生活+社会+国語の話―。
お米*1の体積(たいせき)*2などを表す単位、「石(こく)」は、
よく考えると「石(いし)」*3の字なのは不思議だな…的な話です。
急に用事が入って忙しくなったので、簡単に。
前置き。
昨日の記事では、「お米(おこめ)」の体積(たいせき)の単位で、
「合(ごう)」*4、またその上の「升(しょう)」という物について書きましたが。
(※昨日は一部で「合は重さの単位」として書いてしまいましたが、
正確には「合そのものは体積の単位で、1合のお米だと重さ150gだよ」的な話ですね。
誤解もあって不正確な書き方をしてしまいました、すみません)
これらの上に、ちょっと面白い単位もあったりします、
というのも、「石(こく)」というものがあるからですね。
Wikipediaによれば「石(こく)」は、「尺貫法(しゃっかんほう)*5における体積(容量)の単位の一つ」であり、
関係性としては「合(ごう)<升(しょう)<斗(と)*6<石(こく)」という感じです。
(「10合=1升、10升=1斗」という感じで次の単位に上がっていきます)
「石(こく)」は、歴史の話(ドラマやゲーム等)だとよく聞く印象なので、
筆者としては何となく聞き慣れていたのですが。
…でもよく考えると、「石(いし)」という字が使われているのはなかなか不思議ですね。
(Wikipediaや手元の漢和辞典を見るに、「石(こく)」は元々あった色んな単位が混ざった物っぽいです)
上記のように、「石(こく)」は「合(ごう)」などの上の単位なので、
「1合(いちごう)」のお米も、集めると「1石(いっこく)」になる訳ですが。
…でもなんか「石」という字のイメージからすると、
「『お米』を集めたら『石(いし)』になった…!?」
「なんか『食べ物(お米)』が『食べられない物(石)』に変わった…!?」
みたいな感じもあって、ちょっと面白いですね。
※
まあ、仮にお米をたくさん集めたとしても、
「石(いし)になる(そして食べられなくなる)」ことは無いと思われますが。
ただ たくさんのお米を米びつ(米櫃)に入れておくと、
長く置いておく部分も増えて、固(かた)まってしまう…的なことはあるかもですね。
あと、これから梅雨(つゆ)の季節になりますし、別の意味でも危険そうです。
(アレな話ですが、カビが生えたり虫が湧(わ)いたり)
「石(こく)」もスケールが大きくて、
なかなか景気(けいき)が良さげではありますが。
日常のお米の量(体積)としては、
とりあえず「合(ごう)」(や「升(しょう)」)くらいがいいのかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「石(こく)」の関連語としては、
「石高(こくだか)」や「百万石(ひゃくまんごく)の大名(だいみょう)」といった言葉もあります。
これらの語は歴史ドラマやゲーム等でも出てくるので、そちらで聞いた方もおられるかもですね。
◆用語集
・石(こく)【単位・体積】:
関連用語:「合(ごう)」、「升(しょう)」
*1:「米(こめ)」については 7/10 歴史;「稗(ひえ)」と「米(こめ)」の話 ~やっぱり味は大事でした~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「体積(たいせき)」については 6/13 社+英:街づくりに関わる英単語 ~withシムシティ ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「石(いし)」については 12/26 英語:単語/関係(かんけい)を意識してみる ~石と山とか、朝と夜とか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「合(ごう)」や「升(しょう)」については 5/7 生+社他:「1合(いちごう)」は「1合」に届(とど)きませんか? ~お米(おこめ)の「合(ごう)」と、山(やま)の「合」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「尺貫法(しゃっかんほう)」については 8/25 生+国他:日本では「25センチ」を食べますか? ~長さの「寸(すん)」と、料理(りょうり)の「ハ寸(はっすん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「斗(と)」については 5/9 生+国他:「容器(ようき)」で「闘う(たたかう)」ことはできますか? ~「斗(と)」と「闘(とう)/斗」の字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。