
 そして妖怪やホラー…「背筋(せすじ)が冷えるようなもの」が好きな人は
 「海坊主(妖怪)」の方を調べてみるのいいかもですね。
 それぞれ別の方面から、「涼しい」気分になれるかも?



 まあそんな感じで~。





追記
 ちなみに、三重県(みえけん)*6には「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」という所があるらしいです。
 何でも「全国で唯一ウミガメの水族館がある道の駅」なのだとか。
 ちょうど今記事の調査中、スタッフさんとウミガメの触れあいがネットニュースになっていたりしました。


追記2
 ちなみに和英辞典によれば、
 「ウミガメ」は英語で「sea turtle(シー・タートル)」
 「海坊主」は英語で(怪物)「sea goblin(シー・ゴブリン)」、(アオウミガメ)「green turtle(グリーン・タートル)」と載っていました。
 辞書にもよるかもしれませんが、こちらでも「海坊主→ウミガメ」という流れはサラッと書いてありますね。

 また「海坊主」の英訳「sea goblin(シー・ゴブリン)」が面白いですね。
 「ゴブリン(goblin)」というとファンタジーでは「小鬼(こおに)」としても有名ですが、
 「海坊主は『海(sea)のゴブリン(goblin)』だった…!?」なんてことも言えそうです。

 ちなみに以前の記事で書いたように、
 日本の妖怪の一種「天狗(てんぐ)」*7が「long-nosed goblin(ロング・ノーズド・ゴブリン)/鼻の長いゴブリン」となっている英訳もあったので、結構色々な妖怪が、英語では「ゴブリン(goblin)」と訳されうるのかも知れません。
 英和辞典によれば「goblin」は「小鬼」だけではなく「小妖精」などの意味もあるようなので、日本(のゲーム等)でのイメージ以上に意味範囲が広いのかもですね。


追記3
 ちなみにウミガメの一種にはタイマイ(玳瑁)」というものもおり、
 これの甲羅(こうら)*8を加工(かこう)した物が「鼈甲(べっこう)」と呼ばれたりします。
 「鼈甲(べっこう)」はかんざし(簪)やアクセサリー、メガネ*9のフレームなど、色々な物に使われ、江戸時代などにもよく使われていたようですが。
 現在は「ワシントン条約」で、取引(とりひき)などが制限(せいげん)されているようですね。




◆用語集(※人名等、敬称略)
・ウミガメ(海亀):
 ちなみにWikipediaによれば、昔(約7,500万年前)は「アーケロン(Archelon)」という巨大なウミガメもいららしい。
 あとカメやウミガメの甲羅を使う占い、「亀卜(きぼく)」というものもあるようだ。
 そしてカードゲーム『遊戯王』(遊戯王OCG)には《海亀壊獣ガメシエル》というモンスターもいたりする。
 関連用語:「甲羅(こうら)」、「ヒレ(鰭)」、「ガメラ*10【怪獣】、「砂浜(すなはま)」*11、「海岸(かいがん)」、「スキューバダイビング」*12、「ダイビング」、「潜水(せんすい)」
 関連記事:『水族館に関する英語セブン』*13、『涼しそうな物に関する英語セブン』*14


・海坊主(うみぼうず)【妖怪】:
 ちなみにWikipediaによれば、西洋には「Sea monk(シーモンク)/海の修道僧)」や「sea bishop(シービショップ)(海の司祭)」と呼ばれる半魚人(はんぎょじん)の伝説があるらしい。
 関連用語:「坊主(ぼうず)」*15、「monk(モンク)」、「河童(かっぱ)」【妖怪】、「人魚(にんぎょ)」*16


・シーモンク(sea monk):
 ちなみにゲーム『ファイナルファンタジーXI』(FF11*17や『カルドセプト*18シリーズには「シーモンク」というモンスターもいるようだ。


・シービショップ(sea bishop):
 ちなみに日本の競走馬(きょうそうば)…競馬(けいば)の馬で、「シービショップ」という名前の馬もいるようだ。


・《海亀壊獣ガメシエル》(かいきかいじゅうガメシエル)【遊戯王】:
 カードゲーム『遊戯王』(遊戯王OCG)のモンスター。
 外見は首の長い、巨大なカメ・ウミガメの怪獣といった感じ。
 このカードに限らないが、「壊獣(かいじゅう)」シリーズは相手のモンスターをリリースして出すことができる。そのため、壊獣を使って(送りつけて)相手の強力なモンスターを墓地へ送る、といったことも可能。
 さらに相手の場に出した「壊獣」を《妖精伝姫-カグヤ》などで手札に戻し、また再利用する…といった「壊獣カグヤ」と呼ばれるデッキも存在するようだ。


