国語+数学+音楽(芸能)+社会の話―。
時々書きたくなる、「変な数学」シリーズの記事です。
ある人が得意(とくい)な芸・技(わざ)を表す語、「十八番(おはこ)」と。
「最も(もっとも)」*1の意味などを表す語、「一番(いちばん)」の話を。
前置き。
昨日「18(じゅうはち)」*2を表す外国語について書いた後、
ふと「十八番(おはこ)」という語が気になったので、調べてみました。
※
まず「十八番(おはこ)」とは、その人が得意(とくい)な芸(げい)や技(わざ)のことですね。
ざっくり言うと、「得意技(とくいわざ)」という感じになるかと思います。
ちなみに「十八番(おはこ)」という名前の由来ですが、色々な説があるようで。
Wikipedia等によれば、「歌舞伎(かぶき)」や「仏教(ぶっきょう)」など、
少なくとも「4つ」くらいの説があるようです。
なので、どれが本当の由来か…というのは難しいかもですね。
まあ由来がどうあれ、
現代でも「十八番(おはこ)」は「得意技、得意な芸」を指す語として、たまに使われている印象ですが。
しかし改めて考えてみると、
この「十八番(おはこ)」という表記は、少しややこしく見えることもあるかもです。
というのも、「一番(いちばん)」という語と関わったりもするからですね。
まず「十八番」についてそもそも、
Wikipediaでは「もっとも得意な芸や技のこと」と解説されていました。
この「もっとも(最も)」とは「一番(いちばん)」ということなので、
上記の文を書き換えると「『十八番』とは『一番/もっとも』得意な芸や技のこと」となり、
数字としてはちょっと「『18(十八番)』=『1(一番)』…!?」みたいにも見えますね。
また例えば、どこかで「歌舞伎」などを観た後に、
誰かと感想を言い合う時。
「今回の歌舞伎は、最近ので『一番(いちばん)』(良い物)だったね!」
「なんたって、ヤマダ座の『十八番(おはこ)/得意の芸』だからね!」
…という会話は割とありえると思うのですが。
でも文としては、「一番」と「十八番」という言葉が並んでいるので、
今度は「『1(一番)』=『18(十八番)』…!?」みたいな気分になりそうで、面白いですね。
数学のテストで書いたらバツになりそう
※
まあ「十八番(おはこ)」という言葉も、少し古いかもなので、
特に若い方は、あまり使うことは無いかもですが。
でももし今度、自己紹介(じこしょうかい)などで、
「自分は○○が『一番』『得意』です」的なことを言う機会(きかい)があれば。
「自分は○○が『十八番(おはこ)』で『一番(いちばん)』、『一番』だけど『十八番』…!」なんて、
ぐるぐる考えてみるのも、面白いかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・十八番(おはこ):
ちなみに漢和辞典によればそのまま「十八番(じゅうはちばん)」とも読むらしい。…普通の番号(ばんごう)と混じりそうで少しややこしい。背番号(せばんごう)*3や、病院(びょういん)の呼び出し番号みたいな感じもする。
一部が似てる語:「二番煎じ(にばんせんじ)」*4
*1:「最も(もっとも)」については 4/11 国語:「もっとも」と「もっとも」は違いますか? ~「尤も(もっとも)」と「最も(もっとも)」、そして「尤(ゆう)」の字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:数字の「18(じゅうはち)」や、記事『18を表す外国語セブン』については 5/31 数+諸外:数字の「18(じゅうはち)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「背番号(せばんごう)」については 2/10 体+英他:「バックナンバー」と「バックナンバー」は違いますか? ~「背番号(せばんごう)」と「バックナンバー(back number)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「二番煎じ(にばんせんじ)」については 2/8 生+英他:「二番煎じ(にばんせんじ)」は「青白い(あおじろい)」ですか? ~「二番煎じ/pale imitation」と「pale(ペイル)/青白い」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。