のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

11/3 国+こころ他:「なごり」を漢字で書けますか? ~「名残(なごり)」と「余波(なごり)」と「余波(よは)」の話~

 国語+こころ+理科(特に台風系)の話ー。
 クイズと見せかけて、即ネタバレしています。すみません・


 後(あと)に残った影響などを表す言葉、「名残(なごり)」と。
 それに同じとされたり、あるいは深く関わる言葉、「余波(なごり)」の話を。
 似た語の「余波(よは)」も少し参考にしつつ。


 遅くなってしまったので簡単に。


 前置き。

 まず「名残(なごり)」とは、その場に残(のこ)った影響(えいきょう)や気持ちなどを表す語ですね。
 例えば「台風(たいふう)の名残」というと、ある場所に台風が通った跡(あと)が見られる感じで、
 「名残惜しい(なごりおしい)」というと、誰かと別れる時に寂(さび)しい気持ちや、その人の印象が(その場に)しばらく残っている…みたいな感じです。


 で、「名残」は色々な場所で使われていそうな語ですが、
 ふと「なぜ『名残(なごり)』と読むんだ…?」と気になりまして。
 (例えば「残り」は「のこり」とは読みますが、「残」を「ごり」とはあまり読まなさそうですし)


 それで調べてみると、また違う表記の語が見つかりました。
 それが、「余波(なごり)」というものですね。


 まず国語辞典によれば「余波(なごり)」とは、
 「風がやんでも、まだ静まらない波」や、
 「波が引いた後に磯や浜(はま)に残る海水や海藻(かいそう)など」のことらしいです。
 この説明だと、それこそ上記の「台風の名残」みたいなイメージですね。
 (ちなみに国語辞典では「なごり」メインで「余波」とも書く、という感じでした)


 ちなみに国語辞典によれば、
 「名残(なごり)」と「なごり(余波)」は同原(どうげん)…、
 ざっくり言うと、発生(はっせい)した由来が同じようです。


 そして漢和辞典ではそもそも、
 「名残(なごり)」は「余波(なごり)の意の転じた語」とされていました。
 なので、何にせよ「名残」と「余波」は、かなり関わりが深いと言えそうですね。


 なので、「余波(なごり)」のことも知ることが出来て、
 理解は深まった気がするのですが…。


 …ただ、「余波」と書いて「なごり」と読むのって、さらに特殊な感じがしますね。
 「名残(なごり)」の方が、また漢字からは連想しやすい気がします。 


 なのでもし、「名残」や「余波」についてよく知らない時に、
 「『なごり』を漢字で書けますか?」と聞かれたなら。


 …なかなか正しい表記で書ける、という方は少ないかもですね。
 もしかすると「名残」なら頑張れば行けるかもですが、
 いきなり「余波」と書けたら「知ってたでしょ!?」ってツッコまれそうです。


 ちなみに「余波」という表記では、
 むしろ「余波(よは)」という語の方が、よく使われている気もします。
 これも、後に残った何かの影響などを表す言葉ですね。


 なので、今度どこかで「余波(よは)」という語や、
 あるいは「なごり」という言葉を目にしたら。
 一緒に「名残(なごり)」「余波(なごり)」などの表記を、思い出しても面白いかも?




 まあそんな感じで~。


◆用語集
・名残(なごり):


・余波(なごり):


・余波(よは):
 関連用語:「余韻(よいん)」*1、「残照(ざんしょう)」




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