・「壊獣(かいじゅう)」【遊戯王
 カードゲーム『遊戯王』(遊戯王OCG)におけるカード群。
 基本的に映画などの「怪獣(かいじゅう)」っぽいモンスターや、
 それらに対する人類側の兵器のようなモンスター(例:《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》など)が属している。
 関連用語:《怪粉壊獣ガダーラ》*19


タイマイ(玳瑁、瑇瑁)【ウミガメ】:
 和英辞典によれば、英語では「hawksbill(ホークスビル)」や「hawksbill turtle(ホークスビル・タートル)」など。
 「hawk(ホーク)」は「タカ(鷹)」*20、「bill(ビル)」は「クチバシ(嘴)」の意味を持つので、タイマイのどこかがタカのクチバシっっぽいと見なされたのかもしれない。
 Wikipediaによれば、タイマイの主食は「カイメン」*21らしい。
 ちなみにゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズには、「アダマンタイマイ」というモンスターもいたりする。


・鼈甲(べっこう)【素材】:
 タイマイ(玳瑁)の甲羅を加工した物。素材。
 英語では「tortoiseshell(トータスシェル)」。
 「torttoise(トータス)」は「リクガメ(陸亀)」などを意味するので、ウミガメである「タイマイ」から作られる「鼈甲」とは、(言語間で)少し意味合いが異なっているかもしれない。
 ちなみに和英辞典では「鼈甲色(べっこういろ)」は「amber(アンバー)」となっていた、「amber」は茶色の宝石・化石「琥珀(こはく)」*22も意味するので、鼈甲の(透き通った)茶色の感じを表現していると思われる。
 ちなみにかの「徳川家康(とくがわ・いえやす)」*23も、鼈甲のメガネを使用していたようだ。
 またお菓子*24の一種に「べっ甲飴」(鼈甲飴)というものもあるが、Wikipediaによればこの「鼈甲」に似ていることが由来のようだ。
 関連用語:「櫛(くし)」*25


・べっ甲飴(べっこうあめ)【菓子】:
 飴(あめ)*26の一種。
 色は黄色~茶色といった感じであり、上記の「鼈甲(べっこう)」の色に似ている。
 作り方が簡単なこともあり、祭り*27で売られたり、また学校の理科の実験で作られることもあるようだ。
 関連用語:「砂糖(さとう)」*28、「屋台(やたい)」、「綿飴(わたあめ)」、「カラメル」*29、「キャラメル」、「カルメ焼き」*30、「ダルゴナ(달고나)」、「カリカリ(かりかり)」*31
 関連記事:『夏祭り関係の英語セブン』


・亀卜(きぼく)【占い】:
 Wikipediaによれば、カメの甲羅に熱を加えて、ひび割れ方を見る占い。
 ちなみにこれが伝わる以前に獣の骨を使う「太占(ふとまに)」*32という占いがあったが、「亀卜」以降はちょっと廃れたようだ。


