英語+生活の話ー。
日本でもお馴染み(おなじみ)の英語の挨拶(あいさつ)*1、「ハロー」を、
英語のスペルで書くと…?というクイズの話です。
前置き。
まず「ハロー」というと、英語の挨拶(あいさつ)として有名な語ですね。
「こんにちは」や、その他呼びかけとして使えるイメージで、
日本でも、カタカナでそのまま使えたりする印象です。
で、そんな訳で、お馴染みの感もある「ハロー」ですが…。
では、ここで突然ですがクイズです。
あなたは(挨拶の)『ハロー』を英語(のスペル)で書けますか?
(※アルファベットで…、例えば「アップル」を「apple」と書けるか、みたいな感じですね)
良ければ考えてみて下さい。
…どうでしょう?
もちろん分からなくても大丈夫です。
まず挨拶の「ハロー」に関しては、
①「hello(ハロー、ヘロー)/Hello」をよく見るかと思います。
有名なサンリオのキャラクター「ハローキティ(Hello Kitty)」(※敬称略)もこのスペル関連ですね。
この「hello」は学校で習うことも多いかと思うので、
「今回のクイズは簡単すぎるぜ!」と思った方もおられるかもです…が。
…しかしながら、英和辞典にはこれだけでなく、
同じ意味と発音なのに、違(ちが)うスペルの「ハロー」も載っていたりしました。
具体的(ぐたいてき)には、
②「hallo(ハロー)/Hallo」
③「halloa(ハロー)/Halloa」
④「hullo(ハロー)/Hullo」
…などもあったりするようです。
スペルがけっこう変わっていますが、上記の通り発音(はつおん)は変わらないようですね。
ちなみに英和辞典によれば、この②~④は「イギリス英語」、またその古い物のようです。
なので、いつでもどこでも通じるというよりは、
英語全体(現代のアメリカ・イギリス英語などなど含めた全体)からすると、少し特殊(とくしゅ)な例になるかもしれません。
(英語の成り立ちや、どれがメインか…というのは置いておいて、「方言(ほうげん)」をイメージすると分かりやすいかもです)
なので、上に書いたように、
「あなたは(挨拶の)『ハロー』を英語(のスペル)で書けますか?」と聞かれた時。
実は少なくとも①「hello」、②「hallo」、③「halloa」、④「hullo」の4つの答えがありうる、とも言えそうですが…。
(なので①「hello」を書いて頂いた方も、そのまま正解なので大丈夫です)
…でも何も知らない状態だと、①「hello」以外が単なるスペルミスに見えてしまいそうですね。
例えばイギリス帰りの子でも、②「hallo」と書いているのを見たら、
うかつな筆者などは、「おやおや…スペルミスかな?」と誤解してしまいそうですね。1分後くらいに判明して恥をかいてそう
※
まあ、日本では「ハロー」(挨拶)≒①「hello」みたいな感じかと思うので、
そんなに気にしなくていいかもですが。
でももし、あなたが海外…それこそイギリスに行ったりして、
②「hallo」、③「halloa」、④「hullo」などの表記を見たら。
「知ってるけど、あまり知らない『ハロー』だ!」とか、
「(自分にとっては)レアな『ハロー』に出会えた…」と思ってみると、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ハロー(hello、他)」は、日本語では「もしもし」に対応していたりもするようです。
この場合の「もしもし」は、電話をかける時などの呼びかけの意味ですね。
ですが英和辞典によれば、
「hello」以前には「ahoy(アホイ、アホーイ)」という語が、電話の「もしもし」に対応していたらしいです。
英和辞典によれば「ahoy(アホイ)」は「船員(せんいん)が他船(たせん)に呼びかける声」らしいので、つまり船(ふね)や航海(こうかい)関係の用語のようですね。
またWikipediaにも「アホイ」についてのページがあり、ヨーロッパのいくつかの言語で使われる挨拶、と解説されていました。
また電話関係についてですが、Wikipediaによれば(※以下、人名等敬称略)、
①電話の発明者「グラハム・ベル」は、「アホイ(ahoy)」を電話の挨拶にすることを提案した
→②しかし「トーマス・エジソン」の提案による「ハロー (hello)」 が広まることとなった
ということらしいです。
なので「ハロー」が広まることが無ければ、
もしかしたら今でも「ahoy(アホイ)」が、電話で使われている可能性もあったかもですね。
◆用語集
・hello(ハロー)/Hello:
似てる語:「ハロ/暈(かさ)/halo(ヘイロー)」*2、「ハロウィン」*3
・hallo(ハロー)/Hallo:
・halloa(ハロー)/Halloa:
・hullo(ハロー)/Hullo:
・ahoy(アホイ、アホーイ)/Ahoy:
ちなみにバーチャルYoutuberの「宝鐘マリン(ほうしょう・マリン)」*4さんは挨拶として「Ahoy」をよく使っておられるようで、自身の楽曲にも『Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆』というものがあったりするようだ。
関連記事:『海賊を表す外国語セブン』*5
*1:「挨拶(あいさつ)」については 3/22 国+こころ他:「挨拶(あいさつ)」は「避ける(よける)」物ですか? ~①「交わす(かわす)/やりとりする」と②「躱す(かわす)/避ける」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ハロ」とも呼ばれる、「暈(かさ)/halo(ヘイロー)」については 12/5 国語:色んな「かさ」の話! ~「傘(かさ)」、「笠(かさ)」、「嵩(かさ)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「ハロウィン」については 7/26 英語:treat/モンスター、ハロウィン、そしてトリートメント! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:ホロライブ所属のバーチャルYoutuber「宝鐘マリン(ほうしょう・マリン)」さんについては 5/28 歴史:海賊/海賊黒ひげの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:記事『海賊を表す外国語セブン』については 10/25 社+諸外他:「海賊(かいぞく)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。