生活+外国語*1(英語などいろいろ)+社会+理科の話ー。
金曜日企画「今週の外国語セブン」、
今回は「父(ちち)/父親(ちちおや)」*2を表す外国語7つ+αについての話を。
前置き。
もうすぐ「父の日(ちちのひ)」…ということで。
今週は「父(ちち)/父親(ちちおや)」を表す外国語を調べてみました。
※
☆「父(ちち)」を表す外国語セブン
①英語*3:「father(ファーザー)」、(どちらかというと、父が子どもに自称する時?)「papa(パパ)」、「pappy(パピー)」(子どもが父を呼ぶ時など)「dad(ダッド)」、「daddy(ダディ)」
②ドイツ語*4:「Vater(ファーター)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「Papa(パパ、パパ―)」
③スペイン語*5:「padre(パードレ)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「papá(パパ)」
④イタリア語*6:「padre(パードレ)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「papà(パパ)」
⑥ギリシャ語*8:「πατέρας(パテラス)」、「πατήρ(パテール、パティール)」、
⑦フランス語*9:「père(ペー、ペール)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「papa(パパ)」
…って感じですかね。
今回は、お互いに似ている語がかなり多い印象です。
例えば①英語「father(ファーザー)」と②ドイツ語「Vater(ファーター)」、
③スペイン語「padre(パードレ)」と④イタリア語「padre(パードレ)」、またそれ以降の色んな語が似ている感じがします。
しかし、なんと言っても目立つのは「パパ」的な語の多さですね。
上に挙げた語(7つの中の5つの語に入っていますね)だけでなく、
下の「追記」に挙げた外国語でも、
ロシア語「папа(パーパ)」や、中国語「爸爸(パーパ、バーバ)」などの語がありました。
(あと少し違うかもですが、韓国語「아빠(アッパ)」も似ていますね)
もちろん筆者も詳しく調べ切れていないので、
後から輸入(ゆにゅう)されただけの言葉もあるかもですが…。
ただ筆者がどこかで聞いた話では、
「パパ」や「ママ」といった言葉(音としては「破裂音(はれつおん)」?)は、赤ちゃんにとって発音しやすかったりするようです。
なので、そういった事情が「パパ」的な言葉の多さに繋がっているかもですね。
※
ちなみに筆者個人的には
「父(ちち)」というより「パパ」の方が、少し軽い感じもします。
なので、例えば学校の歴史の授業などで、
「『○○』発明(はつめい)の父」等の言葉が出てきた時。
「ちょっと響き(ひびき)が堅(かた)いな…」と思ったら。
こっそり脳内で「父」を「パパ」に換(か)えてみると、
「これが『○○』(発明品)の『パパ』か…」とか、
「『パパ』、歴史に革命起こしてるじゃん、すごいな!」的な気分になって、
ちょっとだけ覚えやすくなったり…するかも?
まあそんな感じで~。
関連用語:「祖父(そふ)」*10、「義理(ぎり)」*11、「パターナリズム(paternalism)/父権主義(ふけんしゅぎ)」*12
関連記事:『母を表す外国語セブン』*13、『家族を表す外国語セブン』*14、『血を表す外国語セブン』*15
追記
他にも「父(ちち)」を表す外国語をメモっておきます。
・ロシア語*16:「отец(アチェッツ、アチェーツ、オチェッツ?、オチェーツ?)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「папа(パーパ)」
・韓国語*17:「아버지(アボジ)」、(ちょっと固い語?)「부친(プチン)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「아빠(アッパ)」
・中国語*18:「父亲(フーチン)」、(子どもが父を呼ぶ時など)「爸爸(パーパ、バーバ)」
・インドネシア語*19:「ayah(アヤ、アヤ―)」、(父、~さん、~先生)「bapak/バパッ、バパッ(ク)、バパック」、「papa(パパ)」
追記2
ちなみに「父」を表す語は、よくキリスト教の「神父(しんぷ)」さんなどにも使われたりします。
(有名な「シスター」の呼称をイメージすると分かりやすいかもです)
なので、例えばマンガ等の「日本にキリスト教が伝わってきた場面」などでは、
「パードレ」といった言葉がよく出てきたりしますが。
これは上記③スペイン語「padre(パードレ)」等に関係する訳ですね。
(もっとも当時多く日本に関わっていたのはポルトガルなので、スペインと言うより「ポルトガル語」かもですが)
追記3
ちなみにカードゲーム『遊戯王』(遊戯王OCG)には、
《OToサンダー》(発音としては「オトサンダー」)という名前のモンスターもいたりします。
これは「お父さん(おとうさん)」をモチーフにしたモンスターで、似たモンスターには《Okaサンダー》、《Oneサンダー》、《Oniサンダー》などもいたりします。
また『遊戯王』には《深淵の神獣ディス・パテル》というモンスターもいます。
この名前は非公式の『遊戯王Wiki』によれば、ローマ神話の神「ディス・パテル」に由来するようなのですが、この神様の名前の「パテル(pater)」は「父」を意味するとのことです。
ローマ神話があった国「ローマ帝国」の言葉が、今で言う「ラテン語」なので、
本文で書いた、⑤ラテン語「pater(パテル・パーテル)」に関係してくるわけですね。
*1:「外国語(がいこくご)」については 3/18 社会:「外国(がいこく)」 ~知ってるようで知らないもの~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「父(ちち)」や「父親(ちちおや)」については 6/17 生+社:「父の日テスト」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「英語(えいご)/English」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ドイツ語/Deutsch、deutsche Sprache」については 3/23 英+歴:「羊(ひつじ)」と「羊飼い」と「シェパード」の話! ~「shepherd」と「牧羊犬」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「スペイン語/Español」については 6/30 英+スぺ:英語とスペイン語ちょいメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「イタリア語/Italiano」については 4/10 社+音:ボロネーゼとポロネーズ! ~パスタとダンスと英雄(えいゆう)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「ラテン語/lingua Latina」については 12/25 理科:元素記号1~18 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「ギリシャ語/Ελληνικά、Ελληνική γλώσσα」については 12/18 社+ギリ他:なんだか強そうなギリシャ料理の名前! ~ドルマダキア、スジュカキア、バクラヴァス~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「フランス語/Français」については 10/22 生活:「青いチョコレート」の話! ~フランスの町「アンジェ」のチョコレート紹介~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「祖父(そふ)」については 3/27 英語:「祖父母(そふぼ)」は「父母(ふぼ)」のパワーアップ版ですか? ~「grandparents」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「義理(ぎり)」については 8/17 国+英他:「義理(ぎり)」と言ったら「義務(ぎむ)」ですか? ~義理、duty(デューティ)、obligation(オブリゲーション)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:日本語では「父権主義(ふけんしゅぎ)」とも訳される語「パターナリズム(paternalism)」については 6/15 国+英他:「パター」と「パター」は違いますか? ~①「パターナリズム(paternalism)」、②「パターン(pattern)」、③「パター(putter)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:記事『母を表す外国語セブン』については 6/21 生+諸外他:「母(はは)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:記事『家族を表す外国語セブン』については 2/24 生+諸外他:「家族(かぞく)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:記事『血を表す外国語セブン』については 1/26 理+諸外他:「血(ち)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「ロシア語/Русский язык」については 6/12 地理:ロシア国籍のアニメ・ゲームキャラ等メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「韓国語(かんこくご)/한국어」については 4/21 社+生:とりま「トッポギ」で「トッポギ」!? ~韓国料理と若者言葉~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「中国語(ちゅうごくご)/中文」については 12/16 英語:中国はなんで「China(チャイナ)」って言うの? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「インドネシア語/Bahasa Indonesia」については 2/20 社会:悪→善チェンジ ~魔女ランダは白魔術を覚えた!~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。