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*1:「妖怪(ようかい)」や「ゴブリン(goblin)」、「妖精(ようせい)」については 5/23 英語:「妖精(ようせい)」と炭酸(たんさん) ~スプライト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「海(うみ)」や「船(ふね)」については 1/13 英語:海(うみ)とか船(ふね)に関する言葉メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「カメ(亀)」については 3/19 学習+理科:時間には誰も勝てず、そして誰でも勝つことができる - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:昔話『浦島太郎(うらしまたろう)』については 4/29 英語:ブラックジャックと「浦島ジャック」!? ~「ジャック」と「太郎」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「水族館(すいぞくかん)」については 7/26 理科:「天空のペンギン」と「水を走るトカゲ」! ~飛んだり走ったり~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:日本の都道府県の一つ「三重県(みえけん)」については 5/11 社会:「組紐(くみひも)」についてのメモ ~テレビ番組を見て~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「天狗(てんぐ)」や「河童(かっぱ)」については 7/3 英+国:ウォーター・スプライトとロングノーズド・ゴブリン! ~河童(かっぱ)と天狗(てんぐ)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「甲羅(こうら)」や「ヒレ(鰭)」、「クチバシ」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「メガネ(眼鏡)」については 10/1 理+生、他:10月1日は「眼鏡(メガネ)」の日! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:カメ・ウミガメがモデルらしい怪獣「ガメラ」については 3/23 インドネシア+歴:「ゴジラ」も「ガメラ」も「羅刹(らせつ)」だった!? ~「raksasa(ラクササ)」と「ラクシャーサ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「砂浜(すなはま)」や「海岸(かいがん)」については 7/29 社+諸外:「砂浜(すなはま)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:ウミガメに会う機会も多そうな「スキューバダイビング」、「ダイビング」、「潜水(せんすい)」については 8/1 体+英他:「アクアラング(Aqualung)」は「水(みず)」の「肺(はい)」ですか? ~「スキューバダイビング」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:記事『水族館に関する英語セブン』については 8/3 英語:「水族館(すいぞくかん)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*14:記事『涼しそうな物に関する英語セブン』については 7/26 英語:「涼しそうな物」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*15:「坊主(ぼうず)」や「monk(モンク)」については 4/20 英+社:お坊さん/彼はモンクでプリースト! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*16:「人魚(にんぎょ)」については 1/7 英語:「バーメイド(barmaid)」と「マーメイド(mermaid)」! ~「女給」と「人魚」と、あとマーライオン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*17:ゲーム『ファイナルファンタジーXI』(FF11)については 1/11 地理:「暖流(だんりゅう)」+「寒流(かんりゅう)」=「魚フィーバー」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*18:ゲーム『カルドセプト』シリーズについては 11/14 歴+英:「関所(せきしょ)」は何を「チェック」しますか? ~「barrier(バリア)」と「checkpoint(チェックポイント)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*19:カードゲーム『遊戯王』(遊戯王OCG)のモンスター《怪粉壊獣ガダーラ》については 6/14 英+理:「虫(むし)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*20:鳥の一種「タカ(鷹)」については 6/21 生+地:「鷹の爪(たかのつめ)」と「ネズミのふん」の話!? ~色々な「唐辛子(とうがらし)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*21:「カイメン」こと「海綿動物(かいめんどうぶつ)」については 6/11 英+生:あなたは「スポンジ」を知っていますか? ~「スポンジ」と「海綿動物(かいめんどうぶつ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*22:琥珀(こはく)」については 7/17 生+国:この和菓子は「琥珀(こはく)」で「金(きん)」ですか? ~「錦玉羹(きんぎょくかん)/金玉羹」や「琥珀羹(こはくかん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*23:徳川家康(とくがわ・いえやす)」については 3/21 歴史:コンボ、コンボ、人コンボ!~後を継ぐもの、塞ぐもの~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*24:「お菓子(おかし)」や、記事『お菓子を表す外国語セブン』については 2/26 生+諸外:「お菓子(おかし)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*25:「櫛(くし)」については 9/4 国語:「櫛(くし)」の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*26:「飴(あめ)」については 1/14 英+国他:「ドロップ(drop)」は「飴(あめ)」で「ドロップキック」ですか? ~「drop(ドロップ)」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*27:「祭り(まつり)」、「屋台(やたい)」、「綿飴(わたあめ)」、また記事『夏祭り関係の英語セブン』については 7/20 英語:「夏祭り(なつまつり)」関係の英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*28:「砂糖(さとう)」については 1/20 理科:「イオン」とか「電解質(でんかいしつ)」雑考 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*29:「カラメル」や「キャラメル」については 6/7 歴+国他:「キャラ」と言ったら「黒(くろ)」ですか? ~香木(こうぼく)の「伽羅(きゃら)」と「黒」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*30:べっ甲飴と並んで屋台で売ってそうな「カルメ焼き」、そして韓国のカルメ焼き的な「ダルゴナ/タルゴナ(달고나)」については 5/3 生+韓:去年は「カルメ焼き」がバズりましたか? ~「ダルゴナコーヒー」、「ダルゴナ」、「カルメ焼き」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*31:カリカリ(かりかり)」については 1/25 生+英他:(ローストポークの)「カリカリ」を英語で言えますか? ~「crisp(クリスプ)」や「crunch(クランチ)」、「crackling(クラックリング)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*32:獣骨に傷を付け、火にかけて亀裂の入り方を見る占い「太占(ふとまに)」については 3/28 歴+国:難しい古代語で勉強が進む!? ~「審神者(さにわ)」、「盟神探湯(くかたち)」、古代の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。