社会+英語+フランス語+ドイツ語+生活の話ー。
外の企業に対する税(ぜい)が、安かったりゼロだったりする場所・国、
「タックスヘイブン(tax haven)/税金天国(ぜいきんてんごく)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「税(ぜい)/税金(ぜいきん)」とは、国などに納(おさ)めるお金のことですね。
国が公共サービスなどを行うために集めるお金で、
例えば消費税(しょうひぜい)や所得税(しょとくぜい)など、色々な種類がある感じです。
で、「税」は「システム」であり、「生き物」ではないので、
何かで死んだり、あの世…「天国(てんごく)」に行くことは無さそうなのですが。
(税が「廃止(はいし)」されることはあるかもですが)
しかしその一方で、「税金天国(ぜいきんてんごく)」なんて言葉もあるようです。
それが「タックスヘイブン(tax haven)」と呼ばれるものですね。
Wikipedia等によれば「タックスヘイブン(tax haven)/タックス・ヘイヴン」とは、
税がとても安(やす)いか、あるいはゼロの国・地域のことのようです。
主に外国の企業(きぎょう)などを呼び込むための場所で、「租税回避地(そぜいかいひち)」とも呼ばれるようですね。
で、この「タックスヘイブン(tax haven)」に関して、
英和辞典では「税金天国(ぜいきんてんごく)」とも解説されておりまして。
またWikipediaによれば、フランス語やドイツ語でも同様の意味の語があるようです*1。
これらは、別に「税金」(自身)にとって「天国」ということではなく、
おそらく企業にとって「税金が安くて天国みたいだ」ということかと思いますが。
でも上記の「税金天国/タックスヘイブン(tax haven)」などの語を見ると、
ちょっと「『税(ぜい)』も『天国(てんごく)』に行くの…!?」という感じもして、面白いですね。
※
ところで「税が安い・ゼロ」というと、
景気(けいき)が良さげで、何だかいいことにも思えますが。
しかし、シンプルにそういうわけでも無いようです。
例えばWikipediaでは、国に入る税が減るので借金(しゃっきん)が増える…という例も書いてあり、
またタックスヘイブンは「マネーロンダリング/資金洗浄(しきんせんじょう)」など、色々悪いことにも利用されてしまっているようです。
そういう意味で「タックスヘイブン(tax haven)」は
「税金天国」だけでなく、
場合によって悪いこと…例えば「犯罪天国(はんざいてんごく)」になっている可能性もあるかも?
まあ筆者は詳しくないので、どこがどう、とは具体的には言えませんが。
ただ最近は、うまい条件のバイトに応募したら、
実際は「闇バイト」でだまされた…という話もよく聞きますし。
とりあえず「天国(てんごく)」のように思える話には、注意すると良いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに本文では略しましたが、
英和辞典によれば英語の「tax(タックス)」が「税(ぜい)/税金(ぜいきん)」、
「haven(ヘイヴン・ヘイブン)」が「避難所(ひなんじょ)」を表すようです。
なので英語の「tax haven(タックス・ヘイヴン)」自体には、特に「天国」的な要素は含まれていないようですね。
(Wikipediaではさらに、天国を意味する「heaven(ヘヴン、ヘブン)」とは違う、と注意書きもされていました)