国語+こころ+社会の話ー。
身分を超えた望みなど、強い欲を表す語、①「野心(やしん)」と。
田舎(いなか)生活を楽しむ心(こころ)、という意味の②「野心(やしん)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
今日は8月4日…8(や)・4(し)の日と言うことで。
「野心(やしん)」という語が気になって調べてみました。
※
まず①「野心(やしん)」とは、強い欲望(よくぼう)…みたいな印象の言葉ですね。
漢和辞典によれば、「身分(みぶん)を超えた望み」とか、「むほん(謀叛)の気持ち」といった意味があるようです。
(「謀叛(むほん)」とは、戦国時代(せんごくじたい)などで、部下が主人()を裏切る(うらぎる)ことですね)
ちなみに、同じような強い望み・思いでも、
プラスの場合は「大志(たいし)」等と言われる印象です。
なので「野心」という語が使われる時点で、どこかマイナスなイメージもありますね。
で、例えば戦国時代等で「野心」というと、
「天下統一(てんかとういつ)」といったスケールの大きい物や、
大都市(だいとし)・都会(とかい)に進出する…といったことを目指しそうですが。
しかしその一方で、「野心」は「田舎(いなか)を目指す」こともあるかもしれません。
何故なら漢和辞典によれば、
「野心」には②「いなか生活を楽しむ心(こころ)」という意味もあるらしいからですね。
何故「野心」に、色々な意味があるのかは不明ですが。
ただ漢和辞典によれば、
「野(や、の)」の字には「むきだし」や「いやしい」、
また「いなか」といった意味があるようです。
なので仮説を立てるなら、
「『野(むきだし、いやしい)』の『心(欲望)』」→①「野心(やしん)」
「『野(いなか)』生活を楽しむ心」→②「野心(やしん)」
って感じかもですね。
(ただあくまで筆者の仮説なのでご注意を)
ともあれ、②「いなか生活を楽しむ心(こころ)」を持っている人は、
「天下統一」等ではなく、むしろ田舎を目指しそう…ということで。
「②『野心(いなか生活を楽しむ心)』は『田舎』を目指す!」と言えるかもですね。
天下統一の①「野心」の方は、むしろ田舎から都会を目指しそうなので、
動きが逆っぽいのが面白いです。
※
まあ、日常やドラマなどで「野心」というと、
多分②「いなか生活を楽しむ心」の方ではないと思いますが。
でも、もし誰かと夢や好きなものの話をした時、
「将来は田舎で暮らしたい」とか、「田舎の生活が好き」という人がいたら。
「この人、②『野心(いなか生活を楽しむ心)』を持ってるな…」
なんてこっそり思ってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。