理科+生活+国語の話―。
理科の授業でよく見るプランクトン*1、「ミジンコ(微塵子、水蚤)」と、
同じ発音の、米粉(こめこ)の一種「微塵粉(みじんこ)/味甚粉」の話を。
前置き。
今日は3月4日…3(み)・4(し)の日ということで、
連想した語「ミジンコ」について調べてみました。
※
まず「ミジンコ」というと、プランクトンの一種という印象ですね。
理科の教科書などでよく見るイメージで、
とても小さい生物(せいぶつ)の一種として紹介されたりしています。
で、調べ物中にその「ミジンコ」の漢字表記を見つけたので、
今回は初め『ミジンコを漢字で書けますか?』というクイズを出そうかと思ったのですが。
…でもさらに調べてみると、そんな単純には行かなさそうです。
というのも、他にも「ミジンコ(みじんこ)」という語があるからですね。
まず、先に上記プランクトンの「ミジンコ」の漢字表記についてですが、
国語辞典等によれば①「微塵子(みじんこ)」、
Wikipediaによれば②「水蚤(みじんこ)」といったものがあるようです。
「微塵(みじん)」は「細かいチリ(塵)」、
また「蚤(しらみ)」は小さな虫の一種なので、
①も②も「小さい」ということが強調されている感じですね。
で、また別の「ミジンコ(みじんこ)」の話ですが。
Wikipediaによれば③「微塵粉(みじんこ)」という物があり、
これは「もち米を加工(かこう)した米粉(こめこ)の一種」らしいです。
で、さらにこれを④「味甚粉(みじんこ)」とも書いたりするようですね。
なので上記の「ミジンコ(みじんこ)」漢字表記をまとめると
①「微塵子(みじんこ)」(プランクトン)
②「水蚤(みじんこ)」(プランクトン)
③「微塵粉(みじんこ)」(米粉)
④「味甚粉(みじんこ)」(米粉)
…ということになりそうです。
なので「『ミジンコ(プランクトン)』と『みじんこ(米粉)』は違う!」と言えそうですが。
筆者がプランクトンのミジンコだけイメージしつつ、
「『ミジンコ』を漢字で書けますか?」とクイズを出したとしても。
米粉の方を知っている方は、「③『微塵粉(みじんこ)!』」とか「④『味甚粉(みじんこ)』!」と答えるかもしれないわけですね。
…うっかり「×」にしてしまいそうですが、実は「みじんこ」なのでそちらも正解という。
※
まあ、米粉の方は「みじんこ」、プランクトンは「ミジンコ」と、
ひらがな・カタカナ表記が違うことが多いので、誤解はしにくいかもですが。
でも今回のような「ミジンコ」と「みじんこ」のような、
同じ音や似た言葉のセットは、他にもあるかもですね。
なので、もしあなたが何か漢字クイズを考えて、
それに「予想外の漢字の答え」が返ってきたなら。
「あー、これは間違いだね~」と決めつけてしまう前に、
今回の「ミジンコ(微塵子)」と「みじんこ(微塵粉)」の話を、思い出してみてもいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・米粉(こめこ):
関連用語:「米(こめ)」*2、「パン」*3
・微塵粉(みじんこ):
*1:「プランクトン」については 3/5 理+英他:「ネクトン」は「教科書(きょうかしょ)」に載(の)ってますか? ~「プランクトン」と、他の分類(ぶんるい)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「米(こめ)」については 7/10 歴史;「稗(ひえ)」と「米(こめ)」の話 ~やっぱり味は大事でした~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「パン」については 5/18 英+社:パンはパンでも「ソルトパン」!? ~パンの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。