5/7 生＋社他：「１合（いちごう）」は「１合」に届（とど）きませんか？　～お米（おこめ）の「合（ごう）」と、山（やま）の「合」の話～

　生活＋社会（地理）＋理科＋数学＋国語の話―。

　お米（おこめ）*1に関してよく聞く単位、①「合（ごう）」と、
　山（やま）*2に関してよく聞く単位、②「合（ごう）」の話を。

　遅くなってしまったので簡単に。

　前置き。

　まず①「合（ごう）」というと、お米（おこめ）関係でも聞く言葉ですね。
　例えば、お米を「『１合（いちごう）』炊（た）く」といった感じです。
　ちなみにWikipediaによれば、「合（ごう）」は体積（たいせき）*3の単位であり、
　重さにすると、大体「１合＝150ｇ」という感じのようですね。

　そんな訳で「合」という語は、食事（しょくじ）関係の場所…、
　例えば家（いえ）だと、「キッチン／台所（だいどころ）」でよく使われていそうですが。

　一方で「合」は、「家」から離れていそうな場所でも、使われていたりします。
　というのも、山（やま）関係の②「合（ごう）」があったりするからですね。

　国語辞典等によれば、山での②「合（ごう）」は、
　（登山道（とざんどう）等を）麓（ふもと）から登（のぼ）った度合いを表すようです。
　（「麓（ふもと）」とは、山の下の辺り、山の始まり的な場所ですね）
　なので「ｍ（メートル）」のような決まった長さではなく、その山に対しての「割合（わりあい）」を表す語ということですね。

　で、国語辞典等によれば、山の②「合」は、
　山の麓から頂上（ちょうじょう）までを「１０合」とした上で、
　例えば「○○山の５合目まで登った」といったりするようです。

　なのでざっくり言うと、「１０合」＝「１０割」とか「１００％」で、
　その上で「１０％」＝「１合」みたいな感じですかね。
　（※ただ「長さ」ではなく「登るのにかかる時間」で計っているようですが）

　そのため、「１合」の長さ・高さなどは山によって変わり、
　例えば５０ｍの山と３０００ｍの山では、同じ「１合」でも全然違うのですが…。

　…それでも流石に、お米の「１合」（重さ150ｇ）を重ねて届くような、
　山の「１合」目はあまりなさそうなので。
　「（お米の）『１合』は（多くの山の）『１合』に届かない…！」と言えそうですね。
　…文としての矛盾（むじゅん）感がすごいですが。

※

　ところで「１合は１合に届かない…」と書いておいてアレですが、
　逆に、「皿（さら）の上で、お米の山を作る」という手もあります。
　それこそ「山盛り（やまもり）」って感じですね。

　こうするとお米がどれだけ少なくとも、
　作った「山」に応じて、山の②「１合」や「１０合（全体）」が決まります。

　なので「（お米の）①『１合』が（山の）②『１合』に届いた！」ということや、
　それどころか、お米「１合」で山を作ったら、それが山の「１０合」になるので、
　「①『１合』が②『１合』を超えた！」なんてこともありえますね。

　…まあ、お米の山に登って「合」を計る訳ではないですし、
　上のことは割とジョークなのですが。

　でも今度ご飯…お米を「山盛り」にする時、
　「（お米）『○合』で『山』を作ってやったぜ…」とか、
　「山の『○合目』まで『登山（完食）』した…！」
　なんて考えてみても、面白いかも？

　まあそんな感じで～。

追記
　ちなみに「炊飯器（すいはんき）」の大きさには、
　「１合炊き」、「３合炊き」などの種類があったりしますが。
　ネットで調べてみると、例えば業務用（ぎょうむよう）の炊飯器は、「５升（ごしょう）」炊けたりもするようです。
　…もはや「合」の上の単位、「升（しょう）」のレベルになっている訳ですね。

◆用語集
・合（ごう）【単位・体積】：
　関連用語：「斗（と）」*4、「石（こく）」*5、「両（りょう）」*6【重さ】

・合（ごう）【山・登山】：
　関連用語：「裾野（すその）」*7

・升（しょう）【単位・体積】：
　関連用語：「升（ます）」*8

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