生活+英語+社会の話ー。
出すべき物に惜(お)しまずお金を出すこと、「金離れ(かねばなれ)」と。
英語では「hand(ハンド)/手」や「fist(フィスト)/拳(こぶし)」も絡んでくる表現、
「金離れがいい/be openhanded」や「金離れが悪い/be close-fisted」などの話を。
前置き。
まず「金離れ(かねばなれ)」とは、お金に関する用語ですね。
国語辞典では「出すべきものに惜(お)しまずにお金を出すこと」とされていました。
例えば「金離れがいい(良い)/悪い」等といったりする感じです。
で、日本語だと「金離れ」は、単に「お金」関係の語に見えるのですが。
しかし対応する英語の方は、また違う語…、
…というか、身体(からだ)の部位(ぶい)が絡(から)んできて面白かったりします。
何故なら、「手(て)」や「拳(こぶし)」といった語が関わってくるからですね。
まず和英辞典によれば、「金離れがいい」に対応する英語の一つに
「be openhanded(ビー・オープンハンデッド)」というものがありまして。
英語の「open(オープン)」は「開く」、「hand(ハンド)」は「手」などを表すので、
直訳すると「手(hand)を開いた(open)状態でいる(be)」
→「金離れがいい(be openhanded)」みたいな感じですかね(※あくまで仮説なのでご注意を)。
そして逆に、「金離れが悪い」に対応する英語には、
「be tightfisted(ビー・タイトフィステッド)」や
「be close-fisted(ビー・クローズ・フィステッド)」というものがあったのですが。
これらについて順番に見ていくと、
英語の「tight(タイト)」は「きつく」、
「close(クローズ)」は「閉じる」、
「fisted(フィスト)」は「にぎりしめた」(「fist(フィスト)」は「拳(こぶし)」、
などの意味があるようです。
なので、
「(お金を)きつく(tight)にぎりしめた(fisted)状態(be)」→「be tightfisted(金離れが悪い)」
「(拳を)閉じて(close)(お金を)にぎりしめた(fisted)状態(be)」→「be close-fisted(金離れが悪い)」
…みたいな感じですかね(※やはり仮説なのでご注意を)。
勝手なイメージですが、お金をぎゅっと握っているかそうで無いか、というのが、
上記の「open(開く)」⇔「close(閉じる)」などの語に表われている気もします。
もちろん、これらの語は単なる「例え(たとえ)」かもですが。
でも「be openhanded(金離れがいい)」や、
「be close-fisted(金離れが悪い)」などの語を並べてみると、
「『金離れ』(の様子(ようす))は『手(「hand」や「fist」)』に出るのかな?」って感じもして面白いですね。
※
まあ最近は電子マネーや、そもそも銀行(ぎんこう)でのやりとりも多いので、
お金を手に持つ…ということ自体が(昔に比べて)少ないかもですが。
でも今度、お金を多めに「手(て)」に持つことがあれば。
その時の自分の「手(hand)」や「拳(fist)」を意識しつつ、
「金離れがいい/悪い」といった語を思い出してみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。