生活+国語+こころの話―。
「今まで読みを知らないまま、生きてきました…」的な話ではありません。
たぶん日本で有名な名字の一つ、①「福沢(ふくざわ)」と。
「幸い(さいわい)と恵み(めぐみ)」という意味を持つらしい、
②「福沢(ふくたく)」という語の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
さて、いきなりクイズ的な話で恐縮(きょうしゅく)ですが。
「『福沢』は、なんと読みますか?」
…と聞かれたら、
おそらく「福沢(ふくざわ)」と答える方が、多いのではないかと思います。
この①「福沢(ふくざわ)」とは、日本で有名な名字(みょうじ)ですね。
有名人に「福沢諭吉(ふくざわ・ゆきち)/福澤諭吉」*1という方もおられるので、
かなりのお馴染み(おなじみ)かと思います。
(ちなみに「澤」は「沢」の旧字体(きゅうじたい)…つまり古い漢字ですね)
なので、「福沢」は「ふくざわ」と読みたくなるところですが。
しかし「福沢」と書いて、別の読み方をする場合もあるようです。
というのも、②「福沢(ふくたく)」という言葉もあるらしいからですね。
漢和辞典によれば②「福沢(ふくたく)」は、「さいわいとめぐみ」(幸いと恵み)…、
ざっくり言うと「ラッキーなことと、贈り物(おくりもの)」的な意味を持つらしいです。
(「恵み(めぐみ)」は、特に神(かみ)や自然(しぜん)からの贈り物、的な意味を持つことも多いですね)
また漢和辞典によれば「沢(たく、さわ)」という字には、
「恵み」や「うるおい(潤い)」という意味があるようです。
なので語の構造としては、
「幸い(福*2)と恵み(沢)」→「福沢(幸いと恵み)」って感じですかね。
そのため、この記事の冒頭(ぼうとう)で書いた、
「『福沢』は、なんと読みますか?」という問いに対しては、
実は「『ふくたく(②福沢)』!」という答えもありえるのですが。
…でも調べた感じ、②「福沢(ふくたく)」は今あまり使われていないようなので、
残念ながら学校のテストでは、不正解(ふせいかい)にされてしまうかもですね。
※
まあ、①「福沢(ふくざわ)」という名字だけクイズにされることもあまりないですし。
①「福沢(ふくざわ)」と②「福沢(ふくたく)」でややこしくて困る…、
ということは、あまり無いかもですが。
でもそれはそれとして、②「福沢(ふくたく)」の持つ、
「幸いと恵み」という意味は、ちょっと縁起(えんぎ)が良さそうでいいですね。
なので今度、①「福沢(ふくざわ)」という名字の方に出会ったら。
一緒に②「福沢(ふくたく)/幸いと恵み」という語も思い出すと、
ちょっと幸せな気持ちになれるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・福沢(ふくざわ)【名字】
・福沢(ふくたく):
関連用語:「福(ふく)」、「大福(だいふく)」
*1:「福沢諭吉(ふくざわ・ゆきち)」については 4/10 社会:さらば「諭吉(ゆきち)」、こんにちは「栄一(えいいち)」!? ~「新紙幣(しんしへい)」に肖像が載る人物について~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「福(ふく)」や「大福(だいふく)」については 4/20 生+国他:「大福(だいふく)」は「福(ふく)」を呼びますか? ~「大腹餅(だいふくもち)」と「大福長者(だいふくちょうじゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。