理科+社会(神話)の話ー。
「俺の焼きそばパンが…土星の重力に囚われてしまった…」的な話ではありません。
土星(どせい)の周りを回っている…、
というか、土星の環(わ)の中の「エンケの間隙(かんげき)」という、なんか面白い隙間(すきま)で回っているらしい、
衛星(えいせい)の「パン(Pan)」の話を。
前置き。
昨日「土星(どせい)」を表す外国語について書いたので、
「土星」周りを色々調べていたら。
「パン」という衛星(えいせい)が面白かったので、その話を。
※
まず宇宙・星関係で「パン(Pan)」というと、土星の衛星(えいせい)のことですね。
「衛星(えいせい)」とは、惑星(わくせい)の周りを回る星のことで、
例えば「地球(ちきゅう)」にとっての「月(つき)」みたいな感じです。
なので上記の衛星「パン」は、土星の周りを回る星の一つ、ということですね。
ちなみに、星にはよく「神話(しんわ)」の神様の名前が付けられていたりしますが。
(例えば「土星」の呼び名「サターン」や「サトゥルヌス」も神様由来ですね)
Wikipediaによれば、「パン」もギリシャ神話の牧神「パーン」(もしく「パン」)の名前が由来だそうです。
なので食べ物の「パン」とは違う訳ですね。
で、「衛星」自体は宇宙には多いので、
衛星「パン」が土星の周りを回っていること自体は、そんなに驚(おどろ)くことではないかもですが。
しかしこの星の場合、回っている場所(ばしょ)がけっこう面白いようです。
というのも「パン」は、土星の輪(わ)の隙間(すきま)の中を回っているらしいからですね。
まずそもそも「土星(どせい)」は、周りに「環(わ)」がある外見でも有名ですが、
その輪の中にはけっこう「隙間(すきま)」もあるらしく。
Wikipediaによれば、その隙間の一つは「エンケの間隙(かんげき)」というらしいのですが。
衛星「パン」は、その「エンケの間隙」の中を公転(こうてん)しているらしいです。
…またえらく狭(せま)いところを移動してますね。
(Wikipediaの画像だと、細い模様のように見える狭い隙間でした)
なので、本記事のタイトルで書いた、
「『パン』は『土星』で回っている」というのは、ざっくりした言い方でして。
正確に言えば「衛星『パン』は『土星』の『環』の中の隙間、『エンケの間隙』で『公転』している」という訳ですが。
…何かすごく情報量が多くて、初めて聞いたら「何言ってるの!?」とか「何の何の何!?」って思いそうで面白いですね。
というか「パン」が土星で回っているという響きだけでも面白い
※
ちなみに上記のように、衛星「パン」と食べ物の「パン」は違う訳ですが。
しかし一方で衛星「パン」の形がなかなか独特なようで、
Wikipediaによれば「クルミ型」とか、具入りパンの「エンパナーダ」、パスタの「ラビオリ」に例えられたりしたようです。
…食べ物の「パン」とは違うのに、形が具入りパンに例えられているのが面白いですね。
ちなみに筆者がWikipediaで衛星「パン」の画像を見たら、なんか「包み紙(つつみがみ)に置かれたメロンパン」に見えました。
さて、あなたには、衛星「パン」の形はどう見えるでしょうか?
例えば食べ物の「パン」っぽく見えるかどうか、
気になったら調べてみるのも、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに調査中、「パン」が土星の環(わ)の狭い所を回っているというのを見て、
筆者は最初「なんか小さい星が、土星の力に翻弄(ほんろう)されているのかな…」と思っていたのですが。
しかしWikipediaによれば、
そもそも「エンケの空隙」を形作ってるのが「パン」らしい、という話もありました。
またこういう星を「羊飼い衛星(ひつじかいえいせい)」といい、
惑星の環に影響を与え、その崩壊(ほうかい)を防いでいるらしいです。
…つまり「パン」が単に狭いコースに囚(とら)われているというよりは、
そもそもパンがそのコース作って回っていた上、自分のコース以外の「環」のメンテナンスもしていた…みたいな話のようですね(※ざっくりしたイメージですが)
すごいマンガとかで言う「強キャラ」感がしますね、パン